今朝の奈良市の最低気温は−0.1℃、昼の最高気温は10.4℃、五條市の朝の最低気温は−3.1℃、昼の最高気温は9.1℃でした。今日は昨日より天候は良くなっていましたが、それでも北から流れてくる雲が多く、頻繁に日差しが陰る一日でした。それほど強くはないですが北ー北西の風が始終吹き、部屋にいるとどこからか入り込んでくる隙間風が殊の外寒々しく、日中もほぼストーブをつけっぱなしにしていました。まあちょうど灯油も使い切らないとと考えていたところなのでちょうどよい機会であり、残り後一回くらい寒の戻りがあっても対処できる残量がありますが、あと2,3回寒くなるようだとさすがに灯油が心もとないので、これで寒波は終わり明日以降大きく春に向けて前進してくれると期待しています。
さて、昨日午前、和歌山県串本町に建設された民間ロケット発射場から打ち上げ予定だった小型ロケット「カイロス」初号機が、発射直前に突然打ち上げを中止し、延期されることになりました。その原因が、ロケットの破片などが落ちてきても安全確保できるよう設定された、海上の「警戒区域」内への船の侵入が発見されたためでした。発射場沿岸から南東約6.5キロ四方の海域に設定され、数週間以上前から地元の漁業協同組合や個人の船舶所有者にチラシを配布するなどして、同海域に入ってこないよう周知し、更に当日は打ち上げ数時間前から10隻余の警戒船を周辺海域に配置して、近づいてくる船に無線で呼びかけを行っていました。それだけ警戒していたのに、発射予定10分以上前に区域内に侵入している船が発見され、警戒船から退避が呼びかけられましたが、予定時刻までに区域から外に出ることが叶わなかったとのことでした。どこのどんな船が入ってきたのかは明らかにされておらず、その侵入がロケット発射を妨害する目的を持っていたのか、はたまた勘違いや知らなかったなどで偶然入ってしまったのかはわかりませんが、ロケット発射に加えてこれだけの警戒態勢の構築などにどれほどのコストが掛かっているのやら、将来年間20−30機を打ち上げようという場所で、こんなやすやすと侵入を許していては、民間事業としてやっていけないのではないかとその先行きが危惧されます。しかも、現在このような侵入を咎め立てする法的根拠はなく、強制排除も不可能というのが残念過ぎます。国策として民間も積極的に参加した宇宙開発を掲げるのであれば、打ち上げしやすい環境整備や打ち上げ時の安全確保のための法整備は政府の仕事ですし、早急に何らかの基準を設け法的に侵入を阻止できる、もしくは侵入した船に万一の自体があろうとも免責するというようなお墨付きを、これら民間企業に与えるべきではないかと思います。