The Rest Room of ISO Management
ISO休戦
11月に鑑賞した映画の紹介
日本がアルマダ(無敵艦隊)を撃破した。スペインとドイツの指定席だったはずのサッカーW杯カタール大会Eグループのトップの座を正しく強奪したのだ。これはもう新時代の始まりなのだ。無敵艦隊を破った艦隊は何と呼ばれるべきなのだろうか。
ドイツは体躯の大きな選手が主力、スペインは小柄だが敏捷なチーム、この両極端の違うタイプのチームに勝利したとなると、最早、無敵ではないのか。得点の仕方も様々なモードでやってのけている。ドリブルで敵陣深く切り込んで、ゴール際で競って押し込む。特に、三苫選手はこうして多くの得点に絡んでいる。あるいはフリーキックからドリブルで速攻。または、いきなりのミドル・シュート、と実に様々な攻撃パターン。これでは相手チームもどう対策すれば良いのか分からないのではないだろうか。
“オレこそは”の“貪欲な個々”のアグレッシブなゲーム展開。最早ベスト8も夢ではあるまい。
中国では“白紙革命”が動き始めているらしい。この動きが農村にも広がるものなのかが、今後の焦点だという。
一方台湾では、統一地方選で民進党が大敗となった由。これで、“台湾社会は中国の圧力に屈して、『親中』政党の国民党に一票を投じたのか?”と言えば、そうでもないという複雑な事情があるようだ。“現在のところ、台湾社会の中国の統一攻勢に対する拒否感は強い”ということなので、一先ずなのだが・・・。
日本のコロナ禍対策が一向に科学的ではない。日本独自の科学的知見を何ら示すことなく、ウヤムヤの内に幕は閉じられようとしている。中国のゼロコロナ政策の“科学的”見直しに引きずられて、日本もズルズルべったんのウヤムヤで気が付けば終わっていることになるのだろう。科学的のカケラもない形で・・・。これが科学立国の実態なのだ。
これはどうやら、利権が絡んでいてどうにもならないためのようだ。どういう利権構造なのか、それすら明らかにならないほど、日本の政治状況は重篤な状態のようだ。それを明らかにすれば、その人が“消える”のか?
まぁ、外国勢力に簡単に毒される“憂国の士”気取り―少なくとも御本人はそのように名乗ってはいるが・・・―の連中が、保守勢力の中核にいるようではいかんともしがたい。なるほどこれで旧統一教会被害者救済法案の行方も、いい加減な方向で治まらせようとするのも納得できる。
これでは日本の将来が楽観できるとは言い難い。利権の闇勢力が日本全体を覆っている。日本のサッカー界とは異なり、日本社会全体の病魔は救い難い状態にある。
さて、早くも年末の師走だ。月日の経つのは早い。そこで11月に鑑賞した映画の報告としたい。先月は計34本も見ている。仕事も普通にあったはずなのだが・・・エラク熱心に見たものだ。内訳はNHK-BSプレミアムのBSシネマが14本、無料のネット経由で見たのが今回は少なく4本、TVで放映の録画を見たのが8本、レンタルビデオで見たのが8本となっている。
先ずはBSシネマで見た14本の紹介から。良い映画が多いが、何故かしら意外に後から効いて来たのがヘレン・ハントの“恋愛小説家”だ。不思議なのだ。
①11月1日“僕のワンダフル・ライフ A Dog's Purpose”2017年・米・監督:ラッセ・ハルストレム
出演:デニス・クエイド、ペギー・リプトン、K・J・アパ、ブリット・ロバートソン、ジョン・オーティス、ジョシュ・ギャッド
計5回生まれ変わった犬が2回目に飼われた飼い主の元へ5回目に生まれ変わって帰還するまでを、描く犬の転生ストーリー。各々の犬の表情が良い。特に元の飼い主に分かってもらえるように必死に真っ直ぐ訴えるところが思わず感激。
②11月2日“カクテル Cocktail”1988年・米・監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:トム・クルーズ、ブライアン・ブラウン、エリザベス・シュー、ケリー・リンチ
トム・クルーズ主演の青春ストーリ。庶民の女の子と思ってたら、大金持ちの娘だったという、結構なお話。“通り一遍の経営学”教授への批判があればもっと面白かったのに。
③11月3日“オーシャンズ12 Ocean's Twelve”2004年・米・監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンディ・ガルシア、ドン・チードル、バーニー・マック、ジュリア・ロバーツ、ヴァンサン・カッセル
豪華俳優陣に圧倒されるが、内容は複雑で気楽に見ていると訳ワカメ!終盤のどんでん返しもワカラン!もう一遍見たら多少は謎が解けるか。あのブルースウィリスの登場は一体何?時間を費やしたので見たことにしておこう!!
