かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

老朽インフラの問題は、広域合併による行政密度の希薄化にも課題があるように思えます。

2013-02-11 20:47:35 | Weblog
 今日は少々所要があって枚方の実家に行って来ました。なんだか最近実家詣でが多い気がしますが、両親とも年取って身体の具合も色々何かと出て参りますし、車で2時間未満で行ける距離なのですから、行ける時に行くというのも大事なことなのだろうと思います。

 さて、浜松市の歩行者用吊り橋のワイヤーが一本切れて、まるでドラマのピンチシーンのごとく、橋が大きく傾いて、折から渡っていた7人の男子高校生が危うく転落しかけた、という事件が、昨日の午前中に会ったそうです。高校生は駅伝の練習中だった、と言いますから、陸上部か何かなのでしょうが、突然切れて傾いた橋で、とっさに手すりに捕まるなどして落下を免れた運動神経や反射神経の良さは大したものだったと思います。これがお年寄りや子供だったら、ほぼ間違いなく転落していたことでしょう。橋の高さは地上約6mだそうですから、足から落ちれば大怪我位で済んだかもしれませんが、下の状況や落ち方次第ではやはり命の危険もあったことでしょう。浜松市は、橋が完全に落ちる危険があることから、付近を通行止めにしたそうですが、いくら半分つながっているとはいえ、わざわざ半分傾いた橋を渡ろうとするヒトはいないでしょうから、少々過剰な反応かと思わないでもないです。まあ中には敢えて挑戦するバカもいるでしょうから致し方ないのでしょうが、そういうのは自業自得と突き放してもいいんじゃないだろうか、とも思います。

 さて、浜松市というと上京する際に新幹線などで通過する東海道の街で、新幹線駅前のノッポビルの印象が強くあるそれなりに開けた都市、というイメージだったのですが、そんなところに一体吊り橋ってどこに? とちょっとぐぐってみたところ、私の知る「浜松市」から北に50キロほども入った飯田線沿いの山の中と判り、なるほど、吊り橋もあって不思議ではない、と納得しました。というか、こんなトコロまで浜松市なの?! と驚かされた次第。多分市町村の広域合併のせいなのでしょうが、ちょっと一行政単位としては大きすぎやしないか、と思わずにはいられませんでした。

 それはともかく、この橋、1965年に完成したもので、既に半世紀になんなんとする老朽橋だったそうです。市職員が月に3回位目視で確認して異常は見つからなかったそうですが、メンテナンスにどれ位費やしたのか、それ次第では50年という年月はバカにならないでしょう。このような時間の経ちすぎたインフラは大小取り混ぜて全国に無数に存在するはずで、できることなら死者が出る前に、何とか手を打って欲しいです。でもこうなってみると、月に3回しか橋を見に行けなくなった広域合併後の市町村のフットワークの悪化が恨めしいですね。人件費やら自治体の台所が大変なのは間違いない所ではありますが、地域住民の協力などなんとか財政に負担をかけないようにしてインフラの日常的なチェックが出来るような方策を考えねばならないのかもしれません。

コメント
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