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年頭のご挨拶と先月と三が日に見た映画の紹介



明けましておめでとうございます。そろそろ松の内も過ぎる頃となっている。ここらでブログはじめとさせて頂きたい。

ここまで来ての感想だが、このところの年末年始のTVが全く面白くない!これまでの暮れから正月の楽しみの一つはTVの特番だったが、特に、お化け番組と目される“紅白歌合戦”が出場する歌手の選出過程の不透明さから、面白みを欠いている気がする。それに民放では、CMがやたら多い!魅力的な映画の放映すら少ない!金をかけずにかつては見られなかった再放送すら流していて、そのCMの中で番宣までやっているがその番組は終わっているとのテロップ挿入の情けなさ!
これはバブル後長く続いた、TV全盛の終わりの始まり。否、全盛の終わりは既に始まっている気配だ。ネット普及の影響は隠せない。それに気付いていないのは、番組制作の当事者だけではないのか、と思えるほどだ。予算が出ないのだろうが、そこには危機感がないように見え、ネットの弱点を突く工夫がない!

ところで正月早々、折角鎮静化していたコロナ禍の急増大が見られる。水際対策を厳重にしていたはずだが、どうやら米軍基地からの“染み出し”の結果のようだ。しかし米国支配下の植民地の悲しさ、地位協定の見直しはやらない由。
今後はオミクロン株による感染力の増大と重症化の低下が見られるという、従来知見の見直しが必要のようだ。今後大阪府だけで1万件、ということも見込める勢いのようだ。全国で10数万人に達するかもしれない。従って、それに伴いコロナ禍対策の政策変更も必要だが、具体的にどのように間違いなく見直すのか。またそれは早急に実施する必要があるのだが、今の政府では適時適切な賢い選択ができるとは思えないのか問題だ。とにかく一般医療も含めて、医療崩壊とならないようにして欲しいが、その懸念は十分にある。政治家がアホアホでは困るのだ。

昨年末の世界情勢の総括では、民主主義国と独裁国との比率が、独裁の比率が増加し、20年6月の国連人権理事会では“中国国家安全維持法への反対27:支持53”となった由。民主主義の危機的状態が見られるという話だった。
この背景には米国の世界政策の失敗もあるとの指摘もあった。それは、①9・11テロで世界のテロと戦うと標榜し、中東で実行した②WTOへ中国の加盟を促進した、等々があったことによる、という。年末にやった“民主主義サミット”は、中国政権を慌てさせたという点のみで、成功したが大した影響を世界に与えたとは言えない状態となった。
さらには、コロナ対策が中国のみで上手く行っているかのように見えていることも大きいと見られていることも一因だという。その要因としては、ロックダウン等の徹底(100%規制は難)、個人情報の完全な管理(AI,監視システムを構築)、言論・報道の確実な統制、経済の国家指導にあるとされる。

ということから、今後の世界情勢は中国を中心に展開して行くことになるようだ。西欧社会が、これまでと打って変わって異様なまでに中国に警戒の視線を送っている。イギリスだけでなく、フランスも海洋国家ではないドイツまでもが日本に艦船を送って来たことが、その象徴である。フランスが太平洋地域に権益があるので、警戒するのは何とか理解できるが、ドイツが太平洋地域に関心を持つのが理解できない、それ程の問題と彼らは見ているのだ。

つまり、中国が西欧から警戒的に見られているということは、国際的孤立を招いていると見て良い。だからこそ中国は開発途上国への援助、特に一帯 一路を使って、アジア・アフリカ諸国への影響力を強めようとしている。コロナ禍もその契機として使っている。自分で世界にバラまいておきながら、上から目線で効かないワクチンを供給するという“援助”をしているのだ。だがそれは特に、オミクロン株には全く無効のようだ。だからこそ、冬季五輪開催を前に国内で厳重なロックダウンを実施しているようだ。

