goo

2012年夏の雑感

暑い。思考力が阻害される、と言えば元々良い頭脳の回転が鈍くなっているかのように聞こえるが、元々悪い頭脳が回転を休止していると言った方が正確だ。それでも朝晩は少し涼しくなってきたようだ。しかし、頭脳へ与える外部環境条件は閾値を超えている。したがい、このブログへの投稿記事ができあがらない。
当然、夏休みへと逃げ出すべしだが、宣言を出すには遅すぎてしまっている。そうこうしている内に、先週は投稿直前で夏風邪を引いてしまい、その週の記事を更新投稿するのに3日遅れた。夜眠ろうとすると、咳がひどく眠りに就けない。朝は、咳で目が覚める。したがい 暑さと寝不足でますます意識は定まらない。
寝不足の原因は、ロンドン・オリンピックのライブ放送にもある。ますます、夏休みと行きたいところだ。そこで、今週は、申し訳ないが、集中しない意識での雑感オムニバスとさせていただきたい。

まず、怒りから。凸(・`ε・´o从年齢のせいか、なかなか完治しない夏風邪に週末土曜日の午前、つまり医院の盆休み直前、再度受診に赴いた。これは、盆休み前に再来診するようにとの医師の指示に基づく。投薬計画を見直すためであった。そして、症状に基づき処方箋が出た。これを持って、いつもの調剤薬局に行ったが、そこは、すでに盆休みに入っていた。近所に3軒あるが3軒ともである。日頃無駄で無意味なリップサービスで愛想を振りまいているくせに、このような肝心の時にはさっさと長期休暇を取っている。そもそも、医療機関から診療・処方と投薬を分離した意味はどこにあると言うのだろうか。こういう体制になったのは米国の内政干渉によっているとのことだが、一体 どのような利点があったのだろうか。流通的感覚からすれば、不合理極まりない。薬剤師の仕事の増加と薬の在庫増にしかならない。薬剤の製造販売業界を潤すのみである。これで、米国のどの勢力がどのように潤ったのであろうか。一般には知らされない闇の部分だ。植民地国家の国民はつらい。
困った私は、午後に少々離れた商業施設の集中している地区に車で行き、そこで駐車して調剤薬局を探して歩くことにした。残念なことに、13時まで営業している調剤薬局が多く、酷い状況に陥っていることを自覚させられる破目になった。吹き出る多量の汗にまみれながら、何軒か通り過ぎ 何とか開店しているところを見つけられた。病勢が、ピークの時には不可能な仕儀である。
医師の診療を受けられたとしても、実際の治療は投薬によることになるが、今回のように医療機関は活動しているのに、それに“寄生”しているはずの調剤薬局が、勝手に活動を停止すれば、そのような地域は無医地区同然となってしまう。このような事態を回避する法規制はなされていないのは問題ではないのか。車を持っていて、病状が回復期にあったから今回の私のような対応は可能だったが、もし私が車も運転できず、持ってもいないような老人で病状が悪化しているような人はどうすればよいのだろうか。相談するべき相手の役所も当然閉庁している。謎の医薬分離政策だが、ここにもいい加減な制度設計がある。