④11月4日“シルバラード Silverado”1985年・米・監督:ローレンス・カスダン
出演:ケヴィン・クライン、スコット・グレン、ケビン・コスナー、ダニー・グローヴァー、ブライアン・デネヒー、ロザンナ・アークエット、ジョン・クリーズ、ジェフ・ゴールドブラム、リンダ・ハント
偶然出会った4人のガンマンの活躍話。登場人物多数で、それなりに見せる西部劇で面白かった。
⑤11月7日“アイ・アム・サム i am sam”2001年・米・監督:ジェシー・ネルソン
出演: ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー、ダイアン・ウィースト、ダコタ・ファニング、ローラ・ダーン
ルーシーが赤ん坊の時はどうしたのか。その時がもっと大変では無かったか。それを助けたと思われるアニーが裁判で傷ついて気の毒だがさらにその後が気懸り。裁判では論理が先立ちので、冷酷な側面がある。だが、日本では論理が無さすぎる。
⑥11月10日“ボルサリーノ Borsalino”1970年・仏・伊・監督:ジャック・ドレー
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、ミシェル・ブーケ、アーノルド・フォア、カトリーヌ・ルーヴェル
チンピラ二人がマルセーユでのし上がる話。実場面が少ないので少々分かり難い面があった。
⑦11月15日“ミザリー Misery”1990年・米・監督:ロブ・ライナー
出演:ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ、リチャード・ファーンズワース、フランシス・スターンハーゲン、ローレン・バコール
田舎の閉鎖社会での性格異常者による恐怖が良く出ている。だから出演者が少ない。米映画で意外によくあるタイプの映画。
⑧11月16日“ザ・ロック The Rock”1996年・米・監督:マイケル・ベイ
出演:ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリス、マイケル・ビーン、ウィリアム・フォーサイス、ジョン・スペンサー
“ザ・ロック”ことサンフランシスコのアルカトラズ島が舞台。緊張感一杯。だが残念なことに動機が単純なので、反乱を起こしても肝心なところでひるんでしまう作り話の悲しさ。ショーン・コネリーとニコラス・ケイジのコンビが良い。
⑨11月21日“恋愛小説家 As Good as It Gets”1997年・米・監督:ジェームズ・L・ブルックス
出演: ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント、グレッグ・キニア、キューバ・グッティング・Jr、スキート・ウールリッチ、シャーリー・ナイト
原題は“これ以上はない最善”という意味の慣用句。偏屈で自分のことは適切に表現できない自己中の恋愛小説家。そんなの本当に居るのか?だが、キャロルと会って、御当人は少しづつ変わっていく。面白い恋愛話だった。ジャック・ニコルソンとヘレン・ハントが、共にアカデミー主演男優賞と主演女優賞を受賞。
⑩11月22日“サボテン・ブラザース ¡Three Amigos!”1986年・米・監督:ジョン・ランディス
出演:スティーヴ・マーティン、チェビー・チェイス、マーティン・ショート、アルフォンソ・アラウ、トニー・プラナ、パトリス・マルティネス、カイ・ウルフ
アホなドタバタ喜劇。舞台は1916年のメキシコとなっているが、史実に基づく話でもなく、歌う木が登場したりして荒唐無稽。それ以外にコメントなし。
⑪11月23日“ベンジャミン・バトン 数奇な人生 The Curious Case of Benjamin Button”2008年・米・監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・フレミング、イライアス・コティーズ、ジュリア・オーモンド、エル・ファニング、タラジ・P・ヘンソン、フォーン・A・チェンバーズ、ジョーアンナ・セイラー
奇をてらった筋書きの割に、何ら得るものがなかった印象だ。日本との戦争の傷跡もなく、主人公が生活苦に苦しむこともなかったのが救いか?若くなるのに認知症になるのがイミフ。ヤッパリ、筋書きに無理がある。
⑫11月24日“戦争と平和 War and Peace”1956年・伊・米・監督:キング・ヴィダー
出演:オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ、メル・ファーラー、ヴィットリオ・ガスマン、ハーバート・ロム、オスカー・ホモルカ、バリー・ジョーンズ、リア・シードル
これまで何度か見たような気がする。映像は華やかできれいだったが、原作のアウトラインを追うのに必死で精一杯の印象で余裕が感じられなかった。メル・ファーラーの顔が否応なく気になった。
⑬11月28日“おくりびと Departures”2008年・日本・監督:滝田洋二郎、脚本:小山薫堂
出演: 本木雅弘、広末涼子、山﨑努、峰岸徹、余貴美子、吉行和子、笹野高史
脚本は小山薫堂で、さすがに第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。意外に深く重い。舞台背景の山形、白鳥の越冬地が落ち着いて良い。“石文”も人の心を繋ぐエピソードで巧みな設定。
⑭11月29日“グレムリン Gremlins”1984年・米・監督:ジョー・ダンテ
出演:ザック・ギャリガン、フィービー・ケイツ、ホイト・アクストン、フランシス・リー・マッケイン、ポリー・ホリデイ
スピルバーグ制作・作品。1980年代作品との時代の差を大きく感じる。生物多様性・生態系保護の時代には合わない内容で違和感があり、終盤で眠ってしまった。変な動物を飼うのは中国人という米人の偏見も伺える。
次にネットから無料で見た映画4本の紹介である。“プロヴァンスの休日”が何気に良く、“15年後のラブソング”も面白く、“ムービング・ロマンス”も何となく癒された。
⑮11月14日“プロヴァンスの休日 Avis de mistral”2014年・仏・監督:ローズ・ボッシュ
出演:ジャン・レノ、アンナ・ガリエナ、オーレ・アッティカ、ジャン=ミシェル・ノワリー、シャルロット・ド・ターキム、ロドルフ・ソルニエ、マイケル・ドリュッケール、ラファエル・アゴゲ。ジャン=ピエール・ロリ
ほっこりした。確執ある家族に、主人ポールの旧友が孫の登録したSNSを頼りに現れて、昔の若い時を思い起こさせ、ポールを優しくさせた。プロヴァンスの風景にオリーブ畑。田舎暮らしの良さ満開。悪い奴もいたが、万事ハッピーエンド。可愛い少年テオは聴覚障害となっているが、ポールのには応えていたので耳は聞こえている様子だった。だが、こういう映画も良いな。
⑯11月20日“ハンバーガー・ヒル Hamburger Hill”1987年・米・監督:ジョン・アーヴィン
出演:アンソニー・バリル、マイケル・ボートマン、ドン・チードル、マイケル・ドラン、ドン・ジェームズ、ディラン・マクダーモット、スティーヴン・ウェバー
1969年、南ベトナム・アシャウ渓谷の丘、通称“937高地”でアメリカ軍第101空挺師団と北ベトナム軍との間で繰り広げられた攻防戦“アパッチ・スノー作戦”を描いた作品。内容は想像通り。後半は過酷で悲惨な戦闘シーンが続く。高地奪還は正確な砲撃で敵陣地を制圧してからのはずだが、十分にできなかったのは何故か。
⑰11月21日“15年後のラブソング Juliet, Naked”2018年・英・米・監督:ジェシー・ペレッツ
出演:ローズ・バーン、イーサン・ホーク、クリス・オダウド、アジー・ロバートソン、リリー・ブレイジャー、アヨーラ・スマート
1964年の写真を見て、“私は心で望んだけど拒んだの、何もしなければ安全よと自分に言って、面倒を避けるために、だけど84年の人生何もないまま”という老婆。そうならないために、アニーは15年を捨てた。古い譬えで恐縮だが“論語読みの論語知らず”、或いは“下手の横好き”を本物ではないと切って捨てた!?これも意外な恋愛話。イーサン・ホーク、結構人気?!
