かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

夏コミ新刊脱稿! 是も若いときからの積み重ねかも?

2006-06-16 23:52:00 | ドリームハンター麗夢
 本日ようやく夏コミ用新刊脱稿致しました。分量は、四百字詰原稿用紙換算で、ちょうど240枚。ここ2回ほど300枚程度の分量でしたので、他にも色々多忙が予測される今回は、2割減、を一応の目安にしていました。まあはかったように達成できたわけです。とはいえ、推敲はまだこれからですので、まだまだ増減はあると思います。でも、とにかくようやく一つにまとまったわけですから、是は大きな一歩です。後の作業がぐっと楽になりますし。まずはできたのを印刷し、いつでもどこでも推敲できるようにするところからしたいと思います。
 でも、文章の量を、これくらいにしよう、と考えて大体それにあわせられるようになったのは、本当にこの2年くらいのごく最近のことです。色々そうなった原因はあるでしょうけど、なかでも、若い頃の文章修行が今頃になって結構効いてきているのではないか、という気がいたします。
 私の仕事の一つに、文字数にして1000字から2000字くらいの、地方新聞のちょっとしたコラムや小さな雑誌の記事を書いたりというものがあります。私一人でやるのではなくて、職場全域で分担しますので、せいぜい年に2,3回くらいしか順番が回ってくることはありませんが、私は、その手の文書を書くとき、よく、制限字数完全達成を試みました。例えば、文字数1200字で依頼の文章でしたら、1200字目に、読点「。」を打って、文書を書き終えるというものです。400字でしたら、原稿用紙の最後のますに「。」を打って終わるという事になります。もちろん文書の長さを重視するあまり、内容がぐたぐたになっては話になりませんし、小さなコラムでも、ちゃんと枕の導入から締めの言葉まで、起承転結きっちり揃えなければ、読んでもらえるものにはなりません。通常この手のものは、長さの制限は割と緩く、前後1割くらいの誤差は許されます。でも、それをあえて、徹底的に妥協なしの文字数制限に挑戦するのです。もちろん初稿には上司がきっちり赤ペン入れてくれます。それらを加味して文字数制限を固守するのは大変困難です。はじめはなかなかうまくいきませんので、無理矢理不自然な改行入れたり、不要な句点を打って姑息に数あわせしたりもいたしましたが、続けるうちに言葉を色々言い換えたり、接続詞の入れ方を工夫したり、句点の打ち方も無理なく無駄なくできるようになったり、など、文章の体裁を整えるのに必要な様々なテクニックが自然と身に付いたように思えます。今はもうその手の文書修行はしておりませんが、若いときにそういう遊びを少しでもしておくと、後々になって色々効いてくる気がするのです。そこで、後輩達にも是非試すよう勧めるのですが、なかなか皆やりません。私の頃はまだそういう遊びをしていられた、余裕のある良い時代だった、ということかも知れません。というわけで、今日はぴったり1200文字です(笑)。

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