とは言え、中国共産党も一枚岩とは言えず習政権にも危うい側面はあるようで、内部権力闘争は熾烈であるとの憶測もある。現在は人民日報を舞台にして抗争中のようだ。
一方、中国経済も統制が進みアリババ株価も半値になり、政権中央の一声で学習塾産業は滅んだという。恒大集団の経営危機は中国不動産市場のバブル崩壊によるものだが、これは長年言われ続けた危機がいよいよ顕在化したものであり、一説によれば不動産売買の法規制がいい加減なので、今後の経済混乱は深刻だろうとの見方もある。さらに一部の観測では、日本のバブル崩壊時と結局のところ同じことをやっている、との声も聞いた。一人当たり所得が1万ドル/年を超える国は、独裁体制下では成長が続かないとも言う。こうしたことから私は、このため中国経済は既にピークを越えておりこれから衰退のモードに入るのではないかと見る。だから近々中国経済が米国を上回るとの見方は、私は取らない。

経済が危うくなれば、内部権力闘争は一層苛烈になり、その結果対外強硬となり台湾侵攻が現実味を帯びると見られている。中国の台湾侵攻となれば、事前に尖閣、否、沖縄や岩国の米軍基地攻撃があることは常識であろう。この攻撃は生半可なものではなく、核攻撃も有り得ると考えるべきである。米軍を無力化するためには必要なことだろう。従って、日本は深刻な事態だと考えるべき問題なのだ。そういう観点から日本と台湾は軍事的には一蓮托生だと思うべきだ。

以上を総括して、今年の株式市場を見通せば、年後半の政治的リスクが懸念されている。つまり①米国中間選挙②参議院選挙③FRB議長の交代④第20回中国共産党大会での習近平3期目再選前の権力闘争⑤中国経済の停滞、等が考えられる。
テールリスクとして④の中国リスク、超テールリスクとして台湾侵攻があるものと考える。⑤の影響はかなり深刻ではないかと思われる。というのは、日本の中小零細企業の多くは、中国企業の下請けを生業としていると考えるからだ。この件に関する統計データは見たことがないので、客観的に評価できず、リスク要因としても評価し難い。いずれにせよ今年は例年になく中国の政治状況が日本に与える影響は大きいと見るべきだろう。今後中国情勢に要注意であろう。
だが、何だか日本社会も変化の兆しがあるような気がするので、一方的には悪化することはないようにも思う。これも現時点では統計データには現れていないのではあるまいか。或いは、そのような統計もない。否、日本の政府統計は信用に足るのか。

こうした世相・社会予想に対し、私なりの個人的方針としては従来とあまり変わりない。

風鈴よ、吹く風待って本と映画

これは以前にこのブログで示した句の“風鈴や”を“よ”に替えたもの。
読むべき本は今の“仏教”・ひろさちや氏をできるだけ早急に卒業して、早く近代西洋哲学・西研氏へ復帰・転進したいと思っている。



さて、前置きが相当長くなったが、年頭のことで恒例の“ご挨拶”をここで行ったためだとご理解頂きたい。このため全体がかなり長いものになっている。また今回は、年頭であるが月初でもあるので、このところの恒例、前月鑑賞の映画の紹介としたい。ただ今回は年末年始のことも考えて、三が日も含めての紹介としたい。
この三が日までに28本を見た。いつものようにBSプレミアムのBSシネマとそれ以外のTV放映及びネット経由で分けると、BSシネマでは10本、それ以外のTV放映2本、ネット経由は16本となった。
紹介の詳細表記はいつものように、丸囲み文字で整理番号とし、次に鑑賞日を示している。次に、表題をクォーテーション・マークで囲む。公開年と制作国の漢字表記、監督、主な出演者としている。念のため。
ここで、BSシネマによる鑑賞は12月22日で終わっている。その後は、ネット経由とTV放映の録画による鑑賞だ。これは月の中旬まで仕事があったことで、余裕のある日はBSシネマを見、下旬以降はBSシネマで見たいものがなかったことで、ネット経由とTV録画で、映画鑑賞を満足させたための偶然である。


