8月21日にネット通販で入手した本を読んでおりますが、なかなかショッキングな内容になっております。本の名前は、「日本は滅ぶ グルメの哲学」、著者は香川大学名誉教授 北川博敏先生。表題からしてなかなかなものですが、読んでいると確かにこのままでは日本が滅んでしまいそうで空恐ろしくなってきます。筆者が滅亡の原因としているのが、生活習慣病の蔓延です。現在、予備軍も含めて糖尿病が1600万人、高血圧3000万人、高脂血症2400万人等々など、しかもかつて成人病と言われたように、壮年以上の大人の病気と思われたこれらが、最近は子供にも増え、小中学生を対象にした血液検査でも、実に三分の一の生徒に何らかの異常値が現れたとか。病気になって人々の活力が低下するのも問題なら、ただでさえ逼迫している健康保険事業が、これらの病気のせいで破綻間違いなしになるのもまた大きな問題です。まさに日本は滅びかねない状況だと考えさせられます。その原因は色々あるんでしょうが、結局は脂肪の取りすぎと言うことになります。エネルギーは炭水化物、タンパク質、脂質の3種類から人は摂取しますが、もともと日本人のエネルギー摂取は米を中心とした炭水化物に偏重しており、昭和30年代以降の高度経済成長で肉の消費が増え、炭水化物の比率が減少すると共に脂質の比率が増え、昭和45年頃から10年ほどは、3つの栄養素を理想的な摂取比率で食べておりました。ところがそれでおさえておけば良かったのに、その後も脂質の増加は留まるところを知らず、今や、明らかにオーバーしております。今、日本が世界一の長寿国となっているのは、この戦後の食糧事情の改善が大きく寄与していると考えられ、このまま脂肪の摂取が改まらなければ、いずれ急激に寿命が縮まるのは避けがたいというのです。
こういった病気の問題もそうですけど、私は昨今の人々の異常行動は食生活に問題があるのではないかと漠然と思ったりもします。今日も新聞で宮城県の警官襲撃少年がホラーゲームに影響されているのではないか、という下らないとしか言い様のない記事が掲載されておりましたが、これらの問題の根底に日本人には合っていない食べ物の悪影響が考えられないのか、本気で研究してみるべきではないのでしょうか。たかが食べ物と侮るなかれ。もともと日本人は遺伝的に飢餓に強く、腸の長さも欧米人より2m程長くて消化吸収能力に優れているんだとか。だから肉のように消化しやすく、エネルギー効率の良い食べ物を食べ過ぎると、たちまちエネルギー過剰になって生活習慣病を患ってしまうのです。生活習慣病は別名血管の病気と言われ、血管の老化、傷みが病気を引き起こす原因になります。それは高血圧のような血管と直接関係するようなものだけでなく、糖尿病などにも深い関係があるのです。では同じように多数の血管を抱える脳には何の影響もないのか? 単に血栓等だけでなく、脳その物の機能にも何らかの悪影響を与えているのではないか、それが「キレやすさ」や、異常としか思えない行動に繋がるのではないか、というような気がいたします。いい加減ゲームやビデオやネットなどの刹那的で対処療法的な、それでいて何ら根拠らしい根拠もない気休めの原因追及は止めて、根元的な問題の提起と考察と解決に、マスコミはじめ社会のあらゆる層が知恵を絞らなくては、本当に日本は滅んでしまうかも知れません。
こういった病気の問題もそうですけど、私は昨今の人々の異常行動は食生活に問題があるのではないかと漠然と思ったりもします。今日も新聞で宮城県の警官襲撃少年がホラーゲームに影響されているのではないか、という下らないとしか言い様のない記事が掲載されておりましたが、これらの問題の根底に日本人には合っていない食べ物の悪影響が考えられないのか、本気で研究してみるべきではないのでしょうか。たかが食べ物と侮るなかれ。もともと日本人は遺伝的に飢餓に強く、腸の長さも欧米人より2m程長くて消化吸収能力に優れているんだとか。だから肉のように消化しやすく、エネルギー効率の良い食べ物を食べ過ぎると、たちまちエネルギー過剰になって生活習慣病を患ってしまうのです。生活習慣病は別名血管の病気と言われ、血管の老化、傷みが病気を引き起こす原因になります。それは高血圧のような血管と直接関係するようなものだけでなく、糖尿病などにも深い関係があるのです。では同じように多数の血管を抱える脳には何の影響もないのか? 単に血栓等だけでなく、脳その物の機能にも何らかの悪影響を与えているのではないか、それが「キレやすさ」や、異常としか思えない行動に繋がるのではないか、というような気がいたします。いい加減ゲームやビデオやネットなどの刹那的で対処療法的な、それでいて何ら根拠らしい根拠もない気休めの原因追及は止めて、根元的な問題の提起と考察と解決に、マスコミはじめ社会のあらゆる層が知恵を絞らなくては、本当に日本は滅んでしまうかも知れません。