健康塾通信

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こわ~い体のサビ・・パート2

2008年05月06日 13時57分37秒 | Weblog
ゴールデンウイーク最終日を迎えました。
きょうは良く晴れて紫外線も多いかと思いますが、実は紫外線も活性酸素を多く発生する元になります。

前回でざっと活性酸素のお話を致しましたが、今回はもう一歩深く考えてみたいと思います。

*まず活性酸素の発生源(発生の要因)

①内因・・・生理的な代謝で避けることが出来ずに発生するもの(これは前回の説明を参考に)

②外因・・・放射線、紫外線、化学物質(農薬、洗剤、添加物、医薬品・・)
大気汚染、電磁波、食生活(過食、飽食、飲酒・・)喫煙、運動不足、ストレス、過激なスポーツなど


*活性酸素が元で起こるといわれているもの


老化を早める
高血圧
動脈硬化
脳梗塞
糖尿病
白内障
などをはじめとする万病


●血管の老化

前前回、LDLコレステロール(悪玉)は余分なコレステロールを回収しませんので血液中にたまって『酸化』することで動脈硬化につながるとお伝えしましたがこの酸化が活性酸素によるものなのです。

血管は大きく分けて内膜、中膜、外膜の三層構造ですが、内膜は血液と接触している
内皮細胞からできています。

この内皮細胞は血管の緊張を調節して血液の凝固を阻止するなどのはたらきがあります。
しかし血管内皮細胞が活性酸素で酸化され、血管を細く(梗塞)するため、血流が妨げられ脳梗塞や心筋梗塞の原因になるのです。

若い頃は血管も柔軟ですが加齢と共に肥厚して硬くなり動脈硬化になりやすいといわれます。
勿論血管の状態には個人差があり、食事や運動の生活習慣や喫煙、飲酒、ストレスも大きく関与します。

更にアテローム動脈硬化症〔動脈の内側に粥状(アテローム性)の隆起(プラーク)が発生する状態〕は高脂血症、高血圧、糖尿病、肥満などの危険因子により発症すると考えられています。


●皮膚の老化

紫外線によって発生する活性酸素は顔のしみやしわなど皮膚の老化を引き起こします。


●がん

DNAを傷つける活性酸素は発ガンの原因物質といわれています。

  
*体内の掃除システム・・・スカベンジャ-

生体には余分な活性酸素から細胞を守るための防御機能が働いています。
Scavenger(廃品回収業者、掃除夫)ということです。

①生体酵素・・自前で合成されるカタラーゼは、細胞のエネルギー代謝で避けることが出来ずに発生する過酸化水素を水と酸素に分解して無害化します。
(これは前回を参考に)

②抗酸化物質・・植物に由来するもので体外から取り入れ、細胞膜の脂質過酸化反応(細胞膜のさび)をくいとめる働きがあります。   


<おもな抗酸化物質と食品>

ビタミンE・・胚芽・かぼちゃ・ほうれんそう・アーモンド
ビタミンC・・ブロッコリー・小松菜・かんきつ類
ビタミンA(βーカロチン)・・緑黄色野菜
アンソシアニン・・赤ワイン・黒豆
カテキン・・お茶
セサモール・・ゴマ
リコピン・・トマト
インフラボン・・納豆


まとめ

*活性酸素は両刃の剣

 有益に働くと外部からの細菌やウイルスを殺菌してくれます。
 過剰に発生すると生体内の防御システムの生体酵素では間に合わないので細胞を傷つけてしまうのです。

*抗酸化物質を含む食品を摂りましょう。


*その他の活性酸素対策
  
・食べ過ぎず・・余分な過酸化脂質を抑えるには過食は禁物。
・良く噛んで・・・良く噛むことで唾液中のペルオキシダーゼが活性酸素を抑える。
・肉食をへらして・・・体内で酸化されやすい食品の摂取は控える。
・禁煙
・飲酒(のみすぎず)
・ストレスをためないこと
・質の良い睡眠をとること


さあ、体のサビを防ぐことは老化を遅らせることにも生活習慣病の予防にもつながります。
まとめの「活性酸素対策」を参考にご自身の生活を点検してみてください。