先ずは、BSシネマの10本は以下の通り。
①12/1“白い恐怖 Spellbound” 1945年・米・監督:アルフレッド・ヒッチコック・出演:イングリッド・バーグマン、グレゴリー・ペック
②12/2“誰が為に鐘は鳴る For Whom the Bell Tolls” 1943年・米・監督:サム・ウッド・出演:ゲイリー・クーパー、イングリッド・バーグマン、エイキム・タミロフ、カティーナ・パクシヌー
③12/6“ブラックレイン Black Rain” 1989年・米・監督:リドリー・スコット・出演:マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシア、高倉健、ケイト・キャプショー、松田優作、若山富三郎
④12/7“ライフ・イズ・ビューティフル 原題:La vita è bella、英題:Life Is Beautiful” 1998年・伊・監督:ロベルト・ベニーニ・出演:ロベルト・ベニーニ、ニコレッタ・ブラスキ、ホルスト・ブッフホルツ、ジョルジョ・カンタリーニ、ジュスティーノ・ドゥラーノ
⑤12/15“レベッカ Rebecca” 1940年・米・監督:アルフレッド・ヒッチコック・出演:ジョーン・フォンテイン、ローレンス・オリヴィエ、ジョージ・サンダース
⑥12/16“黄昏 Carrie” 1951年・米・監督:ウィリアム・ワイラー・出演:ローレンス・オリヴィエ、ジェニファー・ジョーンズ、エディ・アルバート、ミリアム・ホプキンス
⑦12/20“3人のゴースト Scrooged” 1988年・米・監督:リチャード・ドナー・出演:ビル・マーレイ、カレン・アレン、ロバート・ミッチャム
⑧12/21“ザ・マジックアワー The Magic Hour” 2008年・日本・監督:三谷幸喜・出演:佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、綾瀬はるか、西田敏行
⑨12/22“ロープ Rope” 1948年・米・監督:アルフレッド・ヒッチコック・出演:ジェームズ・スチュワート、ジョン・ドール、ファーリー・グレンジャー、ジョアン・チャンドラー、セドリック・ハードウィック
⑩12/22“吾輩はカモである Duck Soup” 1933年・米・監督:レオ・マッケリー・出演:グルーチョ・マルクス、チコ・マルクス、ハーポ・マルクス、ゼッポ・マルクス、マーガレット・デュモント、ルイス・カルハーン、ラクウェル・トレス、エドガー・ケネディ

①はBSシネマで2度目。②と共にバーグマンが活躍している。劇中の夢のイメージはあの超現実派のサルバドール・ダリが制作に関与している。例の歪んだ時計のイメージを人物が持って屋根の上に立っているシーンがあって面白い。スキー場での事件が背景にあって、記憶を失くした主人公の謎解きが面白い。

②はヘミングウェイ原作の小説を映画化したもの。原作は読んでいないので、どういう内容か非常に興味があった。スペイン内戦を舞台にしているとは知ってはいたが、市街戦ではなく山岳ゲリラ戦が小説・映画の舞台とは知らなかった。これはヒトラーの支援するフランコ独裁派と民主主義を標榜する人民戦線派による内戦で、独裁派が勝利する。この映画でもドイツ空軍が制空権を握っていて独裁派を支援している。これによって革命は幅広イズムの人民戦線論より、主要打撃論派が現実的であるとし、その後中国革命も中国共産党が主導して勝利することとなり、主要打撃論が優位となった。
世情はまるで独裁政権が闊歩する現代に通じるものが有るような気がする。マルクスは“歴史は繰り返す。ただし1度目は悲劇として、2度目は茶番として”と言ったようだが、どうなることやら。茶番であればよいが、そうならばどんな茶番なのか。

④もナチスの横暴に対するユダヤ系イタリア人ファミリーの命を懸けた内容で皮肉を込めたものだ。コミカルで面白いが、内容自体は辛い。

思わず飛ばしたが③はマイケル・ダグラスと高倉健主演で話題となった米国映画。松田優作の活躍も話題だった。一度見たはずだが、全く忘れていた。日本の警察署のロケ地は阿倍野署の旧庁舎だったと記憶する。近くに上町線の阿倍野筋四丁目駅があったはずで、この電車で高校に通っていた。
日本人から見ると変なシーンも散見されるが、米国映画によくある他国つまり日本をバカにしたような無神経な場面や台詞は珍しくなかったように思う。リドリー・スコット監督の見識であろう。

