猛暑のこの夏、グリーンランドでは、山手線内の土地の4倍分に相当する260平方キロメートルもの巨大氷山が氷河から分離、漂流を始めたんだそうです。と、一口に言われても、どれくらいの大きさなのかさっぱり見当もつきません。で、関西方面で何か基準になりそうなものは、と探してみましたら、琵琶湖の面積が670平方キロ、淡路島の面積が595平方キロ、大阪市の面積が220平方キロくらいなので、琵琶湖の4割弱、淡路島の4割強、大阪市の一回り大きいくらいと理解できました。まあこれでも想像を絶する大きさであることには変わりないのですが、馴染みの薄い東京で例えられるよりも遥かにその大きさを感じられます。地図で見れば、あの琵琶湖や淡路島の半分弱の面積の氷の塊が海を漂っている、というのですから、これはもう大変、というよりない事態といえます。もちろん氷山なのですから、高さもあるのでしょうし、海に沈んでいる部分もまた相当にデカイのでしょう。まさに島一つが動いている感じなのでしょうね。あまりに巨大な氷ですので、溶けきるまで2年もかかり、その間に大西洋まで漂い出てくるかもしれないのだそうです。今の船は、かつてのタイタニック号よりも余程丈夫に沈みにくく出来ているのかもしれませんが、こんな塊のほんの一部にでもかすられでもしたらまず無事には済まないでしょう。いっそそのまま上手く引っ張っていってアフリカとか中東とか真水の不足しているところまで持っていければいいと思うのですが、こう大きいとさすがにそれもままならないのかもしれません。この間高さ40m程の瀑布に感嘆したばかりですが、世の中空恐ろしいほどの驚きのネタはいくらでもあるようです。
