昨日はカミさんと二人で、東京都庭園美術館に 『国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス』 展を見に行きました。開催は本日からですが、プレスプレビューにご招待いただいたのです。

今回の展示はロマノフ王朝によって収集された作品群に、エカテリーナ2世によって設立された帝室ガラス工場製の作品等を加えたもの。展示される作品のバリエーションは非常に広く、用いられている様々な技巧を含めて、ガラス作品全般に対する一通りの知識を得ることが出来る内容となっています。
昨日は撮影の許可を頂いていたので、特に私が興味を持った作品をいくつかピックアップすることにしましょう。まずはこれ、2Fのロビーのセットされていた卓上装飾。

実際に使用されていたものであるという点が凄いですね。
この不思議なパレット、最初はただのガラス片を貼り付けただけのように見えましたが、良く見ると物凄く高度な技巧によって作られていることが分かります。

顔のように見える部分も彩色で描かれたものではなく、色の異なるガラスを用いることにより、まるで “金太郎飴” のように断面に絵柄として現れるように出来ているのです。

こちらも様々な技巧を見せるための見本ですね。

こちらも良くみると、一点一点に唖然とするような技が使われていて、しばし言葉を失ってしまいます。

ガラス=器のイメージがある方が多いと思いますが、このような装飾品も色々と展示されていました。

ガラス器に興味がない方でも十分楽しめる展示内容でしょう。
今回の展覧会において、やはり個人的に最も興味があったのは、ロシアで製作されたガラスの作品達でした。

これはドイツではなく、帝室ガラス工場で製作されたルビー・ガラスの作品群。画像ではこの色が再現できないのが残念。

今回の展覧会の白眉は恐らくこれでしょう。帝室ガラス工場で製作されたルビー・ガラスの花器。台座の部分の装飾も見事です。

これはそれと同じ部屋に飾られていた作品、 『エラーギン宮殿の風景』 。大きさは縦13.5cm、横20cmと言う小さな作品です。

何故このような絵画が?と思って良く見たら……

……絵画ではなくてガラスのモザイクでした!頭がクラクラしますね (笑) 。
こちらは帝室ガラス工場で製作されたというウオッカのグラスセット。他にも豪華な作品が色々あるので最初は特に驚かなかったものの、解説を読んでビックリ。

なんと500人分が用意されていたそうです。
こちらはお馴染みガレやドームの作品……

……ではなく、その影響を受けて製作されたと思われる帝室磁器・ガラス工場の作品郡。
もちろん、この画像のようにオリジナル?のガレやドームの作品も多数展示されているので、それと比較してみると面白いですよ。

今回の展覧会、質、量共に大変充実した内容で驚きました。特にロシアのガラス作品をこれだけ一度に見られるチャンスは、次にいつやってくるか分かりません。ガラスに少しでも興味がある人にとっては、必見の展覧会といえるでしょう。
会期は9月25日までなので、我が家でも子供達を連れて、もう一度訪問しようと思っています。

今回の展示はロマノフ王朝によって収集された作品群に、エカテリーナ2世によって設立された帝室ガラス工場製の作品等を加えたもの。展示される作品のバリエーションは非常に広く、用いられている様々な技巧を含めて、ガラス作品全般に対する一通りの知識を得ることが出来る内容となっています。
昨日は撮影の許可を頂いていたので、特に私が興味を持った作品をいくつかピックアップすることにしましょう。まずはこれ、2Fのロビーのセットされていた卓上装飾。

実際に使用されていたものであるという点が凄いですね。
この不思議なパレット、最初はただのガラス片を貼り付けただけのように見えましたが、良く見ると物凄く高度な技巧によって作られていることが分かります。

顔のように見える部分も彩色で描かれたものではなく、色の異なるガラスを用いることにより、まるで “金太郎飴” のように断面に絵柄として現れるように出来ているのです。

こちらも様々な技巧を見せるための見本ですね。

こちらも良くみると、一点一点に唖然とするような技が使われていて、しばし言葉を失ってしまいます。

ガラス=器のイメージがある方が多いと思いますが、このような装飾品も色々と展示されていました。

ガラス器に興味がない方でも十分楽しめる展示内容でしょう。
今回の展覧会において、やはり個人的に最も興味があったのは、ロシアで製作されたガラスの作品達でした。

これはドイツではなく、帝室ガラス工場で製作されたルビー・ガラスの作品群。画像ではこの色が再現できないのが残念。

今回の展覧会の白眉は恐らくこれでしょう。帝室ガラス工場で製作されたルビー・ガラスの花器。台座の部分の装飾も見事です。

これはそれと同じ部屋に飾られていた作品、 『エラーギン宮殿の風景』 。大きさは縦13.5cm、横20cmと言う小さな作品です。

何故このような絵画が?と思って良く見たら……

……絵画ではなくてガラスのモザイクでした!頭がクラクラしますね (笑) 。
こちらは帝室ガラス工場で製作されたというウオッカのグラスセット。他にも豪華な作品が色々あるので最初は特に驚かなかったものの、解説を読んでビックリ。

なんと500人分が用意されていたそうです。
こちらはお馴染みガレやドームの作品……

……ではなく、その影響を受けて製作されたと思われる帝室磁器・ガラス工場の作品郡。
もちろん、この画像のようにオリジナル?のガレやドームの作品も多数展示されているので、それと比較してみると面白いですよ。

今回の展覧会、質、量共に大変充実した内容で驚きました。特にロシアのガラス作品をこれだけ一度に見られるチャンスは、次にいつやってくるか分かりません。ガラスに少しでも興味がある人にとっては、必見の展覧会といえるでしょう。
会期は9月25日までなので、我が家でも子供達を連れて、もう一度訪問しようと思っています。