⑱11月22日“ムービング・ロマンス A Moving Romance”2017年・米・監督:ウィリアム・ホーガン
出演:アンバー・チルダーズ、キーガン・アレン、ジム・オヘア、ロミー・ローズモント、ウォルター・ペレス
発生した問題は一寸深刻だったが、ストーリーは軽快に進展。全てが絵に描いたようにハッピー・エンドなので、見ていて自然と笑顔になった。上手く行かない人生にこんな話があってもマッ良いか。
次がTVで放映された映画を録画して見たもの。TV放映なので番組の時間制約が多く、カットされた可能性が高いが筋立ては、ほぼ分かるものとなっている。それでも見応えのあるものが多く、TV局の選択が信じられる結果となっている。
⑲11月1日“バーティカル・リミット Vertical Limit”2000年・米・監督:マーティン・キャンベル
出演:クリス・オドネル、ビル・パクストン、ロビン・タニー、スコット・グレン
21/1/28サンテレビ・シネマスタジアム放映分、テレビ朝日版。見るのは2度目のハズだが、殆ど覚えていない。日本チームが話題になるシーンがあり山岳登山界では日本の地位は結構高いのだと思った。高地では水を飲まなければ高地肺水腫を発症するとは知らず。企業家ボーンが悪者。巧くできた筋立て。
⑳11月7日“コード211 211”2018年・米・監督:ヨーク・アレック・シャクルトン
出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・レイニー・Jr、ソフィー・スケルトン、アマンダ・チェルニー、ウェストン・ケイジ、コリー・ハードリクト、オリ・フェッファー
JCOM・ザ・シネマ、21/6/6放映分。コード「#211」は進行中の強盗を表す。米国犯罪史上最悪の銃撃戦『ノースハリウッド銀行強盗事件』が基。だが、それだけ。アフガン戦争は単なる枕詞?
㉑11月15日“キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン Catch Me If You Can”2002年・米・監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン、 ナタリー・バイ、エイミー・アダムス、マーティン・シーン
21/1/4関テレ深夜放映分。141分がCMありで118分の録画なので大部カットあり。表題はいわば、鬼ごっこの“ここまでおいで”のような小ばかにしたニュアンスとのこと。フランクの成育過程・母親の浮気部分が大幅カットか。実話だというが、信じられない奇想天外。折角の映画ノーカット版を見てみたい。
㉒11月16日“エリジウム Elysium”2013年・米・監督・脚本:ニール・ブロムカンプ
出演:マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、ヴァグネル・モーラ、アリシー・ブラガ、カーリー・ポープ
21/9/10TV大阪深夜シネクラブ放映分。109分のところCM入れて113分の放映なのでカット少?2154年の世界のSF。私の感想では結構無理なく設定できているような印象。政府組織ではなく、非正規のヤクザな人間が活躍する設定になっている。世の中そんなものか。
㉓11月19日“エネミー・オブ・アメリカ Enemy of the State”1998年・米・監督:トニー・スコット
出演:ウィル・スミス、ジーン・ハックマン、ジョン・ヴォイト、レジーナ・キング
TV大阪のシネマクラブ21/6/25放映。上映140分のところ、CM入れて105分の短縮版だが、筋立ては分かった。NSA(国家安全保障局)は国防総省の情報機関。現実問題として盗聴と監視はそこまで進んでいるのか。中国ばかりではなく、20世紀で既にそうだったのだ。
㉔11月23日“フェイクシティ ある男のルール Street Kings”2008年・米・監督:デヴィッド・エアー
出演:キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー、ヒュー・ローリー、クリス・エヴァンス、コモン、 ナオミ・ハリス、ザ・ゲーム
20/5/7・サンTVシネマスタジアム放映分。109分のところCM入れて109分の放映。ロス市警の腐敗警官の話。どんでん返しのどんでん返し、そこまで腐っているの?話としては面白い。
㉕11月24日“96時間 リベンジ Taken 2”2012年・仏・米・監督:オリヴィエ・メガトン、製作:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン、ラデ・シェルベッジア、アラン・フィグラルツ
21/5/7・TV大阪シネマクラブ放映分。91分のところCM入れて103分の放映。CIAの関わるアクション映画。イスタンブールが舞台で、息を付かせぬ活劇で面白くはあった。
