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マツダ㈱の株主総会に出席して―マツダのEV戦略

中国共産党結党100周年の式典の様子を見ていて、巨大な北朝鮮を見たようなきがして、ゾッとする感触を覚えた。そして彼らの本質を知るには、もう少し日中戦争について知っておくべきことがあるように思った。そして、どのようにしてあの歪な“共産主義”が生まれたのか知るべきだろう。近現代史をきちんと“お勉強”しなければ、その本質を理解できないのは当然だ。
改めて“台湾解放”を宣言したようだが、ということは、戦略上、尖閣諸島を手中にした上でのことであることを知るべきだ。従い、日本は安閑とはしていられないことだ。だが、表面上はニコニコとおめでとうと言って、国際儀礼の祝電を送るのはやっておくべきことだ。外見で既に本心をあらわにすることはオバカのすることだ。
兎に角、相手の本質は独裁者ヒトラーの政権と同じであると見定めて警戒を怠らぬことだ。この政権を崩壊させる大戦略を持たねばならない。そのためには、何度も言うが先ず歴史を“お勉強”するべきであり、相手の弱点を把握することである。そして、“真の民主化”を果たすための壮大な構想力が要る。これは日本人の最も苦手とすることだが、それを克服しなければ、日本はいつまで経っても米国の走狗でしかありえない。

“ワクチン1日百万回接種”は事実上可能だったのか。日本国民、在留外国人含めて全員のための量は本当に確保できているのか。職域での集団接種を始めた途端、供給不足が明らかになった、という。DXで物資供給のシミュレーションをやったのだろうか。現政権にDXの意味・意義を本当に理解している御仁がどれだけいるのだろうか。在庫管理ができないようならば、通常の会社の運営もできない。
確かに、“接種は義務”ではない。“接種パスポート”も慎重にやるべきだろう。しかし、希望者には、若者も含めて確実に接種できるようにして欲しいものだ。既に、1回目の予約受付を停止する自治体が続出しているので、今後“接種できない”不安感が出て来ている。政権には、それが“支持率低下につながる”想像力すら鈍麻してしまっているのだろうか。

事程左様に、オリパラが目前に迫って来た。それにもかかわらず、事前合宿に訪れる外国人選手を受け入れる準備が十分に整っていないようだ。こんなことでアタフタ開催して上手く行くのだろうか。しかも、新型コロナ・ウィルスのカクテルが出来上がって世界中に蔓延でもしたのなら、日本の国際信用は地に堕ちるのは火を見るよりも明らかではないか。
それにもかかわらず、アホ前首相はまたぞろ“お気楽”な発言をしているようだ。彼の言う“反日”とは何を意味するのだろうか。彼にとって“日本”とは何なのだろうか。御自分たちだけが“日本”なのだろうか?あの腐り果てた御都合主義や利権が“美しい日本”だというのか。イケしゃぁしゃぁとよく言えたものだ!アホも休み休みにして欲しい!!
本件に関し、この御仁こそ超A級戦犯の一人ではないか。オリパラ準備の最中に病気と称して政権を投げ出して、敵前逃亡したのだ。昔の軍隊ならば銃殺モノだ。覚悟のない御仁に日本の民族派は何故この所業に怒らないのか?いつも都合の良い“お病気”ではないのか。

“三菱電機は1921(大正10)年2月、三菱造船(現三菱重工業)神戸造船所の電機製作所が独立して神戸・和田岬で発足した。こうした経緯から、自社内で主要生産拠点と位置付けられる「製作所」は全国22カ所のうち、兵庫県内に9カ所と4割を占める。大規模な検査不正は、創業100年の節目に暗い影を落とす形となった。”
問題の長崎製作所は、1923年(大正12年)11月・三菱造船長崎造船所より「電機工場」を分離独立して発足した由。
“同社はこれまでに品質監査(品質保証体制の点検)を3度行っているにも関わらず、生産および設計開発の現場が品質不正の隠蔽を繰り返しているからだ。その後、品質不正が発覚したケースは今回で6例目を数える。具体的には、[1]トーカン(千葉県松戸市)のゴム製品、[2]菱三工業(神戸市)の鋳造製品、[3]三菱電機の高耐圧パワー半導体モジュール、[4]同社の車載オーディオ機器用ラジオ受信機(車載ラジオ)、[5]同社の電磁開閉器関連製品、[6]同社の鉄道車両向け空調装置および同空気圧縮機ユニット、である。三菱電機およびグループ会社の隠蔽体質は、[1]トーカンのゴム製品の品質不正が発覚した2018年1月から3年半が経過した今なお続いている。”

