かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

作り物と分かったくらいで、『夢』は壊れたりしないと思います。

2010-11-09 21:54:53 | Weblog
 今日もなんだか寒々しい一日で、しかもやたらと風が強く吹きすさび、余計に寒さが募る様子でした。もうこのまま冬に突入してしまうんだろうか、と思わずにはいられませんが、明日からは風も収まり、少なくとも昼間はぽかぽかと陽気の感じられるお天気になる予報なのだとか。そうなるように期待したいお話ですが、朝夕の厳しさはもはやこのままなのでしょうね。

 さて、夢が壊れるかも? というニュースがでておりました。烏天狗のミイラ、と称される物の正体が明らかになった、というお話です。和歌山県御坊市が所蔵する、「生身迦樓羅王尊像(しょうじんかるらおうそんぞう)」という大層な名前の奇怪な生物っぽいミイラがありますが、これをの和歌山県がコンピューター断層撮影による調査を行い、明らかにしたんだそうな。骨の部分はトンビと想定される鳥二羽分を用い、デフォルメされてるのか?、不釣合なほどに大きな頭と体の部分は粘土でこさえ、その中に骨を埋め、くちばしを付き出して、いかにもそれっぽく作られていたことが判ったとのことです。その調査が3年前のことで、ずっと「夢がなくなる」と公表を控えていたのが、県立紀伊風土記の丘での展覧会で、結果を公開することに。
 まあ人魚とか河童とか鵺とか、一時期盛んに作られていた想像上の生き物のミイラと称される奇怪な造形物は日本中に色々あるみたいですが、まさか今更それらがホンモノだなどと勘違いするヒトもまあいないんじゃないか、と私などは思います。それよりも、そういうモノをこさえた目的、いかにもな名前をつけていた動機について、私などは強い興味を覚えます。ミイラという器は作り物でも、そこに何らかの魂を召喚するつもりだったとか、別にその正体が明かされただけで夢が壊れるとも思いませんし。
 それはともかく、今、県立紀伊風土記の丘http://www.kiifudoki.wakayama-c.ed.jp/という所で、展示公開している、という情報が興味をそそります。少し調べてみたら、「秋期特別展 いのりのかたち~祈願の民具と民間信仰~」と題して、他にも人魚やら雷獣やらを12月5日まで公開しているんだとか。2時間も走れば到達できそうなところですし、これは一つ行ってみる価値があるかも! ですね。

コメント
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