今日の奈良市アメダスの最低気温は3.8℃(1:42)朝の最低は4.2℃、最高気温は9.8℃、五條市アメダスの最低気温は0.7℃(0:45)朝の最低は2.6℃、最高気温は8.8℃でした。今日は一日曇り空で、いつ雨が降ってもおかしくないような黒黒とした分厚い雲も出ていましたが、結局雨や雪はなく、一日を終えました。明日はしっかり晴れそうですが、季節風が強く吹き、体感は今日よりも寒くなりそうな塩梅です。忘年会で夜出かけないといけないのですが、しっかり固めて行かないと、痛い目を見そうですね。
さて、今年の12月は例年に比べやたら寒さがつのりますが、このような冬の最中、室温が低いと血小板が増えて血管が詰まりやすくなる、というコホート研究結果を、奈良県立医大の研究チームが発表しました。県内の、明日香村や香芝市などの高齢住民1100名(平均年齢72歳)を対象に、冬の時期に血液を採取して血小板数を測定するとともに、日常的に過ごす居間や寝室の気温を測定し、起きている時間帯の平均室温を算出し、血小板数との相関を見ました。すると、寒い部屋(室温平均11.7℃)、中間(16.2℃)、高めで暖かい部屋(20.1℃)の3階層で比較すると、寒い部屋の人は血液1μL
当り血小板数が239千個になり、暖かい部屋の人よりも約5%多くなった、とのことでした。これは、一応正常値の範囲ですが、海外では、血小板が増えると心筋梗塞などで無くなるリスクが上がるとの研究事例もあり、今回の調査でも、寒い部屋の人は温かい部屋よりも死亡リスクが18%高い、という結果になりました。県立医大疫学教室の佐伯圭吾教授は、「長くすごす部屋だけでも暖かくすれば、心筋梗塞や脳梗塞を防げる可能性がある」とコメントされました。
室温が低いと血圧が高くなる傾向にあることは既に報告されていますが、血小板数など他のところにも影響が及んでいるというのは驚きでした。恐らくこと循環器系に関しては、寒さはいろいろな意味でリスクになるのでしょうね。我が国の家屋の基本は、有史以来蒸し暑さに備えて風通し良くつくり、冬は頑張って耐える、というコンセプトでできていますが、今は夏は熱中症、冬は心筋梗塞や脳梗塞に備えねばならないということは、夏涼しく冬暖かい家を作らねばならない、という相反する要素を満たす必要がでてきました。これをやれるとしたら、冬暖かい南方で涼しい作りにするか、夏涼しい北方でしっかり暖かく作るのが理想的かもしれませんが、そうも行かない家では、ガチガチの断熱構造にして室温は空調で管理するくらいしか手はなさそうです。高齢者と呼ばれる年令になったら、そういう家屋に引っ越すか家を改造しなければなりませんが、なんとも大層で面倒な話ですね。
さて、今年の12月は例年に比べやたら寒さがつのりますが、このような冬の最中、室温が低いと血小板が増えて血管が詰まりやすくなる、というコホート研究結果を、奈良県立医大の研究チームが発表しました。県内の、明日香村や香芝市などの高齢住民1100名(平均年齢72歳)を対象に、冬の時期に血液を採取して血小板数を測定するとともに、日常的に過ごす居間や寝室の気温を測定し、起きている時間帯の平均室温を算出し、血小板数との相関を見ました。すると、寒い部屋(室温平均11.7℃)、中間(16.2℃)、高めで暖かい部屋(20.1℃)の3階層で比較すると、寒い部屋の人は血液1μL
当り血小板数が239千個になり、暖かい部屋の人よりも約5%多くなった、とのことでした。これは、一応正常値の範囲ですが、海外では、血小板が増えると心筋梗塞などで無くなるリスクが上がるとの研究事例もあり、今回の調査でも、寒い部屋の人は温かい部屋よりも死亡リスクが18%高い、という結果になりました。県立医大疫学教室の佐伯圭吾教授は、「長くすごす部屋だけでも暖かくすれば、心筋梗塞や脳梗塞を防げる可能性がある」とコメントされました。
室温が低いと血圧が高くなる傾向にあることは既に報告されていますが、血小板数など他のところにも影響が及んでいるというのは驚きでした。恐らくこと循環器系に関しては、寒さはいろいろな意味でリスクになるのでしょうね。我が国の家屋の基本は、有史以来蒸し暑さに備えて風通し良くつくり、冬は頑張って耐える、というコンセプトでできていますが、今は夏は熱中症、冬は心筋梗塞や脳梗塞に備えねばならないということは、夏涼しく冬暖かい家を作らねばならない、という相反する要素を満たす必要がでてきました。これをやれるとしたら、冬暖かい南方で涼しい作りにするか、夏涼しい北方でしっかり暖かく作るのが理想的かもしれませんが、そうも行かない家では、ガチガチの断熱構造にして室温は空調で管理するくらいしか手はなさそうです。高齢者と呼ばれる年令になったら、そういう家屋に引っ越すか家を改造しなければなりませんが、なんとも大層で面倒な話ですね。