ところでISO審査員の目からは、その審査はどうなっているのかが気になるところだ。何故かしら今や、マスコミはそんなことすら話題にしなくなった。ISO関係者は、それでホッとしているのが実態なのか。ISO審査は有償でその役割を果たしているのか。“顧客に対して厳しいことは言えない”のであれば、ISO審査そのものが信頼できないものになっている、ことを関係者は肝に銘じるべきではないか。この悪弊が、ISOに対する期待を既に失わせているのではあるまいか。
調べて行くと、三菱電機ではどうやら事業所ごと、事業部ごとに任意でISO認証を取得しているようだ。これで品質保証の組織全体の統制管理はできていると言えるのだろうか。つまり、長崎製作所での品質保証体制が内部監査で利害関係のない他事業所、事業部からの監視の目が行き届かなかった、ということはないのだろうか。ISO審査では、そのことすら問題にならなかったのだろうか。
事業所ごと、事業部ごとに勝手にやっているというのならば、会社として分離独立させた方が良いのではないか。会社としてのガバナンス、統制力の問題もあるのではないだろうか。もし、そうならば“三菱電機”は信頼のおける企業なのだろうか。社長辞任で問題は解決しない!


さて、三菱電機不祥事の後に語るのは少々はばかられるが、先々週訪れた、マツダ㈱の株主総会について報告したい。
10時開催なので、神戸市内を6時半に出発。JR快速で西明石まで行き、西明石から新幹線“こだま”に乗り換え、姫路からは“さくら”に乗り換えて、広島に至った。“こだま”は久しぶりに500系の車両だった。

マツダ本社とJR向洋駅の間付近には、昼食を摂るのに適切な店は無さそうなので、広島駅で弁当を買うことにした。
広島名物の弁当と言えば、アナゴ弁当。新幹線改札内の“おみやげ街道”で物色。かつて宮島を訪れた時に食べた“うえの・あなごめし弁当”を探したがなく、仕方なくそこにあるものを買った。
マツダ本社にあるJR向洋駅には9:20頃には余裕で到着。この駅名近所の六甲アイランドの向洋町(コウヨウチョウ)と同じで、コウヨウと思っていたがムカイナダが正しい。それを知らずに切符購入時に職員が何度も確認してくるたびにコウヨウと叫んで、惑わしてしまい赤面の至りだった。
ところで、今回の“出張”の2日前に大阪に出ることがあった。そこで新神戸~広島間の安い切符を入手しようとしたが、仕入れが少ないのか、ほとんどの金券ショップでは売切れだった。しかし1軒の店で“3,500円でJRの株主優待券を買えば、任意の乗車券を割安で入手できる。新神戸~広島間であれば割安です。”騙されたつもりでそれを買って、駅で新幹線の特急券と併せて乗車券を購入すると、4,450円の追加要求があり、本来8,900円のところが、7,950円とほぼ千円のコストダウンだった。帰路は、広島~三原間で観光するつもりで具体的にどうするか決めていなかったのでJR株主優待券は買わなかったが、結構なコストダウンならば、もう一枚買っておけばよかった。

このコロナ禍で県境を跨いで広島まで行ったのは、マツダのEV対応が非常に気懸りだったからだ。マツダは究極のガソリン・エンジンで、燃費が従来比の15%向上したスカイアクティブを2010年に発表し、翌年にはデミオに実装し、順次発売している車種に拡大して行った。そしてCO2削減策には、これをメインに経営戦略を練るつもりであったように見えたのだ。
本質的なCO2総排出量削減には“Well-to-Wheel”(石油の油井からの採掘・精製・輸送段階から車両走行)*のトータルでの削減が必要で、ワールド・ワイドにはスカイアクティブ・エンジンを伸ばしていくことが最適だと主張していたように見ていた。それは、前回2018年の株主総会後の見学会でショウルームを見たときのパネルに書かれていた。


*2019年6月に経産省が発表した乗用車の新たな燃費基準値等では、エネルギー消費効率(燃費値)の算定方法として、EVとHVの燃費値とガソリン自動車等の燃費値を比較可能とするため、“Well-to-Wheel”で評価することが提示されている。欧州委員会のレポートも、“Well-to-Wheel”で比べると必ずしもEVの環境性能は高いのではないという。

例えば、北欧のような再生可能エネルギーによる発電が多い地域にはEVが向いているが、火力発電のような化石燃料に頼る発電が多くを占める地域では、EVに切り替えてもCO2排出量は大差ないからだという、論理だ。しかし、近年は世界の各国政府の動向は数十年先にはガソリン・エンジンを駆逐することが宣言されるようになってきた。そして、さらにAIを活用した自動運転には、EVが有利なのは明らかになって来た。そのことから、ガソリンエンジンに固執しているかに見えるマツダが今後どうするのか、気懸りになり是非聞きたくなったのだ。マツダはそれ以外にも、水素燃料のロータリーエンジン車RX8を数百台輸出した実績があったので、そういう面での生き残りもあるのかも知れない。
しかしそんなことで糊塗しても、本格的な対処とは考えられず、場合によっては持株を売ることも考えなければならないと覚悟はしていた。

