かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

阿久根市長が何故ずっと市長でいられるのか不思議に思っていましたが、今日ようやくその疑問が解けました。

2010-08-02 20:58:55 | Weblog
 今日は暑い中ではありましたが、人間ドックに行ってきました。まあドックと言ってもCTやらNMRやらお金のかかるオプションは一切抜きの、定期健康診断とそう変わらない内容でしたが、胃のレントゲン一つとっても、胃の動きを止める筋肉注射を打って、時間をかけて枚数撮っていたように、総じて丁寧に手間をかけていたのが印象的でした。待ち時間もありませんし、終了後は消化の良いそこそこ美味しい昼食が提供されましたし、たまにはこういうのもアリではなかろうか、と思いました。結果は3週間後、郵送されてきますが、精密検査、なんて出ないように願いたいものです。

 さて、議会無視の専決処分を連発して話題になっている鹿児島県阿久根市の市長サンですが、懲戒免職にした職員の復職が決まったそうですね。裁判沙汰にまでなって物議を醸した話でしたが、専決処分で決めた副市長が話をして、市長にも復職について了承を得たのだそうです。となると、あの大騒ぎはなんだったのか? とも思えるわけですが、新しい副市長の手腕なのか、はたまた新副市長の門出を飾るための演出だったのか、などと、いらぬ腹の探りもしたくなるようなタイミングだったんじゃないかと思います。
 一方で「阿久根市長リコール準備委員会」なる住民団体が、市長の解職請求をするための準備に入ったという報道もありました。有権者2万人のうち三分の1の署名を集めれば会食の是非を問う住民投票が行われるのだそうで、これはこれで見ものではあります。もっとも、住民団体、なるものも実態はどうなのか、よく判らないです。
 それはともかく、これほど阿久根市を有名にしたこの騒ぎ、明らかに自治法違反と言われながら、県も国も何故に手をこまねいているのか、不思議でしょうがなかったのですが、地方自治法違反は違反でも、罰則が何も無いというのを今日初めて知りました。マスコミの騒ぎぶりを真に受けたとしたら、市長はまさに民主主義の敵、卑劣な独裁者、といった姿になってしまうのですが、地方自治法はそれを抑制する術をほとんどもたないというのが驚きです。事実上、これを掣肘できるのは住民のリコールのみ、というのは、それが民主主義だと言われればそれまでなのかもしれませんが、もし天才的な煽動者、あのヒトラーのようなヒトが首長になって、住民の圧倒的支持の元にそれこそ無茶苦茶やりだしたとしたらどうなるのか、なんて考えると、何とも不気味さを覚えずにはいられません。とは言え、地方分権が叫ばれる今日において、中央政府が地方首長を罷免できるような仕組みができてしまうのはこれはこれで恐ろし過ぎて厄介な話です。第一、マスコミに対する信頼度からしたら、それが伝える市長像なんて話三分の一くらいに見ておかないと、そうでもないヒトがとんでもない悪党に仕立てあげられかねませんから、これはこれで注意する必要もあります。
 いずれにしても、阿久根市の市民がこの市長をどう思っていて支持しているのかマスコミが伝える通りあきれ返っているのか、このリコール請求の行方を見守っていれば、いずれわかりそうですね。
 それにしても、私のような遠く離れた無関係の人間でも、市長は市の代表として一つだけ確実に凄いことをしたと思います。阿久根市なんて実家の本家が鹿児島にある私でも知らなかった小さな市が、全国に知れ渡る程に名前を売ったのですから。悪名も名なり。うらやましがっている市町村も結構あったりするんじゃないでしょうか?

コメント
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