⑤これもBSシネマで2度目。①と同様、ヒッチコック監督。イギリス貴族の古い御屋敷での怪奇物語。この頃のイギリス貴族にまつわる話の映画が多いのは何故だろう。

⑥は米国映画としては珍しくハッピーエンドではない。努力しても上手く行かない男の人生を描いている悲しい話。

⑦は時節柄クリスマスの夜に絡むTV局を舞台にしたコミカル映画。何だか真剣に見ていなかった。こういうこともある、だから見たと思う映画も忘れるのかも。

⑧は現代日本の三谷幸喜映画。暴力団絡みだがマヌケで面白い。Wikipediaによれば“表題のマジックアワーとは、日没後の「太陽は沈み切っていながら、まだ辺りが残光に照らされているほんのわずかな、しかし最も美しい時間帯」を指す写真・映画用語。転じて本作では「誰にでもある『人生で最も輝く瞬間』」を意味する。”という。

⑨もヒッチコック監督。この頃、BSシネマは水曜日はヒッチコック作品と決めていたようだ。一幕一場の劇場物のようで安上がり作品だろうが、内容は面白い。上映時間は1時間22分のためか、この日のBSシネマは引き続き⑩を放映した。

⑩は1時間10分の放映時間。米国映画史上有名なマルクス3兄弟出演のコメディー映画。ナチスの戦争を皮肉っているのかどうか、真意は私には不明。


次にTV放映されたものを録画して後日というか大晦日に意外に暇になったので見たもの2本の紹介。
⑪12/31“アウトロー Jack Reacher” 2012年・米・監督:クリストファー・マッカリー・出演:トム・クルーズ、ロザムンド・パイク、ロバート・デュヴァル、ヴェルナー・ヘルツォーク、リチャード・ジェンキンス
⑫12/31“コラテラル Collateral” 2004年・米・監督:マイケル・マン・出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、ジェイダ・ピンケット=スミス、ジェイソン・ステイサム

⑪は見たのは2度目。12/30深夜の31早朝に関テレで放映。⑫も2度目で12/29深夜30早朝に関テレで放映されたもの。いずれもトム・クルーズ主演のアクションもの。⑪は超人ジャック・リーチャーの活躍。⑫は初の悪役で注目されたと謳われていた。いずれもTV放映のため日本語吹替。
⑫は冒頭でジェイソン・ステイサムが人相悪く登場するので、その後活躍するのかと思ったらその1シーンのみ。これで1度見てもほとんどの映画は忘れていることを、思い知った。精々で筋を覚えている程度、情けない。2004年頃はステイサムは未だ無名の俳優だったのか。


以下はネット経由で見た映画16本の紹介である。㉗は娘のネットフリックスのサブスクによる。
⑬12/22“コラテラル・ダメージ Collateral Damage” 2002年・米・監督:アンドリュー・デイヴィス・出演: アーノルド・シュワルツェネッガー、フランチェスカ・ネリ、クリフ・カーティス、イライアス・コティーズ
⑭12/22“第9地区 【吹替版】 District 9” 2009年・米、南ア、新西・監督:ニール・ブロムカンプ・出演: シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ
⑮12/26“ええじゃないか” 1981年・日本・監督:今村昌平・出演: 桃井かおり、泉谷しげる、草刈正雄、露口茂、火野正平、犬塚弘、倍賞美津子、丹古母鬼馬二、寺田農、殿山泰司、三木のり平、伴淳三郎、緒形拳
⑯12/28“Uボート (ディレクターズ・カット) 原題:Das Boot、英題:The Boat” 1981年(ディレクターズ・カット版1997年)・西独・監督:ウォルフガング・ペーターゼン・出演:ユルゲン・プロホノフ、ヘルベルト・グリューネマイヤー、クラウス・ベンネマン、ベルント・タウバー
⑰12/29“極道の妻たち 危険な賭け” 1996年・日本・監督:中島貞夫・出演:岩下志麻、石橋凌、工藤静香、原田龍二、中尾彬、北村和夫、 火野正平
⑱12/29“キリング・ミー・ソフトリー Killing Me Softly” 2002年・米・監督:チェン・カイコー(陳凱歌)・出演: ヘザー・グラハム、ジョセフ・ファインズ、ナターシャ・マケルホーン、ジェイソン・ヒューズ
⑲12/30“ラスト・ターゲット The American” 2010年・米・監督:アントン・コービン・出演:ジョージ・クルーニー、ヴィオランテ・プラシド、パオロ・ボナッチェリ、テクラ・ロイテン、ヨハン・レイセン
⑳12/31“セイフ Safe” 2011年・米・監督:ボアズ・イェーキン・出演:ジェイソン・ステイサム、キャサリン・チェン、ロバート・ジョン・バーク、ジェームズ・ホン、アンソン・マウント
㉑1/1“マザー・テレサ Madre Teresa” 2005年・伊・英・監督:ファブリツィオ・コスタ・出演:オリヴィア・ハッセー,ラウラ・モランテ,ミハエル・メンドル,セバスチャーノ・ソマ
㉒1/1“エウロパ Europa Report” 2012年・米・監督:セバスチャン・コルデロ・出演:クリスチャン・カマルゴ、アナマリア・マリンカ、ミカエル・ニクヴィスト、ダニエル・ウー
㉓1/2“極道の妻たち 赫い絆” 1995年・日本・監督:関本郁夫、原作:家田荘子・出演:岩下志麻、宅間伸、赤坂晃、鈴木砂羽
㉔1/2“狼たちの報酬 The Air I Breathe” 2007年・墨、米・監督:ジェホ・リー・出演:フォレスト・ウィテカー、ブレンダン・フレイザー、サラ・ミシェル・ゲラー、ケヴィン・ベーコン、アンディ・ガルシア
㉕1/3“ワイルドカード Wild Card” 2015年・米・監督:サイモン・ウェスト・出演:ジェイソン・ステイサム、マイケル・アンガラノ、ドミニク・ガルシア=ロリド、マイロ・ヴィンティミリア、ホープ・デイヴィス、スタンリー・トゥッチ
㉖1/3“美しい人妻 Rendez-Vous” 2015年・蘭・監督:アントワネッテ・ブーマー・出演:ルス・ハーフェコート、ピエール・ブーランジェ、マーク・ファン・エーウェン、ピーター・ポール・ミュラー
㉗1/3“ドント・ルック・アップ Don't Look Up” 2021年・米・監督:アダム・マッケイ・出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェット、ロブ・モーガン、メリル・ストリープ、ジョナ・ヒル、ティモシー・シャラメ、アリアナ・グランデ、タイラー・ペリー、ロン・パールマン、マーク・ライランス
㉘1/3“GODZILLA ゴジラ Godzilla” 2014年・米・監督:ギャレス・エドワーズ・出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、渡辺謙、エリザベス・オルセン、ジュリエット・ビノシュ、サリー・ホーキンス、デヴィッド・ストラザーン、ブライアン・クランストン

⑬、これも2度目のはずだが全く覚えていない。否、見てもいないのかも知れない。記憶が曖昧、ならば見ていない?Wikipediaによれば“「コラテラル・ダメージ」とは直訳すると「副次的な被害」であるが、そこから「戦闘における民間人被害」や「政治的にやむを得ない犠牲」というニュアンスで使われるダブルスピーク”という。似た表題の⑫とは全く関係ない。
ロサンゼルスの消防士役のシュワちゃんがコロンビアのゲリラ組織のテロの巻き添えで妻子が殺されたので、コロンビアやワシントンの国務省ビルでゲリラ組織と戦う話。

⑭はSF?文明の進んでいるはずの異星人の宇宙船が南アフリカで留め置かれ、係留されているという不思議な設定。この宇宙人は甲殻類の進化系でエビと蔑称されて乱暴に扱われているが、結構従順に地球人に従って第9地区というところに押し込められている。これがまた地球人の勝手な都合で移住させるところから映画は始まっている。最後には、エビの親子がある地球人の助けを得て、母船で地球から脱出するというストーリー。南アの人種差別を皮肉っていたとの解説もあるようだ。

