東京・池袋暴走事故、被告の実刑はどうやら確定で終わりそうですが、それで車は少しは安全になったんでしょうか？

　今朝の奈良市の最低気温は２０．４℃、最高気温は２６．７℃、五條市の最低気温は１９．８℃、最高気温は２５．９℃でした。今日は朝のうち雨で午前中にその雨も上がり曇りに移行しましたが、更に天候は回復し、夕方には青空が広がって弱々しいながら日差しも帰ってきました。随分久しぶりに青空を観た気がしますが、明日以降台風の接近に伴い再び天候は悪化して、土曜日までは雨の予報になっています。
　それにしても、昨夜は随分寒い思いをしました。冷え方は一昨日のほうが強かったようですが、たまたま昨夜は布団を被り損ねていたのか、あまりの寒さに目が覚めて、蹴り出していた掛け布団を改めてかぶり直し、ようやく落ち着いて眠ることができました。

　さて、東京・池袋の暴走事故、運転者であった旧通産省工業技術院元院長、飯塚幸三被告（90）に東京地裁が禁錮５年の実刑判決を下したところでしたが、これを受けて飯塚被告は控訴しない意向を示したとのことです。控訴期限は判決から１６日ですが、検察側も控訴しない方針とのことですので、このまま行けば実刑が確定することになります。
　この事故、当初からアクセルとブレーキの踏み間違い以外考えられないような状況でしたが、被告が一貫して自身の操作ミスを否定、あくまで機械の故障を主張したために、随分と世間から叩かれました。本人が叙勲を受けていたこともあって、上級国民なる俗語がネット界隈を中心に随分と広がりましたが、その広がりには、２人死亡、９人重軽傷という事故の悲惨さと被告の果たして反省しているのか疑わしいような言動も大いに寄与したことでしょう。
　それにしても、とりあえずこの事故は東京地裁が認定したようにアクセルとブレーキの踏み間違いで良いと思うのですが、そもそもなぜ踏み間違えたのか、また、誤操作を防ぐ方法や操作を誤っても重大な事態には至ることのないようにする安全機構はどうしたら良いのか、といったような話が今ひとつ盛り上がらないままだったような気が致します。御本人も旧通産省工業技術院院長という赫々たる経歴を持つヒトなのですから、自分が間違ってないと無理な主張をするよりも、どうしてこのように間違えやすいシステムなのか、を争点にされていたら、また違った展開があったかもしれないとも思えます。いずれ完全自動運転が導入されてヒトが運転から開放されるまで、その潜在的な危険性は放置されたままになるのでしょうね。残念なことです。