今日の奈良市の朝の最低気温は10.9℃、昼の最高気温は18.3℃、五條市の朝の最低気温は8.5℃、昼の最高気温は17.9℃でした。今日は昨日よりは雲が多く日が陰りがちではありましたが、1日穏やかに晴れて気温も上がりました。もっともこの好天気も今日までで、明日から暫くは梅雨のようなぐずついた天気になる模様です。それも、前半は気温高くまるで菜種梅雨のようであり、週の後半は気温が下がってきて、週末以降は冬に逆戻りとなります。一応予報では雨ですが、ひょっとしたら雪になることもあるのかもしれませんね。
さて、先日からAMAZON PRIMEで実写版の「沈黙の艦隊」を視聴していました。今日、ようやく観終わったので、一つ感想を書いておこうかと思います。基本、面白かったとは思います。今どきにしてはチープなCG映像でしたが戦闘シーンはそれなりに迫力がありましたし、自衛隊の協力を得て実際の潜水艦艦内を撮影したというだけあって、海自のディーゼル潜水艦の中での様子は臨場感にあふれていたように思いました。かわぐちかいじ作の原作漫画を知らないまま観ていたら、結構楽しめたのではないかという気がします。ただ、原作を知る身としては気になる点があちこち出てきて、引っかかるたび物語から意識がそっちに引っ張られて、のめり込んで楽しむということが最後までできませんでした。まず第一に、登場人物の線がみんな細い、というか厳つさがない。原作漫画の登場人物はほとんどがふくよかだったりガッチリしていたりで、一言で言えば厳つい感じがする人物が多かったですが、今どきの俳優さんはみなシュッとしているためなのか、どうにも原作漫画の迫力には及びません。それと、時間の限られた映像作品にするためや、俳優さんの都合で原作改変はある程度仕方ないとは思うのですが、何故に深町艦長が海江田艦長の部下なんていう設定にしちゃったんでしょうね? この二人は同期であり、指揮の取り方や戦術では全く正反対ながら潜水艦乗りとしては天才的な能力を発揮する対等の人物であったればこそ、二人のコントラストが際立ち物語に芯ができていたのに、この改変設定のせいで変に深町が海江田にへりくだる言葉づかいをするので全てが台無しになってしまいました。深町が過去の事故での乗員見殺しがトラウマになり、余計に海江田に反発しているという原作にない安直かつつまらない設定も不要というか邪魔でしかなく、物語の面白さを根本的に損ねてしまっています。これを入れたかったから深町と海江田の上下関係を作ったんじゃないかと思いましたが、それが原作ファンとしては一番許しがたい改変内容でした。折から原作とドラマを巡る問題が沸騰している中でこんな内容を出してくるとはタイミングが悪すぎでもあります。CGやセットが貧弱でも、低予算だからと割り切れるので別にいいのです。それよりも、変ないじり方はしないで素直に物語に没入させて頂きたいと制作陣には切に願いたいと思います。
初めて楽しめるので
今の世界情勢からすると、見ててつらいです(^^;