かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

骨や歯が1~2ミリの破片になっても、観る人が観ればそれと判るものなのですね。

2013-11-28 20:21:49 | Weblog
 一昨年はポータブルスピーカー。去年はマックブックプロ、と、11月28日という日は新しいいいものが手に入る特異日なのか、と思っておりましたら、その前とさらにその前の年は九州に出かけるという旅行の日でした。で、今年はというと、これまでの所、特に何もありません。あと3時間半ばかりで日が変わりますが、できればこのままつつがなく過ぎてもらいたいものです。
 天気予報の晴れの特異日なんてものがあって、それでも降る時は降りますが、この日ばかり何か特別な事が起こるというのも単なる偶然であって欲しいですね。

 さて、新潟県の胎内市大塚にある4世紀前半の古墳「城の山古墳」において1~2ミリの破片になった人骨とみられる遺物が見つかり、そんな破片30個を電子顕微鏡で観察、うち1個を人間の歯と確認した、と市教育委員会が発表したそうです。で、胎内市って、どこ? と思いググってみましたら、新潟市から東北に40キロほど行ったところにある街でした。新潟県には一歩も足を踏み入れたことがないせいか全く土地勘が働かず、想像も出来ないのですが、2005年に合併してできた市で、人口3万弱、ということは、奈良県五條市と同じくらいの規模、ということなのでしょう。ただ、アメリカイリノイ州のカーボンデール市というところと姉妹都市提携しているそうですから、国際的なつながりでは五條市よりずっと先に進んでいる街のようです。
 その城の山古墳は、前期古墳時代では日本海側最北端のもので、竜を浮き彫りにした盤竜鏡という銅鏡を始めとする多くの副葬品や、棺周辺部用いられた大量の赤色顔料などから、東国進出を進めていく大和朝廷との関連が深いと見られているそうです。なんとまあ、こんな所で我が奈良の地とつながっているとは驚きですが、満足に乗り物もない当時、一体どうやって大和朝廷がこんなところまで影響力を行使したんでしょうね。
 それにしても、1~2ミリの破片を人骨と判断したり、それを更に精査して歯であると断定したり、考古学というのは本当に微に入り細を穿ってコツコツと丁寧に仕事をしないといけない学問なのだな、とつくづく思います。私は一時考古学を志そう、などと思った幼い日もありましたが、よく行かなかったものです。私の雑な性格では到底まともに仕事できなかったでしょうから。




 は28日、見つかった骨について、人間の歯と確認したと発表した。分析した専門家は、被葬者は10~20代の可能性が高いと推定している。古墳時代前期中ごろの古墳から人間の骨の一部が見つかるのは珍しいという。
 市教委は、木棺内の頭部があったと推定される部分で骨の一部とみられる細かな破片を発見。周囲約50センチ四方を土ごと採取、保管していた。今年2月から本格的な調査を始め、奈良貴史新潟医療福祉大教授らが1~2ミリの破片30個を電子顕微鏡で分析し、うち1個を人間の歯と確認した。 
コメント
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