健康塾通信

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夏の滋養

2015年08月04日 07時54分54秒 | Weblog
かなやま庭園より

暑中お見舞い申し上げます。

毎日のように熱中症で救急搬送されている方も後を絶ちませんが、

強い日差しが照りつける日々、いかがお過ごしでしょうか?

まだまだ続くこの暑さ、涼みどころを探して乗り越えたいものです。

山中湖工藤邸のお庭

さて、夏の三か月(立夏から立秋8月8日)までを蕃秀(ばんしゅう)といわれて
自然界の植物が生い茂る季節です。
天地陰陽両方の気が盛んに交合するので、草木の成長が盛んで、植物は花を咲かせ実をつけます。
山中湖酒泉邸のお庭
この時期は人体の陽気も盛んになるため陰の力が弱くなります。

黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)という中国の古書に季節と臓器を五行に照らして養生について書かれています。

五行の配当 ≪五行をもとに縦に対応しています。一部を抜粋しました。≫

五行  木  火  土  金  水

五季  春  夏  土用 秋  冬

五臓  肝  心  脾  肺  腎

五腑  胆  小腸 胃  大腸 膀胱

五色  青  赤  黄  白  黒

五味  酸  苦  甘  辛  塩辛い

五志  怒  喜  思  悲  恐



夏は腎の力が弱まるのでそれを補う食事が大切です。

滋養を心がける食事として、小豆粥は腎臓の働きを助けて水腫を取り除くといわれます。

腎を補う色では黒なので、大涌谷の黒卵を食べると7年寿命が延びるといわれているのも、
五臓の腎と五色の黒との兼ね合いから言われたことではないかと思います。

また、先日箱根で食べた韓国弁当ですが
色鮮やかに食材や味付けも様々なものが入っていました。

韓国料理の基本的なことは、

道教の陰陽五行の思想にのっとって、五味(甘、辛、酸、苦、塩)
五色(赤、緑、黄、白、黒)五法(焼く、煮る、蒸す、炒める、生)
これらをバランスよく献立に取り入れています。


先ほどの五行の配当では
夏は火に属し、五臓でいう心に対応し、五志は「喜」、五味は「苦味」に対応します。

人間の陽気も全開する花のように全てを外に出すように働くので、

この暑さをデトックス(体内の老廃物や毒素を汗とともに外に排出する)して、乗り切りたいのもです。