かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

倒木がよりによって貴重なクラシックカーに命中するとはなんという運命の悪戯なのか。

2016-04-12 20:38:36 | Weblog
 今日は昨日よりはマシでしたが、それなりに空気が冷たい一日でした。昨日は最高気温が13.7℃に対して今日は19.8℃で、数字の上では随分暖かくなったはずなのですが、弱いながらも北風が吹いていたせいか、体感では気温ほど暖かいようには感じませんでした。最低気温も1,1℃まで下がりましたし、なんとなく寒く感じたのは、そんな朝の気温のせいもあったかもしれません。明日は夕方から雨の予報ですが、昼間はそれなりに暖かそうです。この季節になって寒いのはさすがに願い下げですから、早く陽気が増えて欲しいものです。

 さて、富山県で国道脇のブナの大木が倒れ、国内で100台あまりしか無いというスポーツカーが通りがかった際に運悪く押しつぶされてしまった事故があったとのニュースを見ましたが、よく見たら事故自体は2年近く前の話で、今日のニュースは、その事故に対する損害賠償請求を求めて、富山県相手に訴訟を起こした、という話でした。車は「トヨタ2000GT」という往年の名車で、購入した価格は3500万円にもなるそうです。それが購入してわずか3ヶ月でスクラップになってしまっては怒るのも無理ない話だと思いますが、国道なのに何故富山県を訴えるのか?と思いましたら、この国道は県が管理していたとのことでした。そんなものがあるのか? とちょっとググってみましたら、国が補助金を出して地方自治体に管理を一任する国道もあるのだそうで、この事故の国道はそういう種類のものだったのでしょう。ならば事故から2年、一体富山県はどういう対応を取っていたのでしょうか。今回訴訟沙汰になったことからすると、あまり誠意を感じさせないような有り様だったのかも、と疑いたくもなりますが、さて、それにしてもこの裁判はどういう決着が見込まれるのでしょうね。話によると、倒れた樹は以前から地元住民が「いつ倒れるかわからない」と県に注意を促していたということのようですし、沿道の木の管理も含めて富山県の責任は免れない気が致します。また、車の壊れっぷりからして、一歩間違えれば命に関わった事は十分ありえたところからしても、慰謝料的な積み上げはあっても不思議ではなさそうです。となるとあとは「トヨタ2000GT」という単なる自動車とは言いがたい特別な存在の価値を裁判所がどう見積もり判断するのか、という事になるのかもしれません。
 それにしても、いずれ倒れるにしてもピンポイントでそんな超高級車に当たらなくても良さそうなものだと思いますが、まさにこれこそ運命だったのかもしれないと思うと、なんとも不思議な感じがします。まあ満員の観光バスなどに当たって乗客乗員で何十名も死傷者が出たかもしれないなどと想像してみますと、幸い死者や重傷者は出なかっただけでも富山県にとっては僥倖だったとも言えることでしょう。その幸運からしたら、原告の要求くらい丸呑みしても構わないくらいではないでしょうか? 果たしてどんな判決が下るか興味深いですが、それが改めて報道されることを期待したいです。

コメント
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