徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

今年のインフルエンザはタミフル耐性?

2014年01月08日 11時38分51秒 | 小児科診療
 当院は1/4に初仕事。
 昨日1/7に今シーズン発のインフルエンザ陽性者が出ました。家族内感染(父親由来)のB型インフルエンザ。
 本日1/8にはA型インフルエンザ陽性者も出ました。
 まだ集団生活が再開されたばかりなので、感染源は不明です(お正月の人混みでしょうか)。

 さて、一昨日NHKで気になるニュースが流れました;

タミフル耐性ウイルス 感染相次ぐ
(2014年1月6日:NHK)
 抗ウイルス薬のタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのインフルエンザウイルスに感染した人が、札幌市で相次いで見つかり、国立感染症研究所は、リレンザなど別のタイプの薬を選択することも検討する必要があると、注意を呼びかけています。
 国立感染症研究所では毎年、インフルエンザのウイルスを各地から集め、詳しく分析しています。
 その結果、新型インフルエンザとして流行したH1N1型のウイルスにこの冬感染した札幌市の患者6人について、いずれもタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのウイルスだったことが分かりました。
 これらのウイルスでは、薬の効果を示す感受性が、通常の500分の1ほどにまで下がっているということです。
 一方、抗ウイルス薬のリレンザとイナビルはこれらのウイルスに対し効くことが確認されています。
 札幌市以外のウイルスの分析はこれからで、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの田代眞人センター長は、「まず、全国的な状況を調べる必要がある。各地域で流行しているウイルスの情報を確認したうえで、適切な抗ウイルス薬を選択する必要がある」と話しています。


 タミフルしか使えない乳幼児にとっては困る状態になりました。
 ただ、全てのインフルエンザにタミフルが効かないのではありません。
 現時点で耐性が報告されているのはH1N1型のみで、A香港型(H3N2)とB型はセーフ、です。
 誤解無きよう。

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