本音ダダ漏れの口を閉じて、ちっとは駆け引きというものを理解して欲しいですが、もう無理でしょうか

　あんまり毎日支離滅裂な暴言や失言が相次いでいるせいか、なんだかもう疲れてしまった感もある現政府要人のおしゃべりですが、また総理がトンデモナイ愚痴をこぼしたそうな。
　日韓併合１００年の今年中に朝鮮王朝の図書計１２０５冊を渡すと、菅直人首相が李明博大統領にした約束について、引き渡しを定めた日韓図書協定の国会承認を今国会で行うはずだったのが、何かと拙劣な国会運営もあり遅れていたのを、「野党が邪魔するせいだ」と言うような発言をして更に国会を紛糾させてしまう、という、いかにも現政権らしいとちりぶりを見せてくれました。自分達が野党の時は散々政権の邪魔をしておいてどの口がそんなことを言うのか、何を考えているのだろうかと想像するともうただひたすら不思議でしかないのですが、何よりも、黙っていればいいところを、どうしてこう、素直に思っていることをベラベラ言っちゃうんでしょうね。
　この話、いろいろな意見もあるようですが、個人的には、朝鮮の物だし欲しいならあげても良かろう、と思わないでもないのです。ただ、聞くところによると、そのなかのひとつ、朝鮮王室儀軌は写本で、原本は以前に返したのに無くしてしまったとか、他にも、歴史的に重要な物が相次いで紛失しているのだそうです。文化遺産は、もちろんその国や民族にとって重要なものであることは言うまでもないことですが、人類全体にとっても貴重な財産であるはずです。それをあっさり無くしてしまうような国に移管するのは、一抹以上の不安を覚えます。まあ、我が国も高松塚古墳の壁画を「破壊」したりするバカヤロウもいるので人の事は言えない部分もナキニシモアラズではあるのですが、せめて渡すからには大事にしっかり今度こそ無くさないようにする方策位は立てておいて欲しいものです。
　ただ、こんな話はこれきりにしておいて欲しいですね。そうでないと、いずれ石上神宮の七支刀や法隆寺の百済観音まで「返せ」なんて言い出したりするんじゃないかと思いますので。