⑮、幕末の世情不安の実情を表現した現実味のある時代考証のしっかりした映画だろうと勝手に思い込んで見たが、そうではなく、意図が意味不明の娯楽映画だった。今村昌平を信じたのが間違いか。幕府の西洋軍制の部隊が主に登場するのは珍しいのだが。

⑯、ナチス・ドイツ海軍のUボート・クルーの過酷な戦いぶりを描いた映画だが、大西洋からジブラルタル海峡を通り抜ける作戦行動に必然性を見ない不自然さが残念なシナリオ。たった1隻のUボートでイタリア海軍を支援するつもりだったのか?それとも何かの輸送に必要だったのか。

⑰と㉓は“極道の妻たち”シリーズの岩下志麻主演作の最終作品であろうか。工藤静香が残念ながら興醒め。いずれも岩下志麻の演技の迫力はある。

⑱は著名な登山家の異常性愛行動含む精神異常からの殺人事件を扱った話。主人公の女性はそれに魅惑され、一方的に引きずられるが、異常行動をとる人には近づかないのが身のためという教訓だろうか。

⑲はジョージ・クルーニーをコーヒーか何かのCMで知ってはいたが、映画は見たことが無かったので思わず見たもの。殺し屋グループの一員でありながら、グループから不都合と見做され、殺されるターゲットの話。

⑳は当然のことインドで貧民救済に当たった“マザー・テレサ”のエピソードを綴ったもの。“何事も神の思し召し” という諦観に似た信念が貫かれている。しかしその信念のみで彼女の救済活動は成功している。これは“アッラーの計らい”、“阿弥陀様の計らい”であり人の出る幕ではないという世界宗教に共通する観念だが、我々一般人には何故か浸透していない思想なのだ。それがまた不思議。

㉒、木星の第2衛星エウロパへのクルー6人の宇宙探検SF。先ず船外活動の事故で1名亡くし、その後も次々と事故その他でクルーが失われて行く。最後には、エウロパの海に生息している生命体に襲われて、全員が死亡して地球に帰還することはなかった。しかし、何とか彼らの末路を示す映像は送られて来ていた、というもの。
どうして、無人探査機を飛ばして十分な調査をせずに、有人機で探検したのか、その必然性の無さにストーリーのいい加減さを感じる。

㉔、Wikipediaによれば“人生は4つの感情「幸 (Happiness)」「喜 (Pleasure)」「悲 (Sorrow)」「愛 (Love)」に分類されているという古代中国の言い伝えに基づくオムニバス形式のサスペンス群像劇。”珍しい構成だが、韓国系米国人のジェホ・リー監督デビュー作の由。何が幸・喜・悲・愛なのか直ちには理解しがたい。いずれも悲でしかなかったような話。

㉕、御存知!ジェイソン・ステイサム主演のアクションもの。映画が趣味ならば、月に一度はステイサムのアクションを見るべきか。ラスベガスの片隅で用心棒で生計している男の活躍。

㉖はフランスに移住するオランダ人一家の不倫物語。オランダ語が中心にフランス語、英語が飛び交っているように聞こえた。ちょっとした事故で人が亡くなるのだが、それが殺人事件として立件できるのであろうか。良く分からない。

㉗、ディカプリオがあんなにデブっているとは知らず、配役を確認して慌てた。ミシガン大学天文学部で地球に激突する軌道にある彗星を発見して大騒ぎになるが、政府は暢気な対応。そこへGAFAMのようなIT企業が金儲けに登場して彗星迎撃は失敗。一方で件のIT企業の社長や政府関係者2千人は宇宙船で地球を寸前で脱出。2万年後に地球によく似た天体を発見して移住するが、変な鳥のような怪獣に移住者が食べれらる、で終わる。ブラック・コメディ。
ミシガン大学は結構名前を聞くような気がするが、アイビーリーグではない一地方大学との米国一般認識なのだろうか。メリル・ストリープは女性大統領役でコミカルに登場している。コロナ禍で撮影に困難があったようだ。

まぁ、こんなところで今年は明けた。

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