徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

2014年花粉症シーズン、埼玉県の飛散量予想は昨年の半分

2014年01月13日 06時59分47秒 | 小児科診療
 気になる花粉症予想。
 お隣の埼玉県の情報です。

今春の埼玉県内スギ花粉飛散量「少なめ」 雄花の着生半分
(2014.1.12:埼玉新聞)
 県農林総合研究センター森林・緑化研究所(熊谷市)は、今春の県内のスギ花粉飛散量が「例年より少なく、半分程度になると推定される」と発表した。同研究所は、花粉飛散量との相関関係が高いとされるスギの雄花の着生状況について調査。県内45地点での調査を基に分析したところ、「昨年の着生量は過去12年間の調査平均値の51%だった」と、今春の飛散量を少ないとした根拠を示している。
 同研究所では花粉の飛散量を推定するため、毎年11月下旬~12月上旬、山間部の秩父市や飯能市などのスギ林に調査地点を設け、スギの雄花の着生状況を調べている。今春の飛散量を推定する調査は昨年11月27日~12月2日に実施。両市など県内11市町村に45カ所の調査地点を定め、各40本計1800本のスギを選んで雄花の着生状況をチェックした。
 一本一本を双眼鏡で確認し、1平方メートル当たりを基準として「全面に着生」「ほぼ全面に着生」「限られた部分に着生」「観察されない」とA~Dの4段階にランク分けするなどし、飛散量を予測。同研究所によると、昨年の調査で確認できた雄花の着生数は3876個で、過去12年間の調査平均の7668個の51%となった。過去最多の2012年調査の1万8731個と比較すると、21%という。
 同研究所は「昨年は夏の気温が高く、雄花が着生する条件は良かった」としながら、「スギもストレスを避けるため、2年続けて大量に雄花をつけることはない。調査からも少ないことが分かり、今春の飛散量は少ないことが予想される」と話す。
 スギ花粉の飛散は例年2月上旬から3月にかけて多く、4月末までが飛散期間となる。日々の飛散量は地域で異なり、気温や風向きでも変化。県内では都内を含めて近隣の県から飛んでくる花粉もある。同研究所は「量は少なくても飛散することは間違いない。花粉症の人はマスクを着けたり、小まめにうがいや洗顔をしてほしい」と呼び掛けている。


 飛散量予想の方法に驚きました。
 スギの木を「一本一本双眼鏡で確認」するという地道な作業。ご苦労様です。
 夏の天気・気候に依存すると思い込んでいた私には「スギもストレスを避けるため、2年続けて大量に雄花を着けることはない」という知識は新鮮でした。
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