次は残念(-_-#) もあり、良かった\(^_^)/もあったオリンピック。日本にとってどうやら今回のロンドンは史上最多のメダル獲得となるようだ。他国と比べて、それほど強い政府の強化策なく、この水準にまで来ているというのは喜ばしい限りだ。様々な人々が様々なスポーツを楽しむことが、増加している結果であると考えると非常に望ましい状態であると言える。
国家によるスポーツ振興は、国民の体位向上と健康増進に寄与すると言われている。これは、医療費の削減に寄与し、社会保障費の削減にも役立つことを意味する。実際にオーストラリアはこのような政策を採って成功しているという。オリンピックでのメダル獲得も人口比で見ると非常に多い。
さらに、スポーツ医学や心理学の向上とそれによる科学的訓練法の開発、訓練機器、訓練施設の充実は、幅広い雇用の促進と産業の振興が期待できる。一時的なオリンピック観戦による盛り上がりどころではない経済効果である。ひょっとして乗数効果も非常に大きいのではないか。将来への八方ふさがり的状況の中、唯一明るい未来像を覗き見れる分野ではないか。そういう視点から、政府はもっと予算を重点配分するべきであり、特にマルチサポート事業をもっと充実させるべきだ。
いや、世界のアスリートが日本のスポーツ科学の情報や成果を求めて、日本に集まって来るようになれば、観光立国政策などよりははるかに効果は絶大であろう。またスポーツ医学や心理学の向上のためには、基礎医学や心理学の発展も必要になる。その応用編は介護分野や人間工学、安全工学へも広がる。このような広がりはいずれも新規分野であり、指導者育成等雇用の創出・拡大は想像以上のもとなるのではないか。国家によるスポーツ振興は、このように意外に裾野は広く、日本のソフト・パワー向上に大いに寄与するものと思われる。
日本チームはメダル獲得数は多いが、不自然に見えるほど金メダルの獲得数は少ない。日本の金メダル獲得者を見ると、強烈な個性と意志力を持った人ばかりである。それも尋常でない 神の領域に入るほどの意志力だ。中にはケガを負っているにもかかわらずそれを隠して参加し、金を獲得したという人もいる。成る程、世界一の技と力ばかりではなく、世界一の情熱と執念も持ち合わせないと金の獲得は不可能なようだ。日本チームに、もっと強い情熱と意志力をもたらすような、スポーツ心理学や脳科学の開発が望まれる。“執念を科学する”こと、それは可能なのだろうかとは思うのだが・・・。

最後には 例によって残念 ( -_-!#) 編。それは 内政と外交。
内政では、増税法案が可決成立した。これまでは恒久増税の一方で必ず暫定減税がセットされていた、という。しかし、今回は増税のみ。密かに利子や配当にも増税の網の目を細かく設定されたとのこと。2015年以降どうしようもない不況がやって来るのだろうか。それに伴う政局。永田町の嵐。一歩外へ出れば平穏な残暑の世界。何となく、自作自演の茶番劇に見えるが、このマッチポンプ政治家ども何とかならないものか。
外交。竹島へ韓国大統領が歩を進めた。これに対し、日本外交陣は まるで犬の遠吠えのような対応ばかりである。相手の善意を期待して成立する日本外交。それで外交が成立するとは思えない。現実的で明快で透明なギブ&テイクとソフト・パワーを外交の根幹とするべきだが、韓国にはギブを明示的に透明にやっていないから、それをないがしろにされるのだ。血税のギブを明快に提示していないから、相手は付け込んで来るのだ。いかにソフト・パワーがあっても、別物として扱われてしまっている。
また相手の善意を前提にした外交は、中国やロシアの悪意には全く無力だ。どんどん平気で付け込んで来る。今後、一体どうするのか。ワンワン、キャンキャン諸外国には聞こえないように遠吠えしても、国民には大いに騒いでいるように見せかける程度ではやられるばかりだ。この局面、平和憲法も放棄するべき時期に来ているのかも知れない。経済や文化が国境を乗り越えるこの現代に、国家主義を振り回すのも何だかスマートではないが、何せ相手が時代遅れで乱暴モノ(現代のバーバリアン)だからどうしようもない。だからソフト・パワーも全く通じない。今の日本は、まるで倭寇に悩む宋王朝のような立場だ。倭寇は大したパワーではなかったが、今の中国はハリボテにもせよ一応ワールド・パワーだ。歴史感覚があれば暴力的国家は長くは持たないと見えるが、現実に悠長に構えている場合ではないようにも思える。この際、ジェスチャーだけでも強面にしておく必要があるのかもしれない。それが、ホット・ワーにつながる危険性を踏まえて抑制的でなければならぬが。

来週は盆休み明けにつきブログ更新休止とさせていただきたい。

コメント ( 0 ) | Trackback ( )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本男子は金... 淡路夢舞台の... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。