表紙にひかれて、この本を買ってしまいました。オーストラリア出身の絵本作家、SHAUN TAN (ショーン・タン) の 『The ARRIVAL』 です。
主人公の男は妻と幼い娘を残し、トランク一つで旅に出ます。そして彼が “到着” した場所は、奇妙な建造物が立ち並び、まるでブリューゲルの絵に出てくるような不思議な生き物が人間と共存している異世界でした。
この本は台詞の類は一切使用されず、全編旧い写真のようなモノクロームの絵のみで構成されています。にもかかわらず、彼が置かれている境遇…移民で職を探していること…はもちろん、習慣の異なる世界での戸惑いや、誰一人知る者がいないという孤独感などが巧みに表現され、胸に深く突き刺さってきます。また時折挿入される出合った人々の過去の記憶も、何だか切なくなってしまうものばかり。
前述のように台詞はないので子供でも読むことができますが、子供向けの本ではないことだけは確かでしょうね。
気に入ったので、他の作品も取り寄せてみることにします。
主人公の男は妻と幼い娘を残し、トランク一つで旅に出ます。そして彼が “到着” した場所は、奇妙な建造物が立ち並び、まるでブリューゲルの絵に出てくるような不思議な生き物が人間と共存している異世界でした。
この本は台詞の類は一切使用されず、全編旧い写真のようなモノクロームの絵のみで構成されています。にもかかわらず、彼が置かれている境遇…移民で職を探していること…はもちろん、習慣の異なる世界での戸惑いや、誰一人知る者がいないという孤独感などが巧みに表現され、胸に深く突き刺さってきます。また時折挿入される出合った人々の過去の記憶も、何だか切なくなってしまうものばかり。
前述のように台詞はないので子供でも読むことができますが、子供向けの本ではないことだけは確かでしょうね。
気に入ったので、他の作品も取り寄せてみることにします。