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この1週間で感じたこと・2018年9月16日

雨の降り方が気に食わない。降るのだか止むのだかはっきりしないまま、ぐずぐずと曇ったままで、気まぐれに降り出す。同じような天気は梅雨時に一時的に現われることがある。しかしカレンダーだけ9月になって、酷暑の後、強烈な台風が2個も過ぎたと思ったら台風一過の晴れとはならず、このような天候となっている。その上に涼しくなったと思ったら、また暑苦しい。
変な天気が続くが、こういう現象の背景にどういった気候変化があるのかを解説する気象予報士がいない。気象庁からもらった情報を、右から左にマスコミで流すだけ。それならば、難しい試験を通って資格を獲得しなくても出来る仕事ではないか。昔のように局アナがやれば良い仕事ではないのか。
以前言ったが、残念なことだが中には“秋雨前線が南下して太平洋高気圧は北上している”などという珍説を解説する予報士もいた。少し前に聞いた、日本上空に太平洋高気圧の上にチベット高気圧が重なっているという解説は、今どうなっているのだろう。そんなに強固な高気圧が日本上空にいるのなら、台風が来るわけは無いので、現状は変化しているはずなのだがその続報が無く、気象庁が流す目前の数日間の情報だけを横流ししているだけ。だから月単位での予測が自ら語れない。語ってもここでも気象庁の情報の垂れ流し。場合によっては“言語明瞭にして意味不明の解説”となってしまう。

天候のはっきりしない中、先週は不幸にしてスケジュールが過密になってしまい、余計なことは何もできず、睡眠不足となり、疲労が積もり積もって週末はバテバテ。足には痛風のような痛みが走って辛かった。週末、眠って回復したが。
これぐらいならやれるだろうと思っていたところ、思わぬ事態となってしまったのだ。例えば、3か月間の有料の夕方のセミナー・シリーズを受講申し込んでしまったが、これなら昼間予定があっても重なることはないので、やれると踏んだがそれが徒となっててんてこ舞いとなってしまった。

そのセミナー・シリーズ先々週から始まったのだが、夏に申し込んで気にかけていなかったら既にスタートしてしまっていたのだ。で、先週は2回目の講義。テーマはトランプ政権。会場に到着して、どんなレジュメが配布されるのかと期待していたら、テーマ主題に引き続き、講演者の身分と氏名が書かれていてその下にありきたりのキィ・ワードが書かれているだけ。講演者は阪神間では偏差値の高い私立大学の教授。文科系の先生はパワー・ポイントで講義しないのだろうか。そういえば、自分でノートを取らなければ頭に入らないという名目でわざとそうすることも考えられるが、一般社会人にはそれでは失礼だろう。しかもこの講演は有料なのだから、もっと丁寧であって然るべき。きっと、漫談で済ませるつもりで、こうなったに違いない、と思って受講した。
案の定、一般に流布されているようなエピソードばかり満載だった。御本人は得意の英語力を生かして、先週発刊されたBob Woodward著“Fear: Trump in the White House”を読み込んだ上でのつもりだったようだが、ならばもう少し面白い、驚くような逸話はなかったのか。
講演の最後にあった質問タイムに、オバサンが“「Q」とその支持者「QAnon(Qアノン )」”の正体について質問していたが、傾聴するべき話はなかった。結局は一般人同様何も知らない。留学経験があるのなら、少なくとも現地の人に連絡をとって個人の意見や社会の受け止め方の生の声でも聞かせて欲しいものだが、それすらなかった。これでは受講料返して欲しいくらいだ。

しかし講演者は明言はしなかったが、中間選挙後にトランプ側に不利な状況に陥る可能性が高いと米の一般社会は見ているようなムードは、講演を聞いていて伝わってきた。どうやらトランプの減税中心の経済政策の有効性は、財政との兼ね合いもあり、今後剥落する可能性は高い。減税効果は暫定ならばなおさらだが、恒久であったとしても政策として実施してしまえば既成事実化してしまい、期待できないものとなってしまうからだ。そうなれば絶好調の経済も先行き不安から、金融市場で軟調相場となる可能性が高くる。株式市場は先を見ているので、一時的に基調が変化し、基調変化となれば大きな下落相場となる可能性は高い。