実際に本社に行ってみると、玄関にマスコミが詰めかけていた。株主総会のことか、或いは、それ以外の何かがあったのか。
前回は玄関ホールには車が展示されていたのだが、今回はなくスペースを広げていて、受付も数か所用意されていて参加者が固まらないようにしていた。本社屋に隣接する別の建物にある会場の講堂でも、2m近い間隔を空けて椅子が用意されていて、しかも椅子の背に白紙を貼った座ってはならない椅子が1つおきに置かれていた。前回は、立錐の余地なしの印象だったが、今回はマツダ側の“直接参加は避けて欲しい”旨の要望に株主側も皆応えたのであろう。参加者は印象では前回の三分の一程度に思えた。あとで、報道等確認すると50人余りとのこと。

いよいよ始まった総会では、極めて簡明な事業一般説明があった。そして、質疑応答になった。
やはり、私の気にしていた事についての質問があった。それには、先月に2030年に向けた中期の技術・商品方針についてメディア関係者向けの説明会を開いたとの前置きがあり、CASE時代への“カーボンニュートラル”を目指して、2030年にはEVの出荷比率を25%に持って行く計画であり、そのためのプラットフォーム(台車)を現在開発中だとの説明であった。ロータリー・エンジンは捨てた訳ではなくEVのための発電のためのエンジンとして考えており、上手く行けば採用して行きたいとのことであった。また、開催通知にも最近発売したMX-30には既に量産モデルのEV車も発売しているとのことで、少しづつEV車に手をかけているのかとは思ってはいたが、そのような全体戦略とは知らなかったので、かなり安心した次第だ。
また、2030年にはEVを25%とは言っても、残り75%の大半はガソリン車なので、それを現状よりはブラシュ・アップすることは当然だとの説明もあった。

後で、ネットを調べるとメディア向けには結構、詳しく説明していたようであった。それによると次の5項目が骨子のようである。
(1)ビルディングブロック戦略による技術資産の積み上げと、それを活用した高効率なモノ造り、
(2)マルチソリューション戦略による電動化の推進と商品導入、
(3)「事故のないクルマ社会」の実現に向けた「人」中心の安全技術の普及、
(4)次世代の移動サービスの基盤となるコネクテッド技術、ソフトウェア技術への挑戦、
(5)カーボンニュートラル、CASE時代への「人」中心の開発哲学の継承
又、“高効率を追求するモノ造りでは、基盤となる技術群をブロックとして段階的に積み上げる同社独自の「ビルディングブロック戦略」をベースにした「SKYACTIVマルチソリューション・スケーラブルアーキテクチャー」を推進する。” という。
一読しただけでは、分かり難い。私なりに解釈すると、これは技術群ごとに既に最適解をタグチ・メソッドで用意して置き、それを様々に組み上げて製品開発を行う。その組み上げは実際に試作するのではなくて、コンピュータ・シミュレーションでやって見る。そしてそれをタグチ・メソッドで分析、洗練して行く。そして最適解が見つかったところで、はじめて実際に試作し確認して開発終了とする。少なくとも実際の試作は2回で終了。そういうことではないだろうか。
かつて、マツダがフォード・グループの一員だった時にフォード主導でワールド・カーを作ることになった。マツダはエンジン開発を担当し、この手法で1年でエンジン開発を完了し、車体開発のボルボに引き渡した。ボルボはエンジン開発に2~3年はかかると思い込んでいたので驚嘆したという。その背景にはマツダのタグチ・メソッドとシミュレーションの開発手法があったという話を聞いたことがある。

かなり簡明な説明でよかった。11時を回ると思っていたのが、驚くことに10時40分前には閉会が宣言された。
ガソリン・エンジンに固執はしていないという、マツダの柔軟な姿勢に非常に安心した。さすがに、様々な経営危機を乗り越えてきた会社だとの印象だ。まぁこれでマツダの株は当面持っておこうとの判断に至った。その後も、開発戦略をネットで見たが、かなり精密な計画が出来上がっているようだ。今後大いに期待できるのではないだろうか。

スッキリした気分で玄関を出ると、先ほどたむろしていたマスコミ3社につかまった。次の観光予定があるとは言え、総会が予定よりずいぶん早かったので、時間的余裕はあり過ぎているのとマスクをしているので直ちには身元は割れまいと思い、珍しく無碍にはせず応対して、上のような好意的な感想を述べておいた。これを後でネットで見たが、思わぬ加齢が見てとれてゲンナリしたものだった。

午後に予定していた観光を実行するべく、JR向洋駅に向かった。

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