今日は鳥見を終えてから帰りの電車で途中下車してどこかで食べようと思っていたのですが、
何気なく現地の情報を検索したら気になる店を見つけてしまいました・・・という訳で、
足を運んだのはラーメン屋ではなく旅館です。建物の外壁には「割烹旅館 伝九郎」とあります。
が、「伊勢海美旅館 伝九郎」という名前でもあるようです。少なくとも、大原駅の近くで
「伝九郎」というキーワードで検索すれば店の場所は何とか分かるのではないかと思います。
とまあ、前置きは長くなりましたが、開店時刻を待って店内に入り、メニューは・・・、
壁に掲示してありました。旬魚ラーメン１０００円。１種類しかありません（爆）。
出汁をとる魚は日替わりだそうで、今日はメダイとのこと。注文してテーブル席で待ちました。
出て来たのはまずメダイの握り寿司２貫。この辺は元々がラーメン屋ではなく
割烹だからでしょうか。なかなか面白い趣向です。
次に出て来たのはメダイの出汁がきいた塩スープに中細ストレート麺が入り、
チャーシュー、ネギ、メンマ、味玉、糸唐辛子、メダイのほぐし身が乗った一杯でした。
スープはメダイの味が前面に出ていて、紛う事なき鮮魚系のスープです。
今日はメダイでしたが、出汁に使う魚は港の水揚げ次第らしく、日によっては
ヒラメだったりカサゴだったりキンメダイだったりするようです。
麺は主張が弱めですが、まあ、スープは何とか持ち上げているといった印象です。
チャーシューは肉厚ジューシーな豚バラチャーシューで、昼営業のラーメンのためだけにしては
随分と手間をかけて仕込んでいると言えるでしょう。ただ、鮮魚系のスープには
豚よりも鶏チャーシューの方が合いそうな気がしたのはルリだけではないと思います。
ネギは香りとシャキシャキした食感がアクセントになっていて、味玉はきっちり半熟です。
メンマも厚切りで柔らかく戻していて、なかなかどうして丁寧な仕事ぶりです。
全体的には、競合店があまりない立地条件でありながらも意識を高く持ち続け、
ハイレベルに仕上げたマニアックな一杯だと思いました・・・が、マニアックで
あるが故に地元でハイレベルさが正当に評価されているか微妙です（汗）。
