“怪獣” と並び、少年時代の私の心を捉えて放さなかったのが “昆虫” でした。当時の私にとって、最も大切な本は小学館の昆虫図鑑だったのです。
当時、東京12チャンネルでアメリカ製のTVドラマ (ABCネットワーク) 、 『巨人の惑星』 が放映されていたこともあり、 「もし体が小さくなって昆虫の世界に入ってゆくことができたら、どんなに面白いだろう?」 と空想したものでした。
今回紹介する作品、 『マイクロ・サファリ』 も、そんな縮小物?の一つ。しかし、あのナイジェル・マーヴェンが主役ということもあり、たんなる冒険物語ではなく、昆虫の生態やその驚異的な能力の紹介に主眼を置いた作品となっています。
このDVDを見れば、昆虫サイズに縮小されることは面白いどころか物凄く危険な行為だということが良く分かります。
このブログを書いていて思い出したのですが、私が初めて文庫本を読んだのは小学校5年生のときのこと。作品はハヤカワSF文庫の 『ミクロの決死圏』 でした。ご存知の方も多いと思いますが、医療チームをプロメテウス号という小型の潜航艇ごと縮小して患者に注射し、内部から治療を行うというストーリー。1966年に製作されたSF映画をアイザック・アシモフがノベライズしたものでした。
この作品、現在ジェームズ・キャメロン製作、ショーン・レビ監督でリメイクの計画が進行中とのこと。最新のVFX技術を使用すれば、人間の体内もあの頃とは別物のリアルな映像で再現できるのでしょうね。