選挙戦が終わり4期目に入ることになりました。すでにこれまでの間、いろいろと気づいたり、お声を頂いたりした案件などについて、担当課で意見を交換するなど動き始めています。
その中で、子ども政策と若者政策に関係する部分になりますが、あらためてシティズンシップ教育、主権者教育について、担当課で簡単ですが意見交換をしました。その理由は、市長選挙が無投票になったとはいえ、投票率が県議会議員選挙よりも低率の47.19%となったことと、若い世代との関係を考えたことからです。
だからと言って、難しい話という訳ではありません。今回の選挙の中で、選挙カーに無邪気に手を振り声をかけてくる小学生、街宣をしているときわざわざゆっくり話を聞いていた中学生の子が嬉しそうに握手してくれたこと、選挙が終わってから朝の交差点で立っていると「おめでとうございます」と声をかけてくれた中学生、少し前に書きましたが生徒会の立候補演説の練習をしていた小学生の子たち・・・、彼らのことを考えると、なにか行動をおこし、形にしたほうがいいと考えたのです。(写真はイメージ)
もしかすると、子どもたちは選挙カーを面白がっているだけなのかもしれません。しかし、そこには否定的な感情はほとんど感じられず、こちらがあいさつしたり、話しかけたりすると、素直に反応が返ってくることも多いです。それがなぜ、大人になるほどに否定的な反応が増えるのかを考えると、“単なる一過性のイベント”や“よくわからない”、“何をやっているかよくわからないのにうるさい”と言ったことが増えるからなのだろうと思います。
そう考えたとき、選挙カーを使った選挙が終わった後、現時点の鈴鹿市議会では、子ども達にほとんどアプローチが行われておらず、もしかすると、子ども達も“その時だけだね”と思っているのかもしれないと思います。ただ、生徒会選挙などがあることで、選挙への親近感のようなものは、ある一定の水準で持っているかもしれません。しかし、これが年齢を重ねるとどんどん選挙から距離が離れていき、また「自治」との関わりも薄まることで、“選挙というものはめんどくさいものだ”という感覚が強化されるのではないでしょうか。
では、このような状況にどのような手を打てばよいのか、今日、教育指導課と意見交換と懇談したということです。
昨年はティーンズミーティング(高校生報告)を鈴鹿市議会では実施しましたが、自分の考えは、市内30の小学校で「独自の補助資料をつくり、各小学校で議員が市議会のことについて、出前授業を総合の時間などで行っていったほうがよい」ということです。それを、2~3名の議員グループで毎年おこない、説明と質問・意見交換を行ってはどうでしょうか。授業時数を2コマ使えば可能ではないかと思います。中学校でも議会が主体となる取り組みを実践できればと考えます。
高校生報告会についても、昨年は議場を使い行いましたが、検討の過程で、私は意見として各高校ごとでの報告会を提案していますし、地域課題解決型学習のような形にしていき、実際に地域課題に取り組む学習を深めてはどうかと考えます。また、陳情や請願などにつなげる取組も行ってはどうかと思います。
しかし、これらの取り組みを議会が主体となって進めるとしても、議会や議員のための取り組みということではなく、子どもや若い世代の成長を支援する取り組みであることを忘れてはいけないと思います。「教えてあげる」ではなく、「共に学び、共に成長する」という視点が重要で、そのことを通して、鈴鹿市での議会を通じた民主主義が育ったり、自治の意識の高まりにつながると考えます。
実現につなげたいと考えています。