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環境コストに思うこと

先日、総務の事務用品購入担当者が、深刻な顔をして悩んでいました。
どうしたのか、と聞いてみると 現在購入しているコピー用紙は100%リサイクルだが、昨今のエネルギー資源の値上がりで 値上げを要求されている。しかし、リサイクル率の少し低い用紙だと値上げは抑制できると言われて悩んでいる、とのことでした。

CO2増加による温暖化を問題視されている割には 経済はCO2抑制に向いていない 大きな矛盾を感じました。
そう言えば、あの びわ湖環境ビジネスメッセでも びわ湖のヨシの有効利用で、事務用紙に混入する試みをしている企業展示がありましたが、そこでも問題は ヨシ混入紙のコスト高と品質の悪さでした。

ところで、原油は何故 値上がりするのでしょう。油田の枯渇への不安感、イラク戦争、投機マネーの跳梁・・・等が 原因のようです。原油が 値上がりするので、バイオ燃料などという CO2対策には お門違いの商品が国際的に流通し始め、食料品の値上がりや、アマゾンの森林の伐採・焼却が進展しています。

石油資源の枯渇は ローマ・クラブが約40年前に言い始めた問題ですが、未だに枯渇する気配はありません。このような 資源枯渇は 提言当時から論拠となる仮定が厳密でない議論と言われていました。
言わば その怪しい話を元に、イラク戦争や投機マネーが跳梁するのは 非常に理不尽なことだと思うのです。

そのとてつもなく大きな理不尽さのなかで、日本の小さな一私企業が コスト負担を バカバカしく感じ 古紙再利用促進を断念するのは 致し方ないことだし、ごく小さな問題ではないのか、と思ったのです。
このような場合 あのゴア氏なら どのように判断し、行動するのでしょう。
私は とてつもなく大きな理不尽さの前に、小さな温暖化防止努力は 無意味であると “合理的に”判断し、リサイクル率の低い用紙の購入やむなしとアドバイスしました。

このように 経済面で理不尽に動くのは 何故なのでしょう。これは一部の人々の利益誘導、情報操作のような 気がしてなりません。何だか 巨大な理不尽が 最近の様々な大騒ぎの原因になっているようで 情けなくてなりません。
そして、戦略的狡猾さの欠ける日本だけが この情報操作にまんまと 乗せられているような気がします。
そもそも 中東の安定化のために始めたイラク戦争のお蔭で どうしようもない不安定を生み出しておきながら、その上でなお インド洋の平穏とテロリストの暗躍に対処するため、“国際”協力は 欠かせないなどというのは やはり変な議論です。
海洋国家の日本が 公海上での“恣意的な”臨検に協力することが、本当に国家戦略上有益なことだろうか、という議論も傾聴にあたいすると思います。そういった 広範囲な議論を 厳密に積み重ねて よく吟味するべきです。
狡猾で脅迫的な米国を いたずらに恐れているだけでは 何時までたっても北朝鮮には 及びも着きません。

ここからは 根拠の無い妄想なのですが、“国際”協力のための燃料は 海上自衛隊はどこから購入していたのでしょう。
この購入代金は廻り回って 米国政権奥の院に渡っていたのかも知れないと思うのです。ブッシュ・ファミリーの家業は 石油の採掘だったように思います。大統領に親しい米国大使が 日本の供給する燃料は “特別だ” と言って 大嘘までついて騒いだのは、なるほど “特別な”燃料だったのかなぁと 妙に 納得してしまいます。
さかのぼって、2001年キャンプデービットで日本の首脳は 大統領に どのような密約をさせられたのか。現在に至る あらゆる事件の布石が あの時 打たれていたのでしょうか。この点に関する憶測や調査報道が全く無いのも 非常に奇異に感じる次第です。本当に “無いことを証明すること” は難しいからかも知れませんが。

戦争という とてつもない悲惨と浪費を 引き起こしつつ 一方で利益誘導する魔手は 許しがたい存在です。
ですが シニカルに見れば そういう戦争こそ 地球環境破壊の 最大の元凶たる超過剰人口を 縮減する強力な手段なのかも知れません。核兵器を封印しようとすることは 大きな間違いなのでしょうか。




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