現在、当院外来ではRSウイルス感染症が目立ちます。
全国的にも今年の流行は大きいようです;
■ 1週間当たりのRSウイルス感染患者、2015年最多を記録
(2015.12.1:マイナビ)
国立感染症研究所は12月1日、11月16~22日の期間中の感染症発生動向調査を公開した。同調査の結果から、同期間中における1週間あたりの「RSウイルス感染症」の患者が、2015年で最多だったことがわかった。
RSウイルス感染症は、RSウイルスによって引き起こされる呼吸器の感染症。ウイルスの典型的な潜伏期間は4~6日とされている。風邪のように発熱や鼻水などの症状が出るが、重度の場合だと肺炎や気管支炎になるケースもある。
同研究所は、生後1歳までに半数以上の子どもが感染するとしており、同2歳までにはほぼ100%の子どもがRSウイルスに初感染するという。ただ、生後数週間~数カ月間程度の乳児が初めて感染した場合は、重篤な症状が出る可能性が高まるとされている。
全国約3,000カ所の定点医療機関から11月16~22日(第47週)の期間中に報告があった全国の患者数は6,687人。第43週に1週間あたりの患者数が4,000人を超え、第47週に2015年になって初めて6,000人を突破した。
直近5年間の同時期の患者数と比較しても、2015年が最も多い。2番目に同時期の患者数が多かったのが2014年で、その数は5,151人。最少だった2011年は2,389人となっているから、いかに今年の患者数が多いかがわかる。
小児科医にとって、RSV感染症は「インフルエンザの前座を務める風邪、乳児が重症化しやすいので要注意」というイメージです。
■ RSウイルス感染症(当院HP)
しかしながら、今シーズンは勢いがあり、1~2歳の子どもでも発熱が長引いたり、重症化して呼吸困難に陥る例も経験しています。ご注意ください。
上記リンクのHPにも記しましたが、残念ながらRSウイルスに対する特効薬は存在せず「薬が効かないのがRSウイルス感染症の特徴」と言っても過言ではありません。
重症者が一人出た場合、その周囲にはふつうの風邪症状で済んでいるRSウイルス感染症が10人以上いますので、重症者だけ隔離しても無意味です。
ですから「罹るのは仕方ない、重症化しないかどうか注意して観察する」ことに尽きます。
今の時期に咳と鼻の風邪を引いた乳幼児が以下のような症状に陥ったら・・・
【黄信号】息づかいが荒い、哺乳力(食欲)低下、咳で眠れない → 医療機関受診
【赤信号】呼吸が苦しそう、顔色が悪い → 救急対応病院へ
ちなみに、当地域(群馬県館林市)の夜間・休日の相談窓口はこちらです。
全国的にも今年の流行は大きいようです;
■ 1週間当たりのRSウイルス感染患者、2015年最多を記録
(2015.12.1:マイナビ)
国立感染症研究所は12月1日、11月16~22日の期間中の感染症発生動向調査を公開した。同調査の結果から、同期間中における1週間あたりの「RSウイルス感染症」の患者が、2015年で最多だったことがわかった。
RSウイルス感染症は、RSウイルスによって引き起こされる呼吸器の感染症。ウイルスの典型的な潜伏期間は4~6日とされている。風邪のように発熱や鼻水などの症状が出るが、重度の場合だと肺炎や気管支炎になるケースもある。
同研究所は、生後1歳までに半数以上の子どもが感染するとしており、同2歳までにはほぼ100%の子どもがRSウイルスに初感染するという。ただ、生後数週間~数カ月間程度の乳児が初めて感染した場合は、重篤な症状が出る可能性が高まるとされている。
全国約3,000カ所の定点医療機関から11月16~22日(第47週)の期間中に報告があった全国の患者数は6,687人。第43週に1週間あたりの患者数が4,000人を超え、第47週に2015年になって初めて6,000人を突破した。
直近5年間の同時期の患者数と比較しても、2015年が最も多い。2番目に同時期の患者数が多かったのが2014年で、その数は5,151人。最少だった2011年は2,389人となっているから、いかに今年の患者数が多いかがわかる。
小児科医にとって、RSV感染症は「インフルエンザの前座を務める風邪、乳児が重症化しやすいので要注意」というイメージです。
■ RSウイルス感染症(当院HP)
しかしながら、今シーズンは勢いがあり、1~2歳の子どもでも発熱が長引いたり、重症化して呼吸困難に陥る例も経験しています。ご注意ください。
上記リンクのHPにも記しましたが、残念ながらRSウイルスに対する特効薬は存在せず「薬が効かないのがRSウイルス感染症の特徴」と言っても過言ではありません。
重症者が一人出た場合、その周囲にはふつうの風邪症状で済んでいるRSウイルス感染症が10人以上いますので、重症者だけ隔離しても無意味です。
ですから「罹るのは仕方ない、重症化しないかどうか注意して観察する」ことに尽きます。
今の時期に咳と鼻の風邪を引いた乳幼児が以下のような症状に陥ったら・・・
【黄信号】息づかいが荒い、哺乳力(食欲)低下、咳で眠れない → 医療機関受診
【赤信号】呼吸が苦しそう、顔色が悪い → 救急対応病院へ
ちなみに、当地域(群馬県館林市)の夜間・休日の相談窓口はこちらです。