半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

『消えたカラヴァッジョ』を読みました。

2009-06-09 22:01:46 | 
ジョナサン・ハー著、田中靖訳、『消えたカラヴァッジョ』(岩波書店)を読みました。

17世紀のイタリア・バロックの天才画家、カラヴァジョの代表作の一つである『キリストの捕縛』は、イタリアの貴族が所有していたという記録を最後に、この世から忽然と姿を消してしまいました。そしてその400年後の1990年、何とアイルランドの片田舎にある修道院で、その価値も理解されず、全然別人の作として飾られている所を発見されることになります。



この本はノンフィクションですが、その『キリストの捕縛』を捜し求めて調査をする人々の様子や、何故この有名な作品が、海を渡ってアイルランドにたどり着くことになったのか?といった謎を、まるで良質のミステリー小説でもあるかのように解き明かしてゆきます。非常に読みやすい訳でもあるので、絵に関する専門知識がなくても、十分に楽しめる一冊といえるでしょう。

主要な登場人物?の一人であるイタリア人の大学院生、フランチェスカは、1921年の記録を調査するためにイギリスのオークション・ハウスを訪問するのですが、そこで彼女は “そんな古ぼけた記録なんてもうありませんよ” といわれてしまいます。それに対して彼女が友人に洩らした感想が凄い!

「イタリアでは少なくとも五百年昔までは、どんな書類や記録でもちゃんと保存しているわよ。」

参りました。結局のところ、どんなにインターネットが発達しようが、こういった調査は実際に自分で出向くしかないのだということが良く分かりました。


■その他のカラヴァッジョ関連ブログ

2009年06月 『消えたからヴァッジョ』を読みました。

2010年02月 東京都美術館で、『ボルゲーゼ美術館展』を観ました。

2010年08月 モンセラートに行きました。 バルセロナ旅行記 5日目

2016年05月 国立西洋美術館で、『カラヴァッジョ展』を観ました。

2022年05月 国立新美術館で、『メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年』を観ました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もうすぐアンズの収穫です。

2009-06-09 19:56:58 | ガーデニング
自宅の庭に植えているアンズ、かなり色づいてきました。



恐らく、来週の週末には収穫できると思います。どうやら今年は豊作のようです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またツバメがやってきました。

2009-06-09 19:54:28 | 生き物
つい先日雛が巣立ったばかりなのに、またツバメがやってきました。今年2回目の子育てが始まるようです。

我が家の軒下には3個の巣があるものの、同じ巣を2回連続で使用することはありません。別の巣を使うか、新しい巣を作ります。今回は、どうやら新しい巣を作ることにしたようです。

今朝見たときにはこんな感じでしたが……




夕方見たら、こんな感じになってました。



巣を作るスピードは、私達が普通考えるより遥かに早いものです
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする