青空が広がったのが久しぶりに感じられる今日の午前でしたが、からっ風が結構強く吹いて、まだ紅葉も進んでいない木の葉を引きちぎるようにして散らしていました。そんな中でも、ホンの数瞬、ぴたっと風が止む時間があって、木々のそばに居ると、びゅうびゅうざわざわと騒々しかったのがとたんにしーん、と静まりかえる、一種不思議な雰囲気になるのが面白く感じられました。午後にはまた雲が空を覆って少し肌寒くなりましたが、10月末の寒さからすれば十分小春日和な一日でした。しばらくはこんなお天気が続くそうなので、ようやく穏やかな秋晴れが期待できそうです。
さて、環太平洋パートナーシップ協定、TPPの略語で称される最近はやりのお話ですが、これが日本農業を壊滅に追いやる、なんていう話もあって、日本農業新聞のような業界紙なんかでは、危急存亡の秋、とばかりに大反対キャンペーンが展開されております。全紙広告で共産党がTPP反対を宣言していたり、いつもの日農新聞とは雰囲気が違う紙面の踊り様がなかなか新鮮で面白いです。それはともかく、このTPP参加に反対する与党内の議員や農業団体の理解を得る狙いもあるとみられるとかで、政府は首相を本部長とする農業改革推進本部を設置する方針を決めたんだそうです。競争力を強化して、農業関係者の懸念を払拭しよう、という話らしいのですが、今年から鳴り物入りで始まった農家の戸別所得補償制度の拡充なども検討項目だといいますから、残念ながらあんまり内容は期待できそうにありません。第一、農水大臣が「TPPとセットではないと認識している」と述べたといいますから、いつもながらの閣内不一致ぶりで議論の方も農業そっちのけで右往左往するだけに終わるんじゃないか、と懸念もされます。我が国において、農業という産業をどう位置づけ、将来的にどのようにしたいのか、まずはそこをはっきりさせてから議論を始めないと、この手の話は枝葉末節の小手先なぶりに終始するお定まりなので、どうせまともな議論が望めないならいっそ思い切り大上段に振りかぶって、そんな話を初めて見た方がいいんじゃないか、と私などには思えます。
私としては、結局の所産業の盛衰は消費者の選択次第だと思いますので、それで海外産に席巻されてしまうというならこれはもう致し方ないのではないか、とも思うのですが、いっそ我が国の農業が滅びてしまえば、農薬はイヤ、化学肥料はダメ、遺伝子組み換えは☓なんていう我儘三昧な我が国の消費者がいかに泣き喚こうともそのような食品しか口にできなくなる、ということになり、この種の認識も改まるのではなかろうか、とネガティブな期待もナキニシモアラズ、です。
さて、環太平洋パートナーシップ協定、TPPの略語で称される最近はやりのお話ですが、これが日本農業を壊滅に追いやる、なんていう話もあって、日本農業新聞のような業界紙なんかでは、危急存亡の秋、とばかりに大反対キャンペーンが展開されております。全紙広告で共産党がTPP反対を宣言していたり、いつもの日農新聞とは雰囲気が違う紙面の踊り様がなかなか新鮮で面白いです。それはともかく、このTPP参加に反対する与党内の議員や農業団体の理解を得る狙いもあるとみられるとかで、政府は首相を本部長とする農業改革推進本部を設置する方針を決めたんだそうです。競争力を強化して、農業関係者の懸念を払拭しよう、という話らしいのですが、今年から鳴り物入りで始まった農家の戸別所得補償制度の拡充なども検討項目だといいますから、残念ながらあんまり内容は期待できそうにありません。第一、農水大臣が「TPPとセットではないと認識している」と述べたといいますから、いつもながらの閣内不一致ぶりで議論の方も農業そっちのけで右往左往するだけに終わるんじゃないか、と懸念もされます。我が国において、農業という産業をどう位置づけ、将来的にどのようにしたいのか、まずはそこをはっきりさせてから議論を始めないと、この手の話は枝葉末節の小手先なぶりに終始するお定まりなので、どうせまともな議論が望めないならいっそ思い切り大上段に振りかぶって、そんな話を初めて見た方がいいんじゃないか、と私などには思えます。
私としては、結局の所産業の盛衰は消費者の選択次第だと思いますので、それで海外産に席巻されてしまうというならこれはもう致し方ないのではないか、とも思うのですが、いっそ我が国の農業が滅びてしまえば、農薬はイヤ、化学肥料はダメ、遺伝子組み換えは☓なんていう我儘三昧な我が国の消費者がいかに泣き喚こうともそのような食品しか口にできなくなる、ということになり、この種の認識も改まるのではなかろうか、とネガティブな期待もナキニシモアラズ、です。