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クレバーな中小企業 (続・技術で生きる!)

05.08.31.

樹研工業や岡野工業は 私がイメージする 最強の21世紀型モデル企業にピッタリです。樹研工業は 事業分野を金型のナノ加工に絞って、それを先端へ研ぎ澄まして“機能部品のマイクロ化、超小型化を強力に推進する”未来指向企業であり、岡野工業㈱は 金属プレス加工に関連する技術開発に特化した規模もミクロの企業です。
私は これからの企業は大企業ではなくて、極めてクレバーな経営者の率いる中小企業が 生き残るであろうと考えているのですが この2社は それを実証・補強する企業であると思うのであります。そして どんな大きなビジネスでも こうした小企業が 製品やプロジェクト毎に連携し ネットワークを構成すれば 十分に可能だろうと考えています。

前回 ご紹介した “技術で生きる!”の本の中には、この優秀企業のリーダーの刮目すべき言葉が散りばめられていました。ヘッポコ・カンパニーズの社長さん達は そろいも揃って いかに お勉強していないか分かりますね。
そして注目すべきキィ・ワードは “社長の目が行き届く企業であること” だと思います。以前に ご紹介した新原浩朗も“日本の優秀企業研究” において、そのような指摘をしていました(前掲“エクセレント・カンパニー”参照http://blog.goo.ne.jp/tbinterface.php/651baee74698d1239fc59f27ccc10e70/26 )し、松浦社長も しきりに自らのリーダーシップの徹底に意を砕いておられる様子が ありありと浮かびました。

しかしながら、この本の最後の部分には 松浦社長のISOマネジメントへの誤解と思える残念な記述で終っています。
私は、ISO9001は 管理技術レベルの低い会社への最低限の要求であり、きちんとできている会社のTQC(最近はTQMという)を捨てることを勧めている訳ではない、ということを ご理解いただきたい、と切に思うのであります。思考過程の中で、品質マネジメントシステムのリコンストラクションンしてISO9001システムを構築後、“)組織が必要と判断する追加要求事項(組織のオプション要求事項)” として 当然 残すべきものであり、付け加えるべきものであると思っています。(前掲 “卓越モデルとISOマネジメント”参照http://blog.goo.ne.jp/tbinterface.php/151abea66facc4a85399cca7764a08b3/26 )

その上にISOマネジメントのイメージを悪くしたのは、恐らく 松浦社長の接しられた ISO審査員のレベルが 本に 登場する通り 非常に程度の悪い人々であったためだろうと思われ、非常に 残念でなりません。
そういう審査員こそ、JABやJRCAは篩いにかけるべきである、と思うのですが、どうも雰囲気的には “お役人風” 基準で “机で お勉強のできる人” を好む傾向にあるような気がします。思い過ごしでしょうか?
マナー常識があり、専門分野には直感が働くような ビジネス経験豊かな人こそ 貴重であると思うのです。

コメント ( 2 ) | Trackback ( )
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コメント
 
 
 
クレバー (ダイコクヤ)
2005-08-31 21:49:21
社長がクレバーで、かつ目配りのきく規模の中小企業がベストとすれば、神戸の会社はなんなんでしょうか。社長は勉強不足、指導力なし、管理職も頼りないし、存在していることが不思議かもしれません。
 
 
 
どこかに (磯野及泉)
2005-09-01 01:12:28
金の成る木があるのでしょう。確かに 不思議。

会社は 資金供給があれば 存続可能と聞いています。

多分 ご指摘の会社だと思うのですが その会社の社員である知人によりますと ボーナスは減ってはいるが給料はまともとのこと。



まぁ その見方からすると 社長が存外クレバーなのか、資金供給する銀行がアホなのかでしょうネ。

ですが、ご指摘の通りの社長だとすると ヨホド銀行がアホなのでしょうネ。

これだと、日本の銀行、不良債権地獄に苦しむ訳ですワナ。妙なトコロでナットク!



ハイチャ!・・・
 
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