かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

研究者の常識と一般の常識に差があるのは至極当然ではありますが、マスコミが期待できない中どうすればそれを少しでも埋められるんでしょうか

2024-08-12 18:43:50 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は24℃、昼の最高気温は35.4℃、五條市の今朝の最低気温は21.5℃、昼の最高気温は35℃でした。今日は少し雲が多い一応晴の一日でした。洗濯物を干しがてら空を見上げてみると薄雲が棚引き飛行機雲がすうっと伸びて、上空に結構湿気が入ってきている様子が伺えます。夕方にはかなり分厚い雲が出張ってきましたが、雨が降ることは無く、熱気が抜けないで蒸し暑い夜を迎えているところです。なんか、台風と台風候補が3つも列島至近に居て東北のほうが大変な状況ですが、一番西の熱帯低気圧がこれから台風になって、こちらに影響を及ぼす可能性がまだわずかながらあるようです。まあ夏の台風は迷走しがちではありますし、当面はその行方を注視する必要がありそうです。

 さて、台風は予想進路も割とはっきりしていてそれなりに心構えをやりやすい災害ですが、日向灘に端を発した今回の南海トラフ地震の危険性については、専門家としては通常の数倍起こりやすくなっているとして、地震後1週間という期限まで切って気をつけろ、と呼びかけが行われました。とはいえ、では1週間経過したらもう危機は去ったと観ていいのかといえばそんなことは全く無いでしょうし、専門家の言う「数倍」というのも、これまで巨大地震の発生予測に一度も成功していないという現状でどれだけ根拠があるのか、どうも今ひとつ説得力に乏しいようにも感じます。
 地震自体はこれまでも定期的に起こっているわけですし、いずれは必ず起こるに違いないのですが、どこを震源にどれだけの規模で発生するかは全く不明です。結局は日常的に備えと心構えをしておく他にできることは無いのですから、ことさらに期限を切って危ないと呼びかけたのは果たして正しかったのかどうか、今後の地震予測の発表のためにも、ぜひしっかり事後検証をしておいてほしいものだと思います。
 でないと、ドラッグストアからペットボトルの水が売り場から消えてしまったり、ホテル経営者がこの書き入れ時にほとんどの予約をキャンセルされて大損害を出したり、といった悲喜劇が今後も起こり続けてしまいます。おそらく地震学なんて日単位・週単位ではなく、年単位以上のスケールで会話している世界なのだと思いますし、研究者は可能性、確率の中で話をするのに慣れているはずですが、国民一般はそんなスケールや肌感覚とは無縁の人たちなのです。 なので本来ならマスコミがその差分をうまく読み取って報道すべきなのでしょうが、残念ながらそれを期待するのは我が国のマスコミの実力から言って無理っぽい。となれば研究者側が歩み寄るしかないのですが、研究者も自分の世界の常識から踏み出して語るのを苦手としている人が多いという。今回の地震騒ぎで改めてなんとも難儀な状況であることを再認識できたように感じました。
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