ダイエット法により脂質の評価が異なることが、
以前から気になっていました。
カロリー制限派:太る原因は脂質
炭水化物制限派:太る原因は糖質
さて、どちらが正しいのでしょう?
私自身、炭水化物制限を5年ほど続けており、
経験上「太る原因は糖質」の方が頷けます。
では、脂質は太る原因にならないのか?
と聞かれると「そうとも言えない」と玉虫色の回答。
コンビニで目に留まって購入・拝読した啓蒙本から、
脂質に関する記述を拾ってみました。
・脂質を過剰摂取すると吸収されずに排出されるが、
カロリーが高いので、
糖質制限を続けていて痩せづらくなってきたら、
脂質の取り過ぎを見直す必要がある。
・脂質の摂取の際には、種類に気をつけるべし。
飽和脂肪酸(動物性脂)・・・△
不飽和脂肪酸(植物性油)・・・◎ 〜✖️
〇 ω-9脂肪酸
〇 ω-6脂肪酸
◎ ω-3脂肪酸
✖️トランス脂肪酸
・脂質の分類;
脂肪酸
→ ①飽和脂肪酸
→ ②不飽和脂肪酸
→ 一価不飽和脂肪酸:③ω-9脂肪酸
→ 多価不飽和脂肪酸:④ω-6脂肪酸、⑤ω-3脂肪酸、⑥トランス脂肪酸
<解説>
① 常温で固形(肉の脂身、バター、パーム油)、過剰摂取でLDL(悪玉)コレステロールが増える
② 常温で液体(魚、植物油)、体によいものと悪いものがある。
③ オレイン酸が代表的。オリーブオイル/アーモンドオイル/なたね油など。血中の悪玉コレステロールを下げる。
④ リノール酸が代表的。ごま油/コーン油/大豆油など。血中コレステロールを下げる。過剰摂取により心筋梗塞や脳梗塞の原因になる。
⑤ α-リノレン酸やDHA/EPAなど。鯖などの魚の油、クルミ、エゴマ油、アマニ油など。血液中の脂肪の蓄積を改善する効果があり、動脈硬化などの生活習慣病を予防する。体によい油。
⑥ 血中の悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らす働きがある。大量に摂取すると、動脈硬化などの原因となる。
<参考>
・「面白いほどよくわかる糖質の新常識」(前川智著、宝島社、2022年発行)