健康塾通信

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腰痛にツボ療法を

2008年12月19日 14時36分36秒 | Weblog
腰痛って疾患名ではなく症状だってご存知でしたか?
急性、慢性であっても日常生活に支障をきたすのは、経験者なら誰でもお解りのようにまずは歩行をはじめ日常動作がすんなりと行きません。

こんなつらい腰痛ですが、痛みの症状のピークが治まったら腰の周りの筋肉を柔らかくすること、そして筋力アップに心掛けてみましょう。

また慢性の腰痛を抱えている方は本日ご紹介するツボ療法をお試し下さい。


腰の腎兪(こしのじんゆ)
このツボは、腎臓に邪気の注ぐところの意味。
★左右の腸骨稜の上縁から指2本の高さで背骨の横親指1本強のあたりの左右にあります。

志室(ししつ)
志は、心をその方向に向ける、心が何かに向かって進んで行くの意味で、室は、部屋の意味があります。
★腎兪の真横でさらに親指1本強のあたりの左右にあります。


大腸兪(だいちょうゆ)
このツボは、大腸に邪気の注ぐところの意味があります。
★左右の腸骨稜の下親指1本強のあたりの左右にあります。
   

委中(いちゅう)
委は、ゆだねる、まかす、なりゆきにまかす、つく、したがう、曲の意味。中は、中央の意味があります。
★膝関節部(委)の中央(中)にあります。


承山(しょうざん)
承は、うける、つかさどるの意味。山は、こんもりとした丘陵、小高い山の意味があります。
このツボは、ふくらはぎのこんもりした部分で足、膝の疲れ、ふくらはぎのむくみ、こむら返り、便秘などによく使われます。
長時間腰掛けたままでいてふくらはぎや足がむくんだり、だるさの時に効果的なツボです。
★ふくらはぎの一番高いところ

これらのツボが確認できましたら次の刺激の原則を参考に活用してください。

*刺激の原則

①個人差を重視(反応点としてのツボを活用する。先ほどのツボの位置を参考にご自身にとってもっとも反応があるポイントを探します。) 

②刺激の質(当人にとって温熱刺激、指圧マッサージ刺激で一番心地よい刺激を選択する。)

③刺激量(心地よい強さと時間)を総合的にとらえて
●できるだけ少ない部位に少ないツボ刺激
●できるだけ弱い刺激
●できるだけ少ない時間

あくまでも自己の治癒能力の回復を補助することが最善であると心得てください。
    

腰痛を起こしている時は腰がしっかり伸びず、重心が前方に移動するため殿部の筋の負担が大きくなります。
さらに殿筋にかかる負担で、それらの関連痛が腰痛を修飾し、痛みが増強します。
そのため、特に殿部に放散する痛みを持つ腰痛の解消に、殿筋のトリガーポイント刺激が用いられます。

*トリガーポイントとは筋肉の中の硬くなった部分のことで、重力に抗して直立二足歩行で活動していれば必ずある程度の筋活動をしているので、どなたでもトリガーポイント形成の可能性はあるということですが、形成する誘因としては冷えやストレスがあげられます。

もう少し詳しく説明しますと
トリガーポイントが形成される場所
筋肉や腱、靭帯、関節包などといった軟部組織で大部分は、筋肉を包んでいる筋膜です。

トリガーポイントが形成される原因は
①筋肉の過度の収縮や伸張、外傷などによる微小な損傷からできます。

②繰り返し動作や同じ姿勢を維持するなど、筋肉の収縮がほんのわずかな力でも、特定の筋肉を長時間にわたり収縮させることで、エネルギーが不足し、筋肉が虚血(血液が足りない)という状態になりトリガーポイントが形成されます。

御自分で刺激するのが苦手な人は健康機器を利用するといいでしょう。
たとえば 低周波治療器や温灸器など
筋肉:脊柱起立筋を刺激する。
神経支配:坐骨神経

ということで本日は腰や脚にある腰痛に効くツボをご紹介いたしましたが、筋肉の
虚血がキーポイントだということも大事ですね。
やはり、血流が悪いことは総ての病に通じます。
今夜も暖かいお風呂でじっくり身体をあたためてお休み下さい。