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是正処置の内容

ところで、“是正処置”の目指す方向性が 重要な問題です。
大抵は是正Correctionの部分に属することで終わってしまいます。これは 次式による

是正処置Corrective Action=是正Correction+再発防止策Recurrence Prevention

是正Correctionのみで、再発防止が可能であればベストですが、それは 組織が未熟な場合が ほとんどでしょう。大半の場合 是正は応急処置となります。是正処置で重要なのは再発防止策になります。ですからこそ 以前に、Corrective Actionの訳は “再発防止”が 似つかわしいと申しました。
そして再発防止策は どうやれば良いのかという課題があります。それには

a. ハード(設備・装置・機械)の改善を行う
b. ルール(システム)化する

これらのいずれかで実施することが 再発防止策として有効だと言われています。
a.は 設備・装置などハードウェアでヒューマンエラーを回避しようという考え方です。この中には 当然b.の機械制御のプログラム・ソフトも入ります。このように a. ,b. は 最近 境い目が無くなって来ていますが b.は 手順も含めたプロセスも範疇に入れて考えるべきであると思います。そしていずれも 文書化しておく必要があります。
手順については 標準化/その最新版管理/遵守し易いものに常に改訂/励行・遵守 が大切で、これらをベースにOJT,Off-JTの教育・訓練を実施するべきです。理屈を知らせる、やり方を体得してもらう、ことが重要です。
特に ヒューマンエラーを防止する方法を指向するべきで、極力 機械化やコンピュータ・システム化に任せる、それが不可能な場合は 異なる人のダブルチェックの仕組を取り込む、という考え方がポイントです。

b.に関して 特に組織活動に関しては、能率協会の主任講師・吉田悦治氏によりますと

イ.継続的に改善機会を創造
ロ.探求と対話を促進
ハ.共同やチームワークの奨励
ニ.改善を取込み共有するシステムの確立
ホ.集合的ビジョンに向けて人々を勇気付ける
ヘ.定着させる

が重要だ、そうです。組織活動の基本だと思います。

そして最後に、以上の ようなことが出来ているかどうか、可能な場合は実施結果の効果を確認して 規格要求事項の“レビュー”は 完了します。

ところで、今回の欠陥建築物騒ぎの 是正処置=再発防止 は いかが相成りますことやら。
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