奈良市の今朝の最低気温は8.2℃、昼の最高気温は15.5℃、五條市の今朝の最低気温は4.8℃、昼の最高気温は18.5℃でした。今日は朝一瞬だけ日差しが届いた気がしましたが、後は午前中ずっと曇りで、9時頃には早くもポツポツと微小な雨粒が車のフロントガラスを濡らしてきました。それでも大きく崩れること無く昼を迎えようという所でバラバラバラっと大粒の雨が降り出してきて、少々慌てました。その雨も程なく止みましたが、やがて午後になった所でしとしとと本格的な雨が降り出し、雨脚が弱りつつも午後8時現在まだ雨が降り続いています。天候はゆっくり回復してくる見込みですが明日から多分最後の真冬並の寒さをもたらす寒気が下りてきて、21日木曜日に寒さのピークを迎えるようです。明日から数日寒い日が続くので、意識して暖かく過ごさねばなりません。
さて、徳島県の県立高で生徒に「1人1台」配備するため導入された中華タブレットが、半数以上故障するという事態に見舞われ、県教育委員会や県知事も巻き込んで一騒動起きているとのことです。タブレットは中国「ツーウェイ」社製。2020年度に徳島県教育委員会が、学校のデジタル化推進を目的とした文科省の「GIGAスクール構想」事業で8億円の交付金を受け、1台49,850円で1万6500台を調達。タブレットを調達、県下の全県立高校など30校に配布し21年4月から使用を開始しましたが、昨年7月、バッテリーが膨張する故障が各校で続出、故障の際の交換用に確保していた予備機約850台で対応していましたが到底間に合わず、1台の端末を複数の生徒で共有するなどで対処せざるを得なくなりました。その後も故障台数は増え続けて11月27日には6301台を計上。そこで代替機6500台をリースする費用7200万円を盛り込んだ補正予算案を県議会で11月30日に可決し、今年度3月末までに7千台を調達、新年度が始まる4月にはまた1人1台が配備できるはずだったのが、今度は充電後1時間も持たないタブが発生、充電器に接続しながらなら動くので外付けバッテリーで対応できないか、と教育委員会で検討。これらの事態に対し、2月29日の県議会で「3年ももたないのは異常事態。一般常識では損害賠償請求をする」「3年で6割くらいがダメになると言われたら買わない。感覚的にはリコールだ」と製造業者らを避難する議員の発言が続出したのだとか。
素人ながら中華タブをいくつか触ってきた感覚からすると、高校生の蛮用に3年も耐えられたのはなかなか凄い事だと思いますし、3年目で内臓のリチウムイオンバッテリーが寿命を迎えるのは、当たり前で妥当な現象なのではないかと思います。しかも、バッテリーの持ちが悪くなったからといって充電しながら使おうなどとはまさに言語道断で、そんな事をした日にはあっという間にバッテリーが劣化、乏しい寿命を使い切って膨張するか、下手をすれば文字通り火を吹く危険に晒されます。徳島県議会銀の先生も教育委員会の人たちも、知識経験が足りなすぎて何をか言わんやですが、文科省も「GIGAスクール構想」を実現したいなら、自分たちの配下たる教育委員会委員の頭の中を十分デジタル対応できるレベルにしておかねば、結局絵に描いた餅にしかならないことを、理解しないといけないんじゃないでしょうか。