今日は太陽が更に力強さを増し、日向では気持ち良い暖かさを覚えました。近所の梅も幾輪か蕾がほころんできて、ようやく冬も終わりつつあるのを感じさせます。しかしながら、北風の冷たさはそれをはるかに凌駕して身を凍えさせてくれる辺り、そう簡単に春にはならないことも、また痛感させられる今日の寒さでした。この北風が収まればようやく春の訪れが実感されるようになるのでしょう。なんとも待ち遠しいことです。
さて、自民党の野田聖子総務会長が佐賀県の講演で、少子化対策として、年間20万人出ているという妊娠中絶を禁止する、という事を提案されているのだそうな。夏の参院選が終わったら、党内の人口減少社会対策特別委員会で検討してもらうつもりとのこと。まるで原理キリスト教徒のような過激な意見ですが、一応、堕胎を禁止するだけじゃなくて、禁止する代わりに例えば養子縁組斡旋のための法整備などをして、社会全体で生まれた子供を育てていけるような環境整備の必要性も強調されていたそうです。
うーん、年間20万人の新生児増、というのは大変に魅力的な話ではありますが、それを国が強制する、というのはどうなんだろう? と疑問も感じます。高齢化で社会全体の活力が低下するのを、移民を受け入れることなく防ぎ、社会を若返らせるには、自国民の中で産めよ増やせよ、と実現するより無いわけですが、国民のプライベートに国家権力がそこまで口を挟むことには大いに抵抗を覚えます。第一、中絶禁止、なんて法律で強制なんてしたら、アングラな世界で中絶を請け負う闇医者とか、中世さながらの怪しげな方法で中絶を勧める危険極まりない都市伝説情報が生まれて命を落としたり一生抱える障碍を受けたりするようなことも出てきてしまうでしょう。そんな中絶自体を禁止するより、中絶せざるを得なくなるような事情を解消するような施策を考えたほうが、よりスマートで効果も上がるんじゃないでしょうか? 更に子供を産み育てることを積極的に選べるような社会システムを創っていく、そんな地道でも正攻法で行くのが、結局一番近道なのではないか、という気がします。どうも短絡的にやると一見劇的な効果があるようにみえて長い目で見るとやらないよりはるかにひどいことになる、なんてことはよくあることですし、野田氏の発言は、その類の危うさを覚えてなりません。
ただ、実際に講演会でどう言ったかはわからないですね。なにせ昨今著しく信頼が低下したマスコミ報道の話ですから、どれだけ大事な部分が端折られたり前後入れ替えなどで改変されていたりするか判りません。ちょっと与党には甘いかもしれませんが、その分を加味して、とりあえず少子高齢化社会を何とかするための方策を参院選後本格的に検討する、という部分だけ、今は頂いておこうと思います。
さて、自民党の野田聖子総務会長が佐賀県の講演で、少子化対策として、年間20万人出ているという妊娠中絶を禁止する、という事を提案されているのだそうな。夏の参院選が終わったら、党内の人口減少社会対策特別委員会で検討してもらうつもりとのこと。まるで原理キリスト教徒のような過激な意見ですが、一応、堕胎を禁止するだけじゃなくて、禁止する代わりに例えば養子縁組斡旋のための法整備などをして、社会全体で生まれた子供を育てていけるような環境整備の必要性も強調されていたそうです。
うーん、年間20万人の新生児増、というのは大変に魅力的な話ではありますが、それを国が強制する、というのはどうなんだろう? と疑問も感じます。高齢化で社会全体の活力が低下するのを、移民を受け入れることなく防ぎ、社会を若返らせるには、自国民の中で産めよ増やせよ、と実現するより無いわけですが、国民のプライベートに国家権力がそこまで口を挟むことには大いに抵抗を覚えます。第一、中絶禁止、なんて法律で強制なんてしたら、アングラな世界で中絶を請け負う闇医者とか、中世さながらの怪しげな方法で中絶を勧める危険極まりない都市伝説情報が生まれて命を落としたり一生抱える障碍を受けたりするようなことも出てきてしまうでしょう。そんな中絶自体を禁止するより、中絶せざるを得なくなるような事情を解消するような施策を考えたほうが、よりスマートで効果も上がるんじゃないでしょうか? 更に子供を産み育てることを積極的に選べるような社会システムを創っていく、そんな地道でも正攻法で行くのが、結局一番近道なのではないか、という気がします。どうも短絡的にやると一見劇的な効果があるようにみえて長い目で見るとやらないよりはるかにひどいことになる、なんてことはよくあることですし、野田氏の発言は、その類の危うさを覚えてなりません。
ただ、実際に講演会でどう言ったかはわからないですね。なにせ昨今著しく信頼が低下したマスコミ報道の話ですから、どれだけ大事な部分が端折られたり前後入れ替えなどで改変されていたりするか判りません。ちょっと与党には甘いかもしれませんが、その分を加味して、とりあえず少子高齢化社会を何とかするための方策を参院選後本格的に検討する、という部分だけ、今は頂いておこうと思います。