鈴鹿市議会議員 中西だいすけの活動日誌

鈴鹿市議会議員として年齢も含め5期目のベテランになりました。日々の活動や感じたこと、議会での動きなどをつづります。

コトに注目して観光政策を

2018年10月10日 15時52分53秒 | Weblog

観光立国でインバウンドを増やして、経済の活性化につなげよう。わかるけれども、なにか引っかかるような、すっきりしない感覚がどこかにあります。
地域の魅力を掘り起こして、他の地域の人たちに、私たちの街に来てもらおう、物産品などを買ってもらおう。それも同じで、引っかかるような、足りないような、すっきりしない感覚がどこかにあります。

すっきりしない感覚の理由は、「自分たち自身が楽しんでいるだろうか」、「自分たちの日常にどれだけ根づいているだろうか」、その部分がどれだけ大切に考えられているのか、そして行動に入っているのか、そういったところを考えるからです。

外国人観光客の動向がモノからコトへと移行しているとよく聞きますが、コトは私たちの生活や積み上げてきたものだと思うのですが、それらの現状を考えると、急速にしおれつつあるように思います。それには、私たち自身がコトをモノのように考えているかもしれないことと、私たちもコトを楽しんでいないからかもしれません。

コトとは、自分の日常と離れたところで、景色や町並みなどから新しい刺激を受けるコトもあるでしょうし、訪れた先で暮らす人たちとコミュニケーションをとることで、新しいつながりを感じるコトもあるのだと思います。日本で暮らす私たちが、どれだけコトを楽しむ旅をしたりしているのかと考えると、なかなかできていないと思います。

つまり、私たちがコトを楽しむ状況でなければ、外国の方にとっても、楽しみにするコトが減ってしまうのでは、そのうち飽きられはしないかと思います。それに、外国の方々もそれぞれの暮らす地での経済状況や政治状況などによって、観光に出られるかどうかが左右される部分があると考えれば、依存しすぎる体制もいかがかと思います。そう考えると、もっと日本で暮らす私たちが、日本の他の街を訪れて、その土地でコトを楽しむことを大切にしていくべきと思います。

地域の魅力について、それはある地域に暮らす人が、自分の地域から外に出たときに見えてくるものであったり、全く関係ないのない人の感性に映るものかもしれません。それと、いろいろな人の日常との比較という光を受けて、その街に浮かび上がるようなコトなのかもしれません。

自分たちの暮らす地域の魅力を、地域の外の方々に発信することは大切だと思います。それによって、外からの光が当たることで、地域の魅力が浮き上がってきて、さらに地域を訪れたいと思う人が増えることにつながるでしょうから。しかし、これだけではすっきりしない感覚は、いつまでもすっきりしないままのように感じます。

ではなにが必要なのか。
やはり、自分たちの街の魅力を、自分たちがまず体感して、それを普段の生活の中で活かしていることではないでしょうか。その良さを自分自身で体感し、ある意味、自分の中の日常に取り入れていることが大切なのだと思います。だからといって、全ての人がそうでなければいけないと言うことではなくて、2:6:2の法則があるように、熱烈な2でいられれば良いと思います。

ということは、地域の魅力の発信や、それを体感する場について、東京などの大都市や、海外にめwpむけるだけでなく、自分たちの街で、それを体感する場をもっと創出したり、子供たちに伝えることに力を入れていいと思います。その行動が、その街の魅力として、コトを創出すると思います。

観光などについて、即効性のある政策に目がいきがちですが、地道な足元に取り組むことが、モノからコトへと変化する中で重要なことだと思います。

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