㉖11月25日“96時間 レクイエム Taken 3”2014年・仏・米・西・監督:オリヴィエ・メガトン、製作:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、ダグレイ・スコット、サム・スプルエル、リーランド・オーサー
21/7/2・TV大阪シネマクラブ放映分。109分のところCM入れて105分の放映。家族を巻き込んでの事件。発端のレニーが殺された訳がもう一つ納得できない。レニーがなぜ、スチュアートのような男と結婚したのかも。ロス市警とロシア・マフィアとの間での込み入った内容が面白い。
以下はレンタルビデオで見たもの。比較的新しい映画が多い。今月は結果的に邦画の“最低。”と“TANNKA 短歌”が面白かった。“エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略”と“ヒトラーの忘れ物”とはデンマークのナチスへの戦争対応を開戦前後の対比で見れて面白かった。
㉗11月2日“最低。”2017年・日本・監督:瀬々敬久、原作:紗倉まな
出演:森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈、忍成修吾、江口のりこ、渡辺真起子、根岸季衣、高岡早紀
テーマをAV女優と家族の関係に絞り、短編3本を再構成した内容。斬新な切り口。現代人にありがちな孤独感が良く出ている。映画としての仕上がりも良い。そして3つの話の全てが繋がっていた。
㉘11月3日“アレクサンドリア Ágora”2009年・西・監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:レイチェル・ワイズ、マイケル・ロンズデール、マックス・ミンゲラ、オスカー・アイザック、サミ・サミール、ホマユン・エルシャディ
西暦4世紀、キリスト教徒が増加し定着し、逆に異教の排斥が行なわれ始めた時代の、エジプトのアレクサンドリアに生きた女性天文学者ヒュパティアが学問に殉じ、魔女として虐殺される生涯を描く。惑星の楕円軌道を発見。古代キリスト教徒も今のイスラム教徒と何ら変わらず同根なのだ。原題のアゴラは古代ギリシア・ポリスにおいて公共空間として重要な広場のこと。
㉙11月4日“アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち The Eichmann Show”2015年・英・監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
出演:マーティン・フリーマン、アンソニー・ラパーリア、アンディ・ナイマン、ベン・アディス、サミュエル・ウェスト
70年経っても欧州では前大戦の原因にこだわっている。記録フィルムと新たに撮り直した映像を上手く組み合わせている。アイヒマン逮捕は報道としてはキューバ危機とガガーリン宇宙飛行とのガチンコ勝負。監督フルヴィッツは人間アイヒマンを撮りたかったのだが、それに失敗する。彼はあくまでも巨大な殺人マシーンの単なる小さな歯車だったのだ。“自分は他者より優秀に創られたと一度でも考えた者はアイヒマンと同じ地平にいます。そして一度でも鼻の形や肌の色や信仰する神の違いによって他者に悪意を抱いた者は理性の喪失が狂気への道と知るべきです。”で、映画は終わっている。
㉚11月5日“レッド・ライト Red Lights”2012年・米・西・監督:ロドリゴ・コルテス
出演:キリアン・マーフィー、シガニー・ウィーバー、ロバート・デ・ニーロ、エリザベス・オルセン、クレイグ・ロバーツ、トビー・ジョーンズ
伝説の超能力者と超常現象を疑う科学者の息詰まる攻防を描くサスペンスだが、後半マシスン博士が亡くなってからオカルトっぽくなる。シルバーのトリックが明かされないのが、残念。この映画、何が言いたい?
㉛11月11日“マジック・イン・ムーンライト Magic in the Moonlight”2014年・米・仏・監督・脚本:ウディ・アレン
出演:コリン・ファース、エマ・ストーン、サイモン・マクバーニー、マーシャ・ゲイ・ハーデン
ミイラ取りがミイラになる、恋バナ。ズーっと軽妙なジャズが流れていて、喋り方も大仰な芝居。そこが何とも言えないウディ・アレン的趣向。この映画にも真に悪い人は居ない。
㉜11月26日“エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略 9. april”2015年・丁・監督:ロニ・エズラ
出演:ピルー・アスベック、ラース・ミケルセン、グスタフ・ディーカー・ギーセ、マルティン・グレイス
ナチス侵入前夜のデンマーク国境。戦車、装甲車の備えもなく弾薬不足の中、奮闘したが政府中央の降伏によりあっさり終戦。一体、あの奮闘は何だったのか。無駄死にしなかっただけメッケモン!?
