このところ、暑いせいかうちのような泡沫ローカルブログにも、虫がわくみたいにスパムコメントが時折見られます。昨日、今日と連続して一件ずつそんなのがあって、もちろん気づき次第速攻削除しておりますが、うっとおしい気持ちはいかんともしがたいものがあります。トラックバックの方はブログ設定で「事前承認」を選択し、公開前にこちらでチェックして問題なし、と判断したものだけを公開するように制限をかけております。コメントもそういう設定が可能なのではありますが、スパムが少ないことと、スパム以外の貴重なコメントを書き込んでくださった際に、こちらの都合で公開を保留するのは失礼じゃないか、と思うのとで、コメント側の設定は常時書き込みは即公開するようにしております。出来ればそんな設定はしないにこしたことはないですので、スパムの頻度も今程度で推移してくれればありがたいのですが、万一増えてくるようなら、少々考えないといけなくなるかもしれないな、と憂慮しているところです。
さて、この間からちょっと必要もあって15年位前のブルーバックスなどを読み返したりしているのですが、そこに常温核融合の話が載っていて、懐かしく感じておりました。常温核融合とは、昔理科の実験で電気分解をしたときみたいに、重水素の液に金属電極を浸して電流を流すと、ヘリウムと大量の熱が発生するという、常温で核融合反応が生じたかのような現象が観測された、というものです。通常核融合とは超高圧超高温状態、つまり太陽の内部と同じ状態を地上で再現することでエネルギーを取り出そうというのが基本的な形ですが、この電気分解方式は常温常圧という、それこそ小学校の理科実験室でも再現可能なレベルの方法で核融合が生じた、というとんでもなく画期的なものだったため、1989年にアメリカから発表があってから数年の間、世界中で多くの研究者がこの実験にのめりこんだものでした。何せこれが本当に核融合でしたら、何とも簡単に無尽蔵のエネルギーを生み出すことが出来るわけで、世界のエネルギー問題を一挙解決する可能性だってありえた、夢の成果でした。しかし、結局は実験の再現性が悪く、また、核融合なら発生してしかるべき中性子がきわめて少量しか発生しなかったり、そのような条件で核融合が生じるというのは当時の物理理論では到底理解不能な現象だったこともあり、21世紀になる前に研究は下火に、最初に報告した研究者もほとんどペテン師呼ばわりされて第一線から退いた、というように聞いてておりました。
そんなことを思い出し、一度現状はどうなっているのか、早速ぐぐって見ましたら、なんと、今年の5月22日に、荒田吉明大阪大学名誉教授が阪大で公開実験して現象の再現に成功、6月11日には、北海道大学大学院で水素と炭素を用い、炭素13の自然界にはありえない大量発生と、窒素と熱の発生を検出したとの記事が出てきました。北大の方は判りませんが、阪大の方は再現性の高いほぼ確実な結果だったそうで、どちらにしてもどうしてこれが私の目に入るような形で報道されなかったのか、実に不思議な話です。
恐らくそこから無尽蔵にエネルギーを得られるようになるにはまだまだ途方も無いハードルをクリアしていかねばならないのでしょうし、そもそもこの条件で過剰に熱が生まれるということを説明できないというのでは、心霊譚やUFOとさして変わらないレベルの話とも言えなくはありません。でも、すでに「あれは間違いだった」というのが定説になっていたものを粘り強く地道に探求し続け、どうやら定説を覆しつつある研究者達の執念には頭が下がります。この手の研究には成果が期待できないと言うことでお金がつかず、研究者によっては自費でやりくりしている人もいるやに聞いていますが、この際資源小国である我が国はもう一度率先してこの研究に投資するべきではないでしょうか。何年か先には、燃料電池車ではなく、車一台一台に常温核融合炉が常備される時代が来るかもしれないですよ。
さて、この間からちょっと必要もあって15年位前のブルーバックスなどを読み返したりしているのですが、そこに常温核融合の話が載っていて、懐かしく感じておりました。常温核融合とは、昔理科の実験で電気分解をしたときみたいに、重水素の液に金属電極を浸して電流を流すと、ヘリウムと大量の熱が発生するという、常温で核融合反応が生じたかのような現象が観測された、というものです。通常核融合とは超高圧超高温状態、つまり太陽の内部と同じ状態を地上で再現することでエネルギーを取り出そうというのが基本的な形ですが、この電気分解方式は常温常圧という、それこそ小学校の理科実験室でも再現可能なレベルの方法で核融合が生じた、というとんでもなく画期的なものだったため、1989年にアメリカから発表があってから数年の間、世界中で多くの研究者がこの実験にのめりこんだものでした。何せこれが本当に核融合でしたら、何とも簡単に無尽蔵のエネルギーを生み出すことが出来るわけで、世界のエネルギー問題を一挙解決する可能性だってありえた、夢の成果でした。しかし、結局は実験の再現性が悪く、また、核融合なら発生してしかるべき中性子がきわめて少量しか発生しなかったり、そのような条件で核融合が生じるというのは当時の物理理論では到底理解不能な現象だったこともあり、21世紀になる前に研究は下火に、最初に報告した研究者もほとんどペテン師呼ばわりされて第一線から退いた、というように聞いてておりました。
そんなことを思い出し、一度現状はどうなっているのか、早速ぐぐって見ましたら、なんと、今年の5月22日に、荒田吉明大阪大学名誉教授が阪大で公開実験して現象の再現に成功、6月11日には、北海道大学大学院で水素と炭素を用い、炭素13の自然界にはありえない大量発生と、窒素と熱の発生を検出したとの記事が出てきました。北大の方は判りませんが、阪大の方は再現性の高いほぼ確実な結果だったそうで、どちらにしてもどうしてこれが私の目に入るような形で報道されなかったのか、実に不思議な話です。
恐らくそこから無尽蔵にエネルギーを得られるようになるにはまだまだ途方も無いハードルをクリアしていかねばならないのでしょうし、そもそもこの条件で過剰に熱が生まれるということを説明できないというのでは、心霊譚やUFOとさして変わらないレベルの話とも言えなくはありません。でも、すでに「あれは間違いだった」というのが定説になっていたものを粘り強く地道に探求し続け、どうやら定説を覆しつつある研究者達の執念には頭が下がります。この手の研究には成果が期待できないと言うことでお金がつかず、研究者によっては自費でやりくりしている人もいるやに聞いていますが、この際資源小国である我が国はもう一度率先してこの研究に投資するべきではないでしょうか。何年か先には、燃料電池車ではなく、車一台一台に常温核融合炉が常備される時代が来るかもしれないですよ。
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