健康塾通信

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おしりのほぐし体操

2020年08月01日 18時33分23秒 | Weblog

今日から八月、

例年よりながーい梅雨でしたが、関東もようやく梅雨が明けました。

さっそくの強い陽ざしではありましたが、比較的冷たい風がさわやかに感じられる日でした。

本日は、股関節の動きにかかわるおしりの筋肉を確認しながら

ほぐし体操をしていきます。

 

股関節は肩関節と同じく球関節に分類されますが

その動きは肩関節よりは制限されます。(臼状関節)

立った時、体重を支え関節の安定性や、動作に最も深くかかわります。

 

図①

図の①は骨盤から大腿骨の上部ですが、

太ももの付け根の外側を押して触れるのが、大転子です。

大転子の右側が大腿骨頭の部分でその3分の2が、関節窩にはまり込んでいます。

股関節まわりの筋肉や腱が働いて、まるい骨頭がお椀の形の臼蓋(きゅうがい)の中で転がることで

股関節を前後左右に動かす作用があります。

 

主なおしりの筋肉とその作用は

 

図②

大殿筋・・おしりの筋肉の中で最も表層にあって大きく、皮下脂肪の発達によってふくらみがあります。

大腿を伸展する(後ろにひく)筋肉で立ち上がったり、走る、階段を上る時によく使われます。

図③

中殿筋・・・殿部の外側で逆三角形をしています。作用は外転(股関節を側方に挙げる)です。

小殿筋・・・中殿筋の下にかくれた三角形の筋で、作用は外転です。

 

図④

梨状筋・・・大殿筋の深層で円錐型(梨状)をしている筋で大腿の外旋を行います。

仙骨神経叢が支配していて、障害を起こすと下肢痛や坐骨神経痛となります。

 

大殿筋は大腿骨に、中殿、小殿筋、梨状筋の停止部は大転子に着いてます。

お尻の筋肉が硬くなっていると腰痛や骨盤のゆがみや股関節の痛みなどにつながりやすくなります。

おしりの筋肉を柔らかくして、股関節を動きやすくするために

おしり回りのほぐし体操をやってみましょう!

いくつかの動きがありますが、順番は有りませんので

参考までに。

 

A

足の裏を合わせます。がっせきと言います。

B

Aの姿勢からB、がっせきのまま足を少し前に伸ばし体もゆっくり前に倒していきます。

痛みを感じず、心地よく響くあたりまで(15から20呼間停止します。)

C

四つん這い姿勢から片方の股関節を内側に曲げて反対の足を延ばします。

背中が丸くならないようにしながら

床の方にイタギモと感じるあたりまで、身体を倒していきます。

(15から20呼間停止します。)反対側も行います。

D

仰向けのまま両ひざを曲げ、片方の足のくるぶしが反対の太ももの上にくるように乗せます。

E

Dの姿勢からEに移ります。

両足の間に三角の隙間が出来るので、上になっている足と同じ方の腕を中に通し

床についている足のもも裏を両手で引き揚げます。そのまま体の方へ引き寄せます。

これも同じように無理のない程度に(15から20呼間停止します。)

反対側も行います。

 

AからEまで、抜粋して隙間時間にトライしてみましょう。

 

ヒップアップ効果や腰痛、殿部痛、坐骨神経痛などの痛みが出る前に

おしりの筋肉を柔らかくほぐしてあげましょう!

 

それでは、これから益々の暑さが予想されますので、水分補給もお忘れなくお過ごしください。

 

*参考文献

矢野忠 編集主幹.図解鍼灸療法ガイドⅠ・Ⅱ.株)文光堂発行.2013年