金融相場と言えば、先週は姫路でチャートを読むテクニカル分析の専門家の講演も聞いた。この良く当たると評判のアナリストの御託宣によれば、今後の長期のトレンドは上昇基調だが、一時的に10月をピークに下落するとのことだった。チャート・アナリストのため、どういう社会的経済的要因からそうなるとは言わなかったが、中間選挙後にトランプ政権が不安定になるとすれば、十分にあり得る事態だ。
当然、世界の人々はそう見ていると思ってよいはずだ。“ケインズは(“一般理論”で)、玄人筋の行う投資は「100枚の写真の中から最も美人だと思う人に投票してもらい、最も投票が多かった人に投票した人達に賞品を与える新聞投票」に見立てることができるとし、この場合「投票者は自分自身が美人と思う人へ投票するのではなく、平均的に美人と思われる人へ投票するようになる」とした” (Keynesian beauty contest)とされる。それが正しいとして、具体的にどう対応するべきか。

そうなれば、アホノミクスもいよいよ息の根が止まることとなる。為すこともなく不況になれば、マイナス金利の日銀はどんな政策が取れるのだろうか。マイナス幅をもっと大きくするのか。株式の購入をより大量にするのか。前者は地銀の経営危機を招き、後者は日本を日銀資本主義の社会主義国家にしてしまう。ユニクロを運営するファーストリテイリングや、TDK、ユニー・ファミリーマート等々がそういう企業になるという。
政府が補正予算を出すより外は手がない。そうなれば目先で、外人売りがもっと酷くなるだろう。来年の消費税増税しても間に合わず、日本の財政危機はさらに危険領域に踏み込むことになる。否、不況の中で消費税増税すらできなくなる。

内政が不調となれば、持ち出すのが外交のアベ。それも正に先週プーチン大統領の思いつきを突き付けられて、変な微笑みを返すので精一杯。当意即妙が不能のアホ外交。
このアホ外交、海外旅行よろしく外国にバラ撒いた援助資金は60兆円にも上ると聞いた。財政赤字の中でこれをどのようにひねり出すつもりなのだろうか。

振り返れば、不自由非民主党の総裁選挙がたけなわになったようだが、さすがにビビンチョ選挙では盛り上がらない。党内若手のエースとされる人物ですら、自らの“信”を明らかにしようとはしないオヨヨ。そのビビンチョ、オヨヨの連中に首相官邸は圧力をかけ続けているという。首相官邸は公的機関、公的機関が私党の選挙に介入してよいのだろうか。ここにも公私混同がある。安倍氏はそういう見識のない“人物”。 権力があるにもかかわらず、ビビンチョ、オヨヨの一般党員に圧力をかけ続ける、自身も自信なくビビンチョ、オヨヨなのだ。
その本質は、内政では強面だが、外交ではビビンチョ、オヨヨ。米、露、中はては北や韓にすら何も言えず、為されるがまま放置のサボタージュ。それで外交のアベではチャンチャラいとおかし。しかし、沖縄には圧力をかけ続けている。否、国土を米国にタダで譲り渡して、盗人に追い銭。

日本の政治家の理想と覚悟のなさを見せつけられて、情けない思いがハンパない。目前の計算と私利私欲が先立つ。
そのアンチテーゼとして現代日本の一般人は明治維新の志士に理想を見ている。本当はあれは革命だった。革命はその一般人の嫌うもの。だがそれは、過去の確定した結果の追体験なので安心して見ることができる。それも歪められた歴史修正主義に彩られていることが多い。特に歴史小説は史実を正確に映してはいない。現にNHK大河ドラマ“西郷どん”にはウソや史実と異なる部分が多すぎる。司馬遼太郎の坂本竜馬像も作られた架空のものと見て良い。NHKはドラマ化する時、さらにそれを脚色している。かつてNHK大河ドラマ“竜馬は行く”で竜馬の適塾での学ぶエピソードを放映していたので、私も長年 竜馬が適塾出身と信じていたが、これは真っ赤なウソ。
“ウソと不正”の安倍政権。そんな政権でも支持率は下がらない。一体、何を期待しているのか。このままでは日本は明白に破綻するしかないのだが、それまで持続可能な政権となるような気がする。支持する人は投票するだろうし、支持しない人は投票に行かない。だから、日本が徹底的に再起不能なまでに没落するまで、ウソと不正の政権は持続するだろう。このままでは平成が終わり、日本はオリンピックを契機にさらに没落するような気がしてならない。

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