かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

大東亜戦争とは一体何だったのか、この際思い切り議論を尽くしてみては?

2008-11-01 22:37:28 | Weblog
 ようやく出張も最終日。明日には帰宅の途に着きます。5泊もホテル暮らしを続けるのはさすがに疲れました。とはいえ、月末にはまた九州への遠出を控えており、なかなか落ち着く暇がありません。まあ今はともかく、色々と実りも多かった仕事の日々を無事終えられたことを感謝いたしましょう。
 
 さて、現役の航空自衛隊空幕長の方が民間企業の公募した大東亜戦争関連の歴史認識に関する論文で最優秀賞を受賞したことが問題になり、とうとう更迭される事になりましたが、件の論文が当の企業サイトにPDFファイルでアップされておりましたので、取りあえず読んでみました。文字数制限でもあったのか、内容が論文と言うには少し粗く、思い入れも強いためか若干それが空回りしているようなきらいも感じさせる文章でしたが、一つの歴史見解として見る分には特に問題とも思えない気がしました。マスコミ先頭に野党も政府も非難の嵐の様子ですが、少々大げさに騒ぎ過ぎなのではないか、とも思います。第一、対象は論文なのですから、反論があるなら「許せない」とか「信じられない」なんていう感情的な暴言ではなく、論拠を示して冷静に反論すればいいわけで、どうしてそう言うことをしようとせず、更迭とか責任追及とかいうような話になってしまうのか、その言論統制ぶりには空恐ろしさすら覚えます。
 それにしても、自衛隊の方は、自分の考えが政府の見解と異なる場合にそれを公にしてはいけないものなのでしょうか? 今回の場合は我が国が侵略戦争と認めていることを真っ向から批判したことが問題視されていますが、もし逆に政府が侵略戦争と認めていないものを侵略戦争だ、と言ったとしたら、それは処罰の対象となりうるのでしょうか? 私には、大方の意志に反して問題提起することよりも、そんな議論その物を封殺する方が余程大問題のように思うのですが、マスコミがそう言う発想をしないことの方が余程不思議に感じます。
 この機に、賛成、反対で各論沸騰すればよいではないですか。このような論文が公表され、大問題に発展すること自体、まだまだ我々はあの戦争の時代を理解していないし、納得もしていないと言うことの証左でしょう。故にこそ、今しっかりと議論を尽くし、その末に、やっぱりあれは侵略戦争と呼ぶべきものだった、と言うことならそれでよし、そうでないとするならそうでないで、改めて歴史認識を国民共通のものとして普及するよう努めるのが、マスコミや政治の責任のように思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする