かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

将棋がこんなに面白いものだと改めて感じ入った、王座戦第3局の劇的幕切れでした。

2024-10-01 19:31:38 | Weblog
 今朝の奈良市の最低気温は19.8℃、昼の最高気温は30.5℃、五條市の今朝の最低気温は17.4℃、昼の最高気温は30.4℃でした。今日は朝から快晴の上天気で、一日ほとんど雲もなく、燦々と日が照り続け、今日から10月だというのに30℃を超えてきました。とはいえ、ほんの10日前だとこれだけ照れば間違いなく35℃超え、ひょっとすると36℃や7℃に達していたでしょうに、それがこの程度で収まるのですから、一応は季節もそれなりに進んでいると信じて良さそうです。少なくとも朝夕、特に夕方は暗くなるのが本当に早くなって、帰りはヘッドライト点灯が必須になってきていますから、日の出ている時間が短くなった分、気温も少しは上がりにくくなっているのでしょう。この好天気は明日まで続き、明後日明明後日は雨の予報が出ています。台風18号はまだフィリピン北方でウロウロしていますから、この雨は秋雨前線によるものなんでしょうか? そこに台風がやってきたらと思うと、あまりゾッとしない10月初旬になってしまいそうで怖いです。

 さて、昨夜の将棋第72期王座戦、藤井王座VS永瀬九段の五番勝負第3局はすごかったですね。私が帰宅してABEMA TVで観始めた時には両者ほぼ互角でしたが、すでに藤井王座が1分将棋になっていたのに対して永瀬九段が1時間近く時間を残していて、後手番の藤井王座も今回はさすがに三連勝で防衛は難しいかと思っていましたが、少々用事を片付けて目を話している隙に藤井王座に悪手が出て形勢が大きく傾き、永瀬九段が時間を十分使って藤井王座を追い込んでほぼ勝ちという場面になっていて、ああ今回は決まりだな、とまた所要で目を離していたら、次に観た時は終局、それもまさかの藤井王座逆転勝ちで三連勝王座防衛という内容。もう目が点になりましたが、逆転の場面を改めて観てみましたら、たった一手、誰が観てもごく自然な歩の合いの手が実は命旦夕に迫った藤井玉に起死回生をもたらす大悪手であったとは。解説されていたプロ棋士の二人ですらその逆転の瞬間なぜ逆転になるのかが判らずしばし泡を食っていましたから、極限の状態で対局していた永瀬九段には「相手玉が不詰めとなることや、自玉の詰む詰まないが見えてなかった」と後に語っていたように、全くみえなかった一手だったのでしょう。たった一手で優劣がひっくり返るのが将棋とはいえ、ほぼほぼ敗勢の中で諦めず相手の誤りを誘う致命的な陥穽を用意して、見事逆転に結びつけるという、まさに藤井王座の強さをまざまざと見せつけられた気がしました。観る将にはたまらない一局だったでしょうね。
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