今朝の奈良市の最低気温は.3.7℃、昼の最高気温は8.7℃、五條市の今朝の最低気温は4.2℃、最高気温は5.6℃でした。ただ、五條市においては、今日の最高気温は真夜中の2:27に7.1℃、最低気温は、まだ暫定ですが19:26に1.1℃を記録しています。今朝の冷え込みはさほどきつくもなかったですが、金剛山や葛城山の山頂部がどっしりした雲に覆われ、おそらくは雪になっていたと思われます。また、下界も昼間の寒さはなかなかに強烈で、朝のうちは冷たい雨が降りしぶき、午後もほとんど曇り空で時折小雨がぱらつくという寒々しい天気でした。更に日没後は冷え方のギアが切り替わり、まさに厳寒と呼びたくなるような寒さになりつつあります。これは今夜から明朝にかけて、この冬暫定1番の冷え込みに見舞われそうです。
さて、今日Xを観てましたら、資源エネルギー庁が電気・ガス補助金を出すにあたり、その事務手続きを博報堂に319億円で委託したところ、子請、孫請、ひ孫請と次々仕事を多重委託して、最終末端には9億円X2社になっていた、という酷いというより無い話が出ていました。調べてみたら1ヶ月前に会計検査院の検査の結果わかったという報道記事があり、それがたまたま今日X上で話題になっていたということのようです。まあ1ヶ月前にこのニュースには気づかなったので、後追いでもこうして知ることができる機会が得られたのは僥倖と思います。ただ、この多重中抜き構造を批判していればいいのかというと、それもちょっと違うような気がしています。
普通ならこのような事務仕事は公務員の得意とするところのはずで、委託などせずとも省庁内でできなければおかしいと思うのです。それができなくなっているから外注せざるを得なくなり、おそらくそれは、行政改革が叫ばれて以来人の数が減らされて、ついにそれが限界を超えてしまいまともに業務を出来なくなりつつあるという公務員職場の環境悪化が原因の一つでしょう。また、頻繁な人事異動で専門家が育たず、何かをやりたくてもやり方がわからない素人集団に陥っているからではないかとも思います。この構造は、何も国だけではなくて地方自治体でも同じではないかと思いますが、どこに外注したら良いのかもある程度専門知識なり経験がないと判断がつかないはずなのですが、その悩みを博報堂や電通など実績と信用の大手に頼むことで回避しているのでしょう。つまり外注・多重委託構造を非難しても官僚の経験値が低いままでは、なんの解決にもならないのではないかと思うのです。行財政改革など一時捨て置いて、まだしもベテランが残っている今のうちに中堅若手の底上げをしておかないと、10年後20年後の公務員職場は今以上に素人集団化してろくに仕事がこなせなくなってしまうのではないかと言う懸念が募るばかりです。
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