半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

ポルシェ911 (930) のエアコン、改良してます。

2009-06-29 22:03:34 | ポルシェ911
930系911の大きな弱点の一つが貧弱なエアコン (クーラー) ですが、私は何とかしてそれを改良したいと思っていました。色々考えた結果、私が選んだのはアメリカの グリフィス・テクニカル社製 (ブランド名は “Kuehl” ) のキットを装着するという方法。我が家のクルマに装着したのはフルセットに近い内容で、取り付けはお馴染みのシミズテクニカルファクトリーにお願いすることにしました。




フロントのコンデンサーとエバポレータはより効率のよい物に交換します。これが純正とグリフィスのエバポレーターの比較で・・・・・・




こちらはコンデンサーの比較。




左側リアフェンダーのホイールアーチ前/後には電動ファン付きの追加コンデンサーを増設します。これがリアフェンダーの前部に増設したコンデンサー。実際にはこのままの状態ではなく、飛び石防止用のガードが付きます。




こちらはリアフェンダーの後部に増設したコンデンサー。こちらにもガードが付きます。本当はファン・シュラウドを装着したいけど、スペース的に厳しいのでちょっと大変そう。今後の課題にしますね。




これが強化型のエバポレータ・ファン。これらに加えて、お約束のレシーバー・ドライヤー (リキッド・タンク) の交換の他、ホース類の全交換、コンプレッサーの交換 (リビルトではなく新品) も合わせて実施しました。




実際の方は効きは外気温度33℃時に高速道路で実験したところ、ダクトの部分で7℃、フェイスレベルで40℃から22℃まで下がりました。涼しいことはもちろん、雨の日に4人乗っていても窓が曇らないというのも助かります。ただし、このシステムには予想外の弱点がありました。ダクトの周囲が冷えすぎて、この画像のように結露が発生してしまうのです。この点に関しては、ダッシュボードを新品に交換するときに対策を施そうと思います。



昨年の段階では信頼性、耐久性に関しては未知数だったものの、あれから1年以上が経過した現在でもずノントラブルで快適な状態が保たれています。残念ながらこのキットはかなり高額な上に色々な意味でクルマに負担が掛かることも事実なので、他に夏でも快適に過せるようなクルマをお持ちの方にはお勧めしません。しかし半谷家的には、このキットのおかげで夏用のクルマ?が不要になり、経済的にも大変助かっています。
コメント (34)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする