大寒の日を迎えましたが、南関東は3月くらいの陽気になるようです。
ところで、新年のブログに日野原先生の生活習慣を書きました。
その中に「植物油をとる」ということがありましたが、植物油が何となく体にいい!
と思っているだけで、説明ができるかどうかは定かではありません。
そこで、今回は植物油について要点をまとめてみることにしました。
食生活の中に、油は欠かせないものとなっていますが、その主成分は『脂肪酸』です。
役割は①エネルギー源②からだの組織を正常に機能させる働きです。
脂肪酸は二つに分けられます。
*不飽和脂肪酸・・・植物油に多く含まれていて、常温では液状です。
*飽和脂肪酸・・・動物性脂肪(肉類・乳製品)に多く含まれています。
不飽和脂肪酸の代表は以下の3つで、長い分子の鎖(長鎖脂肪酸)から成り立ち、
ゆっくり吸収され、必要に応じて分解されます。
:オレイン酸・・・LDL(悪玉)コレステロールを上昇させないと言われ、酸化しにくく
体内でも作られます。
:リノール酸・・・必須脂肪酸と言われるのは、体内で作られないからです。不足すると、
成長阻害や皮膚障害が生じることがあり、血中コレステロールを上げにくいと言われています。
:α-リノレン酸・・同じく必須脂肪酸で、血中中性脂肪を下げる作用があると言われています。
また、脳細胞の活動を支えるDHA(ドコサヘキサエン酸)などが体内で作られます。
オレイン酸を多く含むオイルはオリーブ油
リノール酸を多く含むのは大豆油・コーン油
α-リノレン酸を多く含むのはアマニ油・エゴマ油
如何でしょうか?
特に必須脂肪酸は子供の発育に欠かせない大切な油です。
エネルギーの低下や、脳の発育の遅れ皮膚や臓器のトラブルにつながります。
また、年齢を問わず健康生活に大切な植物油をしっかり摂っていきたいと思います。
次回はたくさんある植物油の原料を少しずつご紹介してまいります。
ちまたでは、インフルエンザ大流行ですのでお互いに予防に心掛けたいと思います。