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2014年、年末のご挨拶

いつの間にやら、また年末となった。この1年何があったか。例年は個人的なモノローグに誰も興味を持たないだろうと思い、プライベートについてはコメントを避けていたが、この年末は私的な挨拶から始めて訳ないが辛抱して頂きたい。

春先から夏にかけて体調不良で、非常につらかった。気道狭窄の症状はそのまま継続していた上に、何故だか、左半身に多くの障害を抱えることとなった。
夏の不調、それは左の五十肩。それが高じたのか首までもが回り難くなった。さらに左ひざに痛みを感じ始めた。そこでそれまで通っていた近所の整骨院を少し遠くの整骨院に変えた。左ひざの痛みは、5年ほど前に左背筋を傷めた影響かも知れず、筋肉の問題で関節が悪くなったのではないとの診断であった。その整骨院に変えて通っていると、次第に良くなり、最近ではほとんど問題のない状態となった。
その改善と歩調を合わせるかのように、気道狭窄も良くなって来た。かかり付けの内科医も、意外な顔をしている。気道狭窄自体の原因も不明のまま、症状を緩和する気道を拡げる薬剤を処方してもらって、やり過ごす状態だったのが、改善して来ている。
だが、気道狭窄症になる以前に泳げていた200m以上の距離は未だ泳げない。息が続かず苦しくなる傾向にある。年齢が回復力を遅くしているのだろう。身体に負荷を掛けないように遠くへ泳ぐというのには自分でも矛盾を感じる。何故かといえば、本来身体に負荷を掛けるために泳いでいるからだ。まぁとにかく200m以下の距離を休み休み泳いで、何とか負荷を稼いでいる。残念なことだが、今のところ少しづつ距離の合計も伸びて来ているので、可能な限り粘り強く克服して行きたいと思っている。

京都版・神戸版の環境システム審査の仕事は、ぼちぼちと言ったところだ。体調不良の夏季には、幸い仕事が少なかったので偶然にも救われた。
京都版は、来年のISO14001改訂に合わせて規格改訂すると言っている。被審査組織の反応を見たい。神戸版も、それに合わせて改訂するはずだが、事務局やコーディネータからは、今の所何の反応もない。どうするのだろうか。今後、機会があれば、このブログで紹介するかも知れない。
この機関内での私のポジショニングを上げることが目標であったが、そのために当面はミスなく審査をやり遂げることであるが、そればかりではなく相手の活動に役立つ良い指摘を如何にできるかも必要だ。そのためには、相手の問題点に気付き、的確な表現で指摘できるか、そんな丁寧な審査を如何に制限時間内でやりきりか、もある。そういう状態に少し近づけているのか、定量的に評価は困難だ。

ISO品質審査員資格ホルダーの勉強会は、秋に研修旅行が催され、体調も回復基調にあったので、幸いにも2件参加した。旅費は全て上記のEMS審査で稼いだ分から出した。その内容詳細については、いずれもこのブログでも紹介しているので、参照されたい。
一つは東北の宮古の南、山田町の造船所の訪問が中心だった。吉村昭のルポ“三陸海岸大津波”、小説“空白の戦記”を読みながらの旅だったので、吉村節が通奏低音だったような印象がある。だが付加的に計画した、福島の原発被災地の視察が台風来襲でできなかったことが、心残りであった。いつか機会を見つけて行ってみたいと思っている。
二つ目は、広島での研修。その後、平和公園と宮島の観光となったが、いずれもずいぶん以前に私的に行ったことがある。久しぶりで、しかも状況が違うのでそれなりに面白かった。その翌日の日曜は、呉で日本の海上兵力の過去と現在に思いを致した。集団的自衛権行使の最前線である。この経験が私の中で、問題点理解の助けとなるだろうか。

もう一つ所属するリスク研究会は、昨年来しばらく御無沙汰しているが、今夏は秋から開催されるボランティア講習会開催のPR活動を頼まれ、そのために動きはした。また、今年末の忘年会には参加した。その時の例会では一部に会の存続への危機かを抱いている理事も居たが、今回も何も決定せずに閉会した。議すれども決せず。しかし終わった後の飲み会が、習慣化してしまっている。まるで、その飲み会のための活動であるかのようだ。こんなことでは、若い他のメンバーも寄り付かなくなることに、理事たちは気付かないようだ。
一時は、私も何とかするべく頑張ってみた。しかし、課題解決の仕事をするにあたって逐一代表も参加する会議での了解を得て進めていたが、その了解事項を代表自身から無視されたので、一切手を引くことにした。理事メンバーの殆どは幸か不幸かそういう事情を理解していないので、この会にはニュートラルな気分で参加している。従い、この研究会についての来年への期待や展望は、今やほとんど何もない。会が続くようであれば、付かず離れずの対応で何となく様子見だと考えている。会費はもったいないが、ヒマな老人の飲み会には参加できる。

こういった個人的話題はボヤキで終わってしまうので、次にこれまでの世の中の動きをどう見るかにも少々言及しておきたい。
7月には“集団的自衛権行使容認” の閣議決定、年末には解散総選挙を強行に近い実施があった。いずれも憲法の精神を踏みにじった恣意的暴挙!挙句に選挙後、安倍首相は憲法改正を視野に入れていると本音を表明。選挙前は消費増税を先送りして、“アベノミクスを問う”をスローガンにしていたにもかかわらず、だ。
私は、本当は政治的にはこのような“何でもアリ”は仕方ないものと思っている。本来は、こういった権力者の横暴に対して、それを縛る明文化された法規制が必要だと思っている。日本の法体系は、そういった行儀の悪い政治家を想定していない、と言う向きもあろうが、ならば社会の木鐸たるべき日本のマスコミはもっと批判の矢を向けるべきだ。にもかかわらず、全く音なしの構えで静かな反応だ。社会全体がしっかりなければ、いずれ悪魔のような政治家が登場するような気がする。現に、ヒットラーはそんなワーマール共和国の隙間から登場したのだから。
一方、社会の木鐸たるべき一社、朝日新聞は従軍慰安婦問題で気息奄々。おかげで、“従軍慰安婦”そのものも、まるで無かったかのような風潮まで醸成されているような気がする。歴史修正主義者の跋扈。内田樹も同じようなことを言っている。そういう風潮が、また中国に国際宣伝の口実を与えることになっている。

株価については、年初は誰も予測しなかった外人売りでズルズルと低下。その後春先から消費税増税で年央は低迷し、秋口からいよいよ上がり始めたらウクライナや逆オイルショック。海外の政治で動いた。それにしても国際的不安の増大にもかかわらず、恐怖指数と言われるVIX指数は大きく動かないのは何故だろう。
こういった市場動向の中で個人的に行っているいわゆる財テクは、結果として今年は可もなく不可もないぼちぼちと言ったところだ。気になるのは、ジム・ロジャーズが日本経済にこのところズーッと警告を発していることだ。私も彼の見方はまともだと思っている。

今後のことについては、来年新年ご挨拶で語ることにしたい。忙しい年の瀬、この辺にして、では良い御年を御迎え下さい。

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良いお年を♪ (ナオミ)
2014-12-29 21:04:45
今年も一年ブログを読ませて頂き有り難う御座います。

政治の事や難しい話は知識不足で…
理解が不十分な事はあったのですが自分なりに解釈を
しました。

前回の読書は面白かったです。
来年も楽しみにしています。

気道狭窄が少しで良くなるように願っています。
来年も宜しくお願い致します。

ナオミ
 
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