㉝11月29日“ヒトラーの忘れ物 Under sandet”2015年・丁・独・監督:マーチン・サントフリート
出演:ローランド・ムーラー、ミケル・ボー・フォルスゴー、ルイス・ホフマン、ジョエル・バズマン、エミール・ベルトン、オスカー・ベルトン
ナチスに侵略されたデンマークの戦後、北西部海岸に埋設された地雷除去に独少年兵が担当させられた。14名中10名死亡の捕虜虐待。史実によるという。切なさで一杯になる。担当のラムスン軍曹は少年兵を脱走させて終る。
㉞11月30日“TANNKA 短歌”2006年・日本・監督:阿木燿子、原作:俵万智
出演:黒谷友香、黄川田将也、村上弘明、高島礼子、西郷輝彦、萬田久子、中山忍、吉野紗香、井川比佐志、本田博太郎
女ざかりをどう過ごすか、やりたい放題。結構、上手く立ち回ったネ。だけど忘れ形見、どうするの?これから大変ヨ!?こうなると女の人も大変だ。
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ドイツは体躯の大きな選手が主力、スペインは小柄だが敏捷なチーム、この両極端の違うタイプのチームに勝利したとなると、最早、無敵ではないのか。得点の仕方も様々なモードでやってのけている。ドリブルで敵陣深く切り込んで、ゴール際で競って押し込む。特に、三苫選手はこうして多くの得点に絡んでいる。あるいはフリーキックからドリブルで速攻。または、いきなりのミドル・シュート、と実に様々な攻撃パターン。これでは相手チームもどう対策すれば良いのか分からないのではないだろうか。
“オレこそは”の“貪欲な個々”のアグレッシブなゲーム展開。最早ベスト8も夢ではあるまい。
中国では“白紙革命”が動き始めているらしい。この動きが農村にも広がるものなのかが、今後の焦点だという。
一方台湾では、統一地方選で民進党が大敗となった由。これで、“台湾社会は中国の圧力に屈して、『親中』政党の国民党に一票を投じたのか?”と言えば、そうでもないという複雑な事情があるようだ。“現在のところ、台湾社会の中国の統一攻勢に対する拒否感は強い”ということなので、一先ずなのだが・・・。
日本のコロナ禍対策が一向に科学的ではない。日本独自の科学的知見を何ら示すことなく、ウヤムヤの内に幕は閉じられようとしている。中国のゼロコロナ政策の“科学的”見直しに引きずられて、日本もズルズルべったんのウヤムヤで気が付けば終わっていることになるのだろう。科学的のカケラもない形で・・・。これが科学立国の実態なのだ。
これはどうやら、利権が絡んでいてどうにもならないためのようだ。どういう利権構造なのか、それすら明らかにならないほど、日本の政治状況は重篤な状態のようだ。それを明らかにすれば、その人が“消える”のか?
まぁ、外国勢力に簡単に毒される“憂国の士”気取り―少なくとも御本人はそのように名乗ってはいるが・・・―の連中が、保守勢力の中核にいるようではいかんともしがたい。なるほどこれで旧統一教会被害者救済法案の行方も、いい加減な方向で治まらせようとするのも納得できる。
これでは日本の将来が楽観できるとは言い難い。利権の闇勢力が日本全体を覆っている。日本のサッカー界とは異なり、日本社会全体の病魔は救い難い状態にある。
さて、早くも年末の師走だ。月日の経つのは早い。そこで11月に鑑賞した映画の報告としたい。先月は計34本も見ている。仕事も普通にあったはずなのだが・・・エラク熱心に見たものだ。内訳はNHK-BSプレミアムのBSシネマが14本、無料のネット経由で見たのが今回は少なく4本、TVで放映の録画を見たのが8本、レンタルビデオで見たのが8本となっている。
先ずはBSシネマで見た14本の紹介から。良い映画が多いが、何故かしら意外に後から効いて来たのがヘレン・ハントの“恋愛小説家”だ。不思議なのだ。
①11月1日“僕のワンダフル・ライフ A Dog's Purpose”2017年・米・監督:ラッセ・ハルストレム
出演:デニス・クエイド、ペギー・リプトン、K・J・アパ、ブリット・ロバートソン、ジョン・オーティス、ジョシュ・ギャッド
計5回生まれ変わった犬が2回目に飼われた飼い主の元へ5回目に生まれ変わって帰還するまでを、描く犬の転生ストーリー。各々の犬の表情が良い。特に元の飼い主に分かってもらえるように必死に真っ直ぐ訴えるところが思わず感激。
②11月2日“カクテル Cocktail”1988年・米・監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:トム・クルーズ、ブライアン・ブラウン、エリザベス・シュー、ケリー・リンチ
トム・クルーズ主演の青春ストーリ。庶民の女の子と思ってたら、大金持ちの娘だったという、結構なお話。“通り一遍の経営学”教授への批判があればもっと面白かったのに。
③11月3日“オーシャンズ12 Ocean's Twelve”2004年・米・監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アンディ・ガルシア、ドン・チードル、バーニー・マック、ジュリア・ロバーツ、ヴァンサン・カッセル
豪華俳優陣に圧倒されるが、内容は複雑で気楽に見ていると訳ワカメ!終盤のどんでん返しもワカラン!もう一遍見たら多少は謎が解けるか。あのブルースウィリスの登場は一体何?時間を費やしたので見たことにしておこう!!
