塩つけ麺 灯花（東京都新宿区荒木町）

今日は昼過ぎから四谷消防署に行く用事があったので、その前に近所で腹ごしらえをしようということで
四谷三丁目駅から曙橋駅方面へ足を伸ばし、かねてより気になっていた「塩つけ麺　灯花」で食べることにしました。

店は非常にこじんまりとしていて狭い厨房とカウンター５席のみで、先客は１名のみ。座ると背後に余裕がありません（謎汗）。
とりあえず、店内の券売機で特製淡麗塩つけ麺（１０００円）の食券を購入し、カウンター越しに店主に渡して待ちました。

程なくして出て来たのは鶏ベースに魚介の出汁と塩ダレをきかせたつけだれにブロック上のチャーシュー、メンマ、ネギ、一味唐辛子が入り、
冷水で締めた中太平打ち麺にチャーシュー、刻み海苔、メンマ、味玉が乗り、柚子胡椒が添えられた一杯でした。

つけだれは鶏がしっかり出つつも魚介の出汁も主張していて、塩ダレのきき方も過不足なく、バランス感覚が素晴らしいです。
あっさりしていながらも力強い味わいで、物足りなさを微塵も感じさせないのが印象的です。
麺はツルツルしていてコシもしっかりあり、つけだれの持ち上げも非常に良好です。

チャーシューは麺の上に乗っている肉厚な方が特に秀逸です。提供前にフライパンで火を通しているので適度に香ばしく、
薄味で柔らかいながらも食べ応え十分で、肉そのものの味わいを楽しめます。
刻み海苔は香り十分でつけだれに浸すことでその味を引き立てているのが印象的です。
メンマは薄く切られていてコリコリした食感で、味付けも比較的控えめでつけだれの味を邪魔していません。
味玉は黄身の濃厚さと若干の甘味を感じる薄めの味付けで、これもつけだれの味を邪魔せず、なおかつ一定の存在感を出しています。

途中で柚子胡椒をつけだれに溶かすとつけだれの味が引き締まって更に食が進みます。
締めに昆布そば湯割りを頼んだのですが、ただ割っただけではなく、刻み海苔とあられも加えられ、
無料サービスの割にコストがかかっているのがうかがえます。いや、ここまで金額に計上している？
そしてこれもかなりの美味です。つけだれの味を締めまで味わうのにどうすれば最良なのか、きちんと練られています。

全体的にはただあっさりしているだけではない、力強さとバランスの良さ、そして用意周到さを感じさせる一杯でした。