徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

ダニアレルギーの舌下免疫療法も近々登場

2015年01月30日 17時04分19秒 | 小児科診療
 2014年10月に発売されたスギ花粉症舌下免疫療法(シダトレン®)につづき、ダニアレルギーを対象とした舌下免疫療法、しかも今回は錠剤が近い将来に発売されそうです。

■ ダニアレルギー減感作の舌下錠申請
(2015年1月28日 化学工業日報)
 鳥居薬品はこのほど、室内塵ダニアレルギーを対象とした減感作療法薬「TO-203」について、アレルギー性鼻炎を適応症として厚生労働省に製造販売承認申請した。先月末に注射剤の承認を取得したが、舌下投与の錠剤も開発した。
 減感作療法はアレルゲンを少量ずつ投与して過敏性を減少させ、アレルギー症状の完治や軽減を図る治療法。TO-203はダニから抽出した原末を錠剤化した薬剤。デンマークのALKアベロ社から日本での独占的権利を取得して開発した。鳥居薬品はアレルギー性喘息の適応症でも国内第2/3相臨床試験を行ったが主要評価項目を達成できず、主要評価項目を満たした鼻炎症状のみで承認申請した。
 先月末に同様の効能効果で注射剤の「TO-204」、アレルゲン検査薬「TO-205」の製造販売承認を取得しており、経口剤の選択肢が加わる。ダニアレルギー性鼻炎に対する減感作療法では、塩野義製薬も舌下錠を承認申請中。


 喘息の治験もしたけど、有意差が出なかったのですね(残念)。

 ダニアレルギーによるアレルギー性鼻炎患者さんは1年中鼻汁/鼻閉に悩まされています。
 ずっと薬を使うことになるので「症状が楽なときは休薬してください」としかアドバイスできずにいました。
  そのような患者さんには、この舌下免疫錠は大きな福音になりますね。
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