④11月4日“シルバラード Silverado”1985年・米・監督:ローレンス・カスダン
出演:ケヴィン・クライン、スコット・グレン、ケビン・コスナー、ダニー・グローヴァー、ブライアン・デネヒー、ロザンナ・アークエット、ジョン・クリーズ、ジェフ・ゴールドブラム、リンダ・ハント
偶然出会った4人のガンマンの活躍話。登場人物多数で、それなりに見せる西部劇で面白かった。
⑤11月7日“アイ・アム・サム i am sam”2001年・米・監督:ジェシー・ネルソン
出演: ショーン・ペン、ミシェル・ファイファー、ダイアン・ウィースト、ダコタ・ファニング、ローラ・ダーン
ルーシーが赤ん坊の時はどうしたのか。その時がもっと大変では無かったか。それを助けたと思われるアニーが裁判で傷ついて気の毒だがさらにその後が気懸り。裁判では論理が先立ちので、冷酷な側面がある。だが、日本では論理が無さすぎる。
⑥11月10日“ボルサリーノ Borsalino”1970年・仏・伊・監督:ジャック・ドレー
出演:ジャン=ポール・ベルモンド、アラン・ドロン、ミシェル・ブーケ、アーノルド・フォア、カトリーヌ・ルーヴェル
チンピラ二人がマルセーユでのし上がる話。実場面が少ないので少々分かり難い面があった。
⑦11月15日“ミザリー Misery”1990年・米・監督:ロブ・ライナー
出演:ジェームズ・カーン、キャシー・ベイツ、リチャード・ファーンズワース、フランシス・スターンハーゲン、ローレン・バコール
田舎の閉鎖社会での性格異常者による恐怖が良く出ている。だから出演者が少ない。米映画で意外によくあるタイプの映画。
⑧11月16日“ザ・ロック The Rock”1996年・米・監督:マイケル・ベイ
出演:ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリス、マイケル・ビーン、ウィリアム・フォーサイス、ジョン・スペンサー
“ザ・ロック”ことサンフランシスコのアルカトラズ島が舞台。緊張感一杯。だが残念なことに動機が単純なので、反乱を起こしても肝心なところでひるんでしまう作り話の悲しさ。ショーン・コネリーとニコラス・ケイジのコンビが良い。
⑨11月21日“恋愛小説家 As Good as It Gets”1997年・米・監督:ジェームズ・L・ブルックス
出演: ジャック・ニコルソン、ヘレン・ハント、グレッグ・キニア、キューバ・グッティング・Jr、スキート・ウールリッチ、シャーリー・ナイト
原題は“これ以上はない最善”という意味の慣用句。偏屈で自分のことは適切に表現できない自己中の恋愛小説家。そんなの本当に居るのか?だが、キャロルと会って、御当人は少しづつ変わっていく。面白い恋愛話だった。ジャック・ニコルソンとヘレン・ハントが、共にアカデミー主演男優賞と主演女優賞を受賞。
⑩11月22日“サボテン・ブラザース ¡Three Amigos!”1986年・米・監督:ジョン・ランディス
出演:スティーヴ・マーティン、チェビー・チェイス、マーティン・ショート、アルフォンソ・アラウ、トニー・プラナ、パトリス・マルティネス、カイ・ウルフ
アホなドタバタ喜劇。舞台は1916年のメキシコとなっているが、史実に基づく話でもなく、歌う木が登場したりして荒唐無稽。それ以外にコメントなし。
⑪11月23日“ベンジャミン・バトン 数奇な人生 The Curious Case of Benjamin Button”2008年・米・監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ティルダ・スウィントン、ジェイソン・フレミング、イライアス・コティーズ、ジュリア・オーモンド、エル・ファニング、タラジ・P・ヘンソン、フォーン・A・チェンバーズ、ジョーアンナ・セイラー
奇をてらった筋書きの割に、何ら得るものがなかった印象だ。日本との戦争の傷跡もなく、主人公が生活苦に苦しむこともなかったのが救いか?若くなるのに認知症になるのがイミフ。ヤッパリ、筋書きに無理がある。
⑫11月24日“戦争と平和 War and Peace”1956年・伊・米・監督:キング・ヴィダー
出演:オードリー・ヘプバーン、ヘンリー・フォンダ、メル・ファーラー、ヴィットリオ・ガスマン、ハーバート・ロム、オスカー・ホモルカ、バリー・ジョーンズ、リア・シードル
これまで何度か見たような気がする。映像は華やかできれいだったが、原作のアウトラインを追うのに必死で精一杯の印象で余裕が感じられなかった。メル・ファーラーの顔が否応なく気になった。
⑬11月28日“おくりびと Departures”2008年・日本・監督:滝田洋二郎、脚本:小山薫堂
出演: 本木雅弘、広末涼子、山﨑努、峰岸徹、余貴美子、吉行和子、笹野高史
脚本は小山薫堂で、さすがに第81回アカデミー賞外国語映画賞受賞作品。意外に深く重い。舞台背景の山形、白鳥の越冬地が落ち着いて良い。“石文”も人の心を繋ぐエピソードで巧みな設定。
⑭11月29日“グレムリン Gremlins”1984年・米・監督:ジョー・ダンテ
出演:ザック・ギャリガン、フィービー・ケイツ、ホイト・アクストン、フランシス・リー・マッケイン、ポリー・ホリデイ
スピルバーグ制作・作品。1980年代作品との時代の差を大きく感じる。生物多様性・生態系保護の時代には合わない内容で違和感があり、終盤で眠ってしまった。変な動物を飼うのは中国人という米人の偏見も伺える。
次にネットから無料で見た映画4本の紹介である。“プロヴァンスの休日”が何気に良く、“15年後のラブソング”も面白く、“ムービング・ロマンス”も何となく癒された。
⑮11月14日“プロヴァンスの休日 Avis de mistral”2014年・仏・監督:ローズ・ボッシュ
出演:ジャン・レノ、アンナ・ガリエナ、オーレ・アッティカ、ジャン=ミシェル・ノワリー、シャルロット・ド・ターキム、ロドルフ・ソルニエ、マイケル・ドリュッケール、ラファエル・アゴゲ。ジャン=ピエール・ロリ
ほっこりした。確執ある家族に、主人ポールの旧友が孫の登録したSNSを頼りに現れて、昔の若い時を思い起こさせ、ポールを優しくさせた。プロヴァンスの風景にオリーブ畑。田舎暮らしの良さ満開。悪い奴もいたが、万事ハッピーエンド。可愛い少年テオは聴覚障害となっているが、ポールのには応えていたので耳は聞こえている様子だった。だが、こういう映画も良いな。
⑯11月20日“ハンバーガー・ヒル Hamburger Hill”1987年・米・監督:ジョン・アーヴィン
出演:アンソニー・バリル、マイケル・ボートマン、ドン・チードル、マイケル・ドラン、ドン・ジェームズ、ディラン・マクダーモット、スティーヴン・ウェバー
1969年、南ベトナム・アシャウ渓谷の丘、通称“937高地”でアメリカ軍第101空挺師団と北ベトナム軍との間で繰り広げられた攻防戦“アパッチ・スノー作戦”を描いた作品。内容は想像通り。後半は過酷で悲惨な戦闘シーンが続く。高地奪還は正確な砲撃で敵陣地を制圧してからのはずだが、十分にできなかったのは何故か。
⑰11月21日“15年後のラブソング Juliet, Naked”2018年・英・米・監督:ジェシー・ペレッツ
出演:ローズ・バーン、イーサン・ホーク、クリス・オダウド、アジー・ロバートソン、リリー・ブレイジャー、アヨーラ・スマート
1964年の写真を見て、“私は心で望んだけど拒んだの、何もしなければ安全よと自分に言って、面倒を避けるために、だけど84年の人生何もないまま”という老婆。そうならないために、アニーは15年を捨てた。古い譬えで恐縮だが“論語読みの論語知らず”、或いは“下手の横好き”を本物ではないと切って捨てた!?これも意外な恋愛話。イーサン・ホーク、結構人気?!
⑱11月22日“ムービング・ロマンス A Moving Romance”2017年・米・監督:ウィリアム・ホーガン
出演:アンバー・チルダーズ、キーガン・アレン、ジム・オヘア、ロミー・ローズモント、ウォルター・ペレス
発生した問題は一寸深刻だったが、ストーリーは軽快に進展。全てが絵に描いたようにハッピー・エンドなので、見ていて自然と笑顔になった。上手く行かない人生にこんな話があってもマッ良いか。
次がTVで放映された映画を録画して見たもの。TV放映なので番組の時間制約が多く、カットされた可能性が高いが筋立ては、ほぼ分かるものとなっている。それでも見応えのあるものが多く、TV局の選択が信じられる結果となっている。
⑲11月1日“バーティカル・リミット Vertical Limit”2000年・米・監督:マーティン・キャンベル
出演:クリス・オドネル、ビル・パクストン、ロビン・タニー、スコット・グレン
21/1/28サンテレビ・シネマスタジアム放映分、テレビ朝日版。見るのは2度目のハズだが、殆ど覚えていない。日本チームが話題になるシーンがあり山岳登山界では日本の地位は結構高いのだと思った。高地では水を飲まなければ高地肺水腫を発症するとは知らず。企業家ボーンが悪者。巧くできた筋立て。
⑳11月7日“コード211 211”2018年・米・監督:ヨーク・アレック・シャクルトン
出演:ニコラス・ケイジ、マイケル・レイニー・Jr、ソフィー・スケルトン、アマンダ・チェルニー、ウェストン・ケイジ、コリー・ハードリクト、オリ・フェッファー
JCOM・ザ・シネマ、21/6/6放映分。コード「#211」は進行中の強盗を表す。米国犯罪史上最悪の銃撃戦『ノースハリウッド銀行強盗事件』が基。だが、それだけ。アフガン戦争は単なる枕詞?
㉑11月15日“キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン Catch Me If You Can”2002年・米・監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン、 ナタリー・バイ、エイミー・アダムス、マーティン・シーン
21/1/4関テレ深夜放映分。141分がCMありで118分の録画なので大部カットあり。表題はいわば、鬼ごっこの“ここまでおいで”のような小ばかにしたニュアンスとのこと。フランクの成育過程・母親の浮気部分が大幅カットか。実話だというが、信じられない奇想天外。折角の映画ノーカット版を見てみたい。
㉒11月16日“エリジウム Elysium”2013年・米・監督・脚本:ニール・ブロムカンプ
出演:マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、ヴァグネル・モーラ、アリシー・ブラガ、カーリー・ポープ
21/9/10TV大阪深夜シネクラブ放映分。109分のところCM入れて113分の放映なのでカット少?2154年の世界のSF。私の感想では結構無理なく設定できているような印象。政府組織ではなく、非正規のヤクザな人間が活躍する設定になっている。世の中そんなものか。
㉓11月19日“エネミー・オブ・アメリカ Enemy of the State”1998年・米・監督:トニー・スコット
出演:ウィル・スミス、ジーン・ハックマン、ジョン・ヴォイト、レジーナ・キング
TV大阪のシネマクラブ21/6/25放映。上映140分のところ、CM入れて105分の短縮版だが、筋立ては分かった。NSA(国家安全保障局)は国防総省の情報機関。現実問題として盗聴と監視はそこまで進んでいるのか。中国ばかりではなく、20世紀で既にそうだったのだ。
㉔11月23日“フェイクシティ ある男のルール Street Kings”2008年・米・監督:デヴィッド・エアー
出演:キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー、ヒュー・ローリー、クリス・エヴァンス、コモン、 ナオミ・ハリス、ザ・ゲーム
20/5/7・サンTVシネマスタジアム放映分。109分のところCM入れて109分の放映。ロス市警の腐敗警官の話。どんでん返しのどんでん返し、そこまで腐っているの?話としては面白い。
㉕11月24日“96時間 リベンジ Taken 2”2012年・仏・米・監督:オリヴィエ・メガトン、製作:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン、ラデ・シェルベッジア、アラン・フィグラルツ
21/5/7・TV大阪シネマクラブ放映分。91分のところCM入れて103分の放映。CIAの関わるアクション映画。イスタンブールが舞台で、息を付かせぬ活劇で面白くはあった。
㉖11月25日“96時間 レクイエム Taken 3”2014年・仏・米・西・監督:オリヴィエ・メガトン、製作:リュック・ベッソン
出演:リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス、ダグレイ・スコット、サム・スプルエル、リーランド・オーサー
21/7/2・TV大阪シネマクラブ放映分。109分のところCM入れて105分の放映。家族を巻き込んでの事件。発端のレニーが殺された訳がもう一つ納得できない。レニーがなぜ、スチュアートのような男と結婚したのかも。ロス市警とロシア・マフィアとの間での込み入った内容が面白い。
以下はレンタルビデオで見たもの。比較的新しい映画が多い。今月は結果的に邦画の“最低。”と“TANNKA 短歌”が面白かった。“エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略”と“ヒトラーの忘れ物”とはデンマークのナチスへの戦争対応を開戦前後の対比で見れて面白かった。
㉗11月2日“最低。”2017年・日本・監督:瀬々敬久、原作:紗倉まな
出演:森口彩乃、佐々木心音、山田愛奈、忍成修吾、江口のりこ、渡辺真起子、根岸季衣、高岡早紀
テーマをAV女優と家族の関係に絞り、短編3本を再構成した内容。斬新な切り口。現代人にありがちな孤独感が良く出ている。映画としての仕上がりも良い。そして3つの話の全てが繋がっていた。
㉘11月3日“アレクサンドリア Ágora”2009年・西・監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:レイチェル・ワイズ、マイケル・ロンズデール、マックス・ミンゲラ、オスカー・アイザック、サミ・サミール、ホマユン・エルシャディ
西暦4世紀、キリスト教徒が増加し定着し、逆に異教の排斥が行なわれ始めた時代の、エジプトのアレクサンドリアに生きた女性天文学者ヒュパティアが学問に殉じ、魔女として虐殺される生涯を描く。惑星の楕円軌道を発見。古代キリスト教徒も今のイスラム教徒と何ら変わらず同根なのだ。原題のアゴラは古代ギリシア・ポリスにおいて公共空間として重要な広場のこと。
㉙11月4日“アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち The Eichmann Show”2015年・英・監督:ポール・アンドリュー・ウィリアムズ
出演:マーティン・フリーマン、アンソニー・ラパーリア、アンディ・ナイマン、ベン・アディス、サミュエル・ウェスト
70年経っても欧州では前大戦の原因にこだわっている。記録フィルムと新たに撮り直した映像を上手く組み合わせている。アイヒマン逮捕は報道としてはキューバ危機とガガーリン宇宙飛行とのガチンコ勝負。監督フルヴィッツは人間アイヒマンを撮りたかったのだが、それに失敗する。彼はあくまでも巨大な殺人マシーンの単なる小さな歯車だったのだ。“自分は他者より優秀に創られたと一度でも考えた者はアイヒマンと同じ地平にいます。そして一度でも鼻の形や肌の色や信仰する神の違いによって他者に悪意を抱いた者は理性の喪失が狂気への道と知るべきです。”で、映画は終わっている。
㉚11月5日“レッド・ライト Red Lights”2012年・米・西・監督:ロドリゴ・コルテス
出演:キリアン・マーフィー、シガニー・ウィーバー、ロバート・デ・ニーロ、エリザベス・オルセン、クレイグ・ロバーツ、トビー・ジョーンズ
伝説の超能力者と超常現象を疑う科学者の息詰まる攻防を描くサスペンスだが、後半マシスン博士が亡くなってからオカルトっぽくなる。シルバーのトリックが明かされないのが、残念。この映画、何が言いたい?
㉛11月11日“マジック・イン・ムーンライト Magic in the Moonlight”2014年・米・仏・監督・脚本:ウディ・アレン
出演:コリン・ファース、エマ・ストーン、サイモン・マクバーニー、マーシャ・ゲイ・ハーデン
ミイラ取りがミイラになる、恋バナ。ズーっと軽妙なジャズが流れていて、喋り方も大仰な芝居。そこが何とも言えないウディ・アレン的趣向。この映画にも真に悪い人は居ない。
㉜11月26日“エイプリル・ソルジャーズ ナチス・北欧大侵略 9. april”2015年・丁・監督:ロニ・エズラ
出演:ピルー・アスベック、ラース・ミケルセン、グスタフ・ディーカー・ギーセ、マルティン・グレイス
ナチス侵入前夜のデンマーク国境。戦車、装甲車の備えもなく弾薬不足の中、奮闘したが政府中央の降伏によりあっさり終戦。一体、あの奮闘は何だったのか。無駄死にしなかっただけメッケモン!?
㉝11月29日“ヒトラーの忘れ物 Under sandet”2015年・丁・独・監督:マーチン・サントフリート
出演:ローランド・ムーラー、ミケル・ボー・フォルスゴー、ルイス・ホフマン、ジョエル・バズマン、エミール・ベルトン、オスカー・ベルトン
ナチスに侵略されたデンマークの戦後、北西部海岸に埋設された地雷除去に独少年兵が担当させられた。14名中10名死亡の捕虜虐待。史実によるという。切なさで一杯になる。担当のラムスン軍曹は少年兵を脱走させて終る。
㉞11月30日“TANNKA 短歌”2006年・日本・監督:阿木燿子、原作:俵万智
出演:黒谷友香、黄川田将也、村上弘明、高島礼子、西郷輝彦、萬田久子、中山忍、吉野紗香、井川比佐志、本田博太郎
女ざかりをどう過ごすか、やりたい放題。結構、上手く立ち回ったネ。だけど忘れ形見、どうするの?これから大変ヨ!?こうなると女の人も大変だ。
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