健康塾通信

皆様がより健康であるための情報やご家庭でお手軽にできる健康法をお伝えいたします。

桃の話

2010年09月08日 21時36分09秒 | Weblog
9月を迎え日中の猛暑はとどまる様子もなく…
朝晩の涼しい風や、虫の合唱、そして時折みかける赤トンボなど、秋探しをしている日々です。
みずみずしい果物でしばし喉を潤してみても渇きはなかなかおさまらず…

さてさて113年ぶりの猛暑で全く未経験の暑い夏を
過ごしているわけですから、この暑さが静まるのを待つしかないわけで…

と昨夜眠れぬ夜中にパソコンに綴ったところ・・・なんと今朝は台風9号の影響で久々の雨です。
被害が大きくならなければいいのですが、内陸は渇ききった大地もほっとしていることでしょう。

またこの猛暑で果物は糖度が高いということで、味覚の秋としてそれはうれしい事です。
我が郷土の桃は旬を過ぎましたが、山形産などはまだ店先に並んでいます。

桃は中国が原産のバラ科の植物で、実を仙果と言って多産、長寿をもたらすめでたい果物とされてきました。

西遊記の発端は、
天上界に3千年に一度実をつける桃を食べると天地日月くらい長生きするといわれた桃を孫悟空が盗んだことで天上界を追われることからはじまります。

日本に伝えられた桃は魔よけ、長寿、病を払うという言い伝えが残されています。

鬼退治の「桃太郎」のおとぎ噺は「魔よけ」の伝承から生まれたといわれます。

また三月三日の桃の節句は桃の花を飾って、無病、安産、多産を願うことでも知られています。

このような言い伝えだけではなく漢方でも桃の種子の中の桃仁(とうにん)は咳止め
産後の浮腫み取り、不定愁訴等の瘀血、月経不順など婦人病の病に使われています。

また桃の葉は汗疹(あせも)や湿疹、荒れ肌などに効くといわれ新鮮な葉をお風呂に浮かべて入浴剤としても知られています。

私も子供のころ夏の桃の葉のお風呂は定番でした。

桃は食べてもよし、蕾や樹皮、葉っぱも薬なんですね。


今日の写